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バイオレットさまと私のスニーカー
「ダウントン・アビー」というイギリスのドラマがあって、しばらく前に放送していた。
私は、マギー・スミスさんが演じるバイオレットさまが大好きだ。
バイオレットさまは、主人公(?)のメアリーの祖母で、いつもブラックユーモアに満ちた名言をされる。
「ガラスのトンカチくらい役に立たないものはないわ」はみたいな。
確かに、ガラスでできてたら、釘打てないし、役に立たないこと甚だしい。トンカチなのに飾っておく? そんなトンカチいらないわよね。。。
その他、たとえに使われる名言、言葉遣いが、ビリリっと辛くて、バイオレットさまが出てくるシーンは何をお話されるか、翻訳のされ方も含めとても楽しみだった。日本語版しか見てないけど、ドラマの日本語訳をしてた人のセンスが、すんばらしく輝いてたと思う。
ところで、私にとってもうすぐお別れになる(役に立たなくなる)ものは、普段履いているスニーカー。
穴があいた。
今まで、擦り切れて靴底に穴があいたことはあっても、靴の中が擦り切れて穴があいたのは初めてだ。丈夫な靴だったなぁ。
穴があいたのは、かかと内側部分で、丸くぽっかり空いているので、こういうデザインだっけ? と見つけた時思ったくらい。それにしては、左右で大きさが違うし、こんな所にあいてたら、痛いじゃんね、としみじみ。
ということは、このスニーカーの性能の良さを物語っているわけだ、と思う。
私は、足のサイズが小さめなので、サイズ展開的にジャストサイズがない時もあり、足の形が変なのか、パンプスの買い物で失敗しないことの方が少ない。
スニーカーが最近の流行になり、さらに! パンプス用のあの履きの浅い靴下じゃない靴下も、パンプスにあわせてよくなって、本当にこの世の中(の流行)に感謝をしたい。
この穴のあいたスニーカーは、私が一人暮らしを始める時に、記念に買ったもので、ほぼ毎日履いている。
穴があいて成仏するなら、靴冥利につきるかなと思いながら、寂しい気持ちもいっぱいある。
バイオレットさまだったら、なんて言うかなぁと想像する。
「古いものがなければ、新しいものも生まれないわ」みたいなことを言うかも。私の考えるセリフじゃ、ちょっとツメが甘い気もするので、なんておっしゃるか気になる。
「ダウントン・アビー」は、映画があるとかないとか、ニュースで見たけど、どうなったのかなぁ。
シーズン6は、物語の大風呂敷を畳む作業に従事してる感じだったから、新しい展開はないのかな。
……といって、調べてみたら、映画はDVDにもなってるし、その続編も作られているらしい。地上波で放送しないかな。。。
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