Netflixドラマ「エミリー、パリへ行く」に詰め込まれていたアメリカ人あるある
10月2日にNetflixで配信がスタートされたオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」を週末にイッキ見しました。
私も大好きな「Sex and The City」のクリエイターが手がけていることで話題になっているドラマでもあります。
なにが面白いって、主人公のエミリーが良い意味でも悪い意味でも、もう「アメリカ人あるある」を詰め込みまくった性格なんですよ。
今日は、そんなエミリーを見ながら感じた「アメリカ人あるある」について書いていきます。
※シーンの説明をする際にネタバレを含む部分があるので、まだ見終わっていない方は先にドラマを見てから読まれることをオススメします!
叫ぶようにしゃべる
ひょんなことからパリで働くことになる主人公のエミリーがフランス語も話せないまま、英語でフランス人の同僚たちに自己紹介をするシーンで
「なんで叫んでるの?」と突っ込まれます。
私がこのドラマ好きだなと確信したシーンです。
「あ〜ここイジってくれるんだ」と。笑
アメリカ人は本当にこんな喋り方する人多いんです。
自己紹介やプレゼンのときだけではなく、なかには自分の身の上話までこのトーンで話すツワモノもいます。
自分の気に食わなかかったことや文句をフロアにいる全員が聞こえる大きさで話す人もいるので、内容によっては聞きたくもない話が耳に入ってきて居心地が悪いこともあります。笑
アメリカ式がすべて
「なんでアメリカではことごとく違う単位が使われているの?」
アメリカで生活をしていると誰しも一度は思うことだと思います。
グーグルマップで表記されるのはキロやメートルではなくマイル。
身長もセンチメートルではなくフィート。
定規はセンチではなくインチ。
体重はキログラムではなくポンド。
牛乳はリットルではなくてガロン。
気温は摂氏(℃)ではなく華氏(°F)
その他にもオンス、エイカー、パイントなどなど覚えられないほどの単位が使用されています。
単位ではなく日付の書き方さえも違ってくるのです。
外国人としてアメリカに住んでいるわたしは、必死に現地のルールを覚えようと勉強して、もしそのせいでミスをしたものなら現地の常識を知らなかった自分を責めると思います。
しかしエミリーはどうでしょう?
彼女がフランス式での日付の読み方を知らなかったがために、間違えた日付でレストランを予約してしまうシーンがありました。
エミリーは8月11日に予約をしたつもりでしたが、実際は11月8日に予約をしていたというシーンです。
そのときに彼女が受付の男性に放った言葉がこちら。
「Oh my god, you reversed the dates.」(あなた、日付を入れ替えたでしょ!)
なんと自分のミスを恥じるどころか、まさかの相手を責める発言!!笑
自分が正しいと思っていることが絶対の正解であるという堂々たる自信。
なんともアメリカ人らしいなと思いました。
しかし、そこに間髪入れずに
「No, you reversed the dates.」(いいえ、あなたが日付を入れ替え[間違え]たんです。)
と一言放ち、エミリーの分からないフランス語を話しはじめる受付の男性。
これには私もついつい脱帽でした。
日頃、強気なアメリカ人の勢いに押されて根負けしてしまいがちな私にはこのドラマ内でのフランス人のドライな対応をみてスカッとしていました。笑
言ってしまった者勝ち的なアメリカの風潮がこんなアメリカ人を生み出しているのでしょうか。。
他の言語を簡単に「話せる」と言っちゃう
留学経験や英語の勉強をしてこなくても、日本人の多くは結構な英単語の量を知っていると思います。
学校では英語教育なんて全くなかったであろう私のおばあちゃんでさえ、簡単な挨拶や自己紹介に使う英単語は知っています。
それでも、「英語を話せますか?」と聞かれて「話せます」と答えるひとは日本ではなかなか少ないと思います。
しかしエミリーはどうでしょう?
パリにやってきてすぐの彼女は、簡単なフランス語をいくつか知っていたようですが、翻訳機を使ってフランス人と会話をしていました。
そのレベルで「自分も少しフランス語が話せる」なんて平気で上司に言っていました。。
この自信、アメリカ人あるあるですね。笑
たまに、私が日本人だと聞きつけて「日本語勉強していたから話せるよ」と教えてくれる人がいます。
どれどれ、と話を聞いてみると大抵の場合は、
「コンチニチワ」「アリガト」「サヨナラ」「デンワ」「ジテンシャ」
…お、おぉ〜ジテンシャも知ってるんだ!すごいね〜。。。。
という流れになります。笑
このレベルで少し話せると言っていいなら、日本人のほとんどは「私は英語ペラペラです」と言うべきだと思います。笑
どちらが良い悪いではないんですが、この考え方の違いが面白いですよね。
逆にわたしが本当に日本語が上手だなと思うアメリカ人たちは揃いに揃って「自分の日本語は全然ダメ」なんて日本の謙遜の心まで学んでいたりするのです。
おわりに
もちろん日本人といっても様々な性格のひとがいるように、アメリカ人全員が今回あげた特徴に当てはまるわけではありません。
それでも、これまで私がアメリカで生活をしてきて日々感じていた「アメリカ人らしさ」をギュっと詰めた性格をしているエミリーを見ているとついついこのような記事を書かずにはいられませんでした。
うちの旦那は私がこれを「アメリカ人らしい!」と言って大笑いしているの見て、気に入らない様子でしたが。。。
ネットで他の方たちのレビューを見ていると
「かわいくてポジティブなエミリーが好き!」だったり、純粋にストーリーを楽しんでいる方が多いようですが、私はこんな歪んだ?見方をしてしまいました。笑
一話30分以内で、ちょっとステレオタイプすぎたりコテコテな印象もありましたがそれも含めて気持ちがいいほどテンポよく進むので、飽き性の私が一晩で見終わってしまうほど楽しいドラマでした。
エミリーを演じたリリー・コリンズがとってもかわいい!
だけど、特に最初の方はファッションがいかにもパリに出てきて背伸びしている女の子風だったり、ガチャガチャというかブリブリしすぎているものが多くて個人的なタイプではありませんでした。あれは、リリー・コリンズが可愛いからこそ着れる服だと思います。
エミリー以外のフランス人キャラクターのファッションはとても洗練されているので、これも制作側の意図なんだろうなと思いながら楽しみました。
とっても気になるところでシーズン1は終わってしまったので、次のシーズンも楽しみです♡
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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