見出し画像

漢方の三つの要素 気血水 水とは

「水」とは

漢方では人間は「気 き」「血 けつ」「水 すい」という三つの要素でできていると考えます。
「気」「血」は以前の回で書きましたので、興味のある方はそちらを読んでください。

「水」とは、栄養のない水分で、「血」と同じように全身を潤しています。
リンパ液関節液も含みます。
「気」「血」と一緒で、体の中にたっぷりとあって、体の隅々までしっかりめぐっていることが大切です。


水不足(津虚しんきょ)になると、どうなるか

血不足と同じように乾燥します。
水不足の乾燥は、血不足と少し違って、カサカサ浅い乾燥です。

肌で言うと、「ちりめんジワ」「小皺」
唇がカサカサしてリップクリームが手放せない
など


また、粘膜が乾燥して、粘っこくなります

粘っこい痰がからむ
ねばねばの鼻水が出る
空咳が出る
大腸が乾燥して、コロコロ便になる
鼻が乾燥する
など


水不足(津虚)にいい食材

ずばり、「水分」です。
水を2リットル飲む美容法があるようですが、水で体が潤うのはこの「水不足」の人です。
ただ、できれば常温の水ではなく、「体温」以上の水を飲んでください。
とくに冷えも気になる人は、常温の水を飲むと冷えてしまいます

体温は平均36.8度と言われます。
体の中はもう少し温かいですよね。
なので、40度以上の水分がおすすめです。

ただし、コーヒーや紅茶などカフェイン入りの飲み物は控えてくださいね。

カフェインは体を冷やしたり、乾燥させてしまいます
水分と思って飲み過ぎると、逆にもっと乾燥してしまいますよ。

水不足の人は、水分を取ることが苦手の人も多いようです。
そういう場合は、野菜や果物で水分をとってください

とくに汗をかく運動をする場合は、水分補給を忘れないように!
漢方では、汗は「水」と「血」でできていると考えます。
汗のかき過ぎは、より乾燥してしまうので気をつけてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?