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自然から学ぶ。現代人に、不可欠な視点とは?

わが家は、まちなかから田舎へ移住して約半年。山の中の古民家を、セルフリノベしながら住んでいます。

まだまだ修理途中の家は、壁も床も下地の状態で、断熱材など全く入っていないので、とにかく外気温がダイレクトに伝わります。

ここ最近は、朝ぐっと冷え込む日が増えてきました。

わたしが起きる時間帯は、部屋の中でも11℃とか12℃。
起き上がると、「寒っっ!」となります。
ついこの間まで、あぢ〜!とか言っていたのが懐かしい。

起きたら薪ストーブに火を入れて、家を暖めておくのがわたしの日課。

しかし、毎日火を焚いていると、当然ですが薪がたくさんいります。

今までは主に、リノベーション時に解体した家の廃材や、木工DIYをしたときに出る小さな切れ端などを焚き物にしていました。

でも、それでは追いつかない。
山の木を切って薪を作らねば?

そこでふと考えました。
薪って、いつ作るのが適期なのか?

ストーブがシーズンオフとなる春から秋の間?

でも、夏は暑すぎて、木を切る作業をせっせとするのは辛い。

やるなら冬よね〜、でも去年の冬は薪づくりどころじゃなかったし…
とりあえず今から、極寒期に向けて、がんばって薪づくりに全力投球しようか…

と、ここまで考えて
重大なことに気が付きました。

「あれ?わたし何か、根本的に間違ってるのでは。」

それは、

自然相手に、年単位なんて短期視点で
ものを考えちゃいかん!!

そうなんです。

わたしは、公務員生活が比較的長かったせいもあるのか、年単位で捉える考え方が癖になっていました。

そしてそれが、自分のなかの「当たり前」になりすぎていて、その不自然さに気付きすらしなかった。

ここでようやく、薪の乾燥期間について調べてみました。

自作した薪を自然乾燥する場合は、1年~2年の期間を要すると言われています。例えば、11月~3月までの間に伐採した木であれば、木が水を吸わない時期であるため元々水分が少なく、1年で十分に乾燥します。湿気の少ない地域や季節であれば、最短6ヵ月程度で乾くこともあるようです。

mori no naka ホームページより引用


えぇ〜!最低1年!
それすら知らずに、春頃に伐採した木を何とか燃やそうとしていたわたし。

乾燥しきっていない薪を燃やすと、煤がたくさん出て煙突が詰まり、煙突火災の危険もあるそう。
無知ってコワイ。
本当に、呆れるくらい何も知らんかったんやと、お恥ずかしいかぎりです。

自然と共に生きる、その暮らしでは
1年区切りで完結しないことの方が多いです。
一説によれば4年、7年のサイクルがキーとなるのだそう。

これが木の成長、森の変遷ともなると、それは何十年・何百年単位のサイクルが必要となります。

息の長い話ですね。

現代の情報化社会を生きるわたしたちは、
ともすると「今すぐに得られる」ことを求めがち。
待つことができにくい社会に、なっているのかもしれません。

ときには、自然の営みに倣って
なが〜い目で、眺めてみる。

すぐに結論を求めずに
大らかに見守ってみる。

そんなことを意識してみると、いつもとは違った世界が見えてくるかもしれません。

かくいうわたしが、やってみていること。

エレベーターに乗ったら、閉まるボタンを押さずに、そのまま閉まるまで待ってみる。

道路は、制限速度で走る。

不思議なことに、前よりも少しだけ、
時間の流れがゆっくりになったと感じています。

もしかすると、急げば急ぐほど、時間が無くなるんじゃないだろうか。

「先を急がない」ことこそ、時間を生み出す秘訣なのかもしれません。

たまにはあなたも、【森の木になったつもりで】
時間軸を捉え直してみると、新しい発見があるかもしれません。



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