うるが京介

僻地の電力会社のIT部門に勤める一般男性。好きなものはSF。なにかにご興味を抱いていた…

うるが京介

僻地の電力会社のIT部門に勤める一般男性。好きなものはSF。なにかにご興味を抱いていただけたら幸いです。

マガジン

  • Book Review

    読書感想文をまとめています。

最近の記事

アニメ「Angel Beats!」 〜10数年ぶりの再視聴

――神への復讐。その最前線 はじめに最近、なぜだか知らないけどyoutubeのおすすめやGoogleのDiscoverに出てくるので、懐かしさに誘われてこの土日で見直ししていました。 公式サイト 放送、2010年やん・・・ これ、2010年のアニメなんですね・・・。 ビックリ、というか、ちょっとショック🥲 2010年の流行語を調べたら「ゲゲゲの」でした。 「ゲゲゲの女房」がNHKの朝ドラだったのですね。鬼太郎はアニメや「墓場の鬼太郎」は見たことがあるのですが、NHK

    • ベンチの2本 #シロクマ文芸 ー「ラムネの音」

      (読了10分くらい) (始) 「ラムネの音 を探してほしい」 年齢は60代くらいだろうか、初老の男性からの依頼であった。 なんでも病床にある父親が「最期に聞きたい音」として、子供の時分に好んで飲んでいたラムネの開封音を切望しているとのことだった。 (なかなか珍しい依頼だが、聞けばガラス製のビンを単一の音源として発せられる音というし難しい依頼ではあるまい。それに金払いもよいことだし・・・) ”探音士”のMはこの依頼を引き受けた。 「承知しました。作成した音源は2ヶ月後

      • コンクリート電池 |注目技術

        なんの話?コンクリートに電気が蓄えられるようになるかもよって話です。 なんと、かのMIT(マサチューセッツ工科大学)と會澤高圧コンクリートさんとが共同研究コンソーシアムを設立したとのことです。 技術の概要は以下からどうぞ! まるでSF!コンクリート✕蓄電というと、わたしは「重力電池」(余った電気で重いものをクレーンで吊るしておこう!電気が足りなくなったら吊るした重りで発電機を回そう!)を思い浮かべます。これも旧式のようで実は最近でも注目されている技術です。 (こんな感

        • なにかの序文 # シロクマ文芸 「月曜日」

          シロクマ文芸部という企画が面白そうだったので参加してみました。 物書きの練習ということでご容赦を。 本文「月曜日もおわり・・・っと」 新卒としていまの会社に入社してからの習慣となった「一日の終りにカレンダーに斜線を入れる」を終え、ツキトは独りごちた。 ちょうど一年前の6月、今年よりもずっと暑苦しい、何度目かの”観測史上最高”の気温のなか、ツキトは外気にも負けないやる気に満ち満ちていた。 新社会人としての世の中への期待感や、自分に対する根拠も定かではない自信もあったのか

        アニメ「Angel Beats!」 〜10数年ぶりの再視聴

        マガジン

        • Book Review
          3本

        記事

          難しい・・・アジャイル開発

          バスでの移動中に気になった話題があったので雑話 どんな話?システム開発の手法のひとつで、ちょっと前から「効率的で/要件変更も楽々で/失敗も少ない 開発手法」らしいと聞いていた「アジャイル開発」のはなし。 そもそも書いているひとは誰?この記事を書いている人はITシステム部門で仕事をしています。 が・・・プログラミングができるわけでもなく、設計書を書くわけでもない、「ユーザー企業の立場でITベンダーにシステム開発を発注する」仕事をしています。 被害妄想かもしれませんが・・・

          難しい・・・アジャイル開発

          「方形の円」 ―読書感想文1

          はじめに読書感想文と銘打ちましたが、訳あって、実際はタイトルの小説に関する感想は扱わないことになるとのっけから予想してます。 っというのも、第一感で面白そうと思いタイトル買いした本著の「解説」がわたしの好きな小説家「酉島伝法」さんだったので、この方の話をしようと考えました。 読者として勤勉な態度ではないのかもですが、本著のタイトル(「方形の円 偽説・都市生成論」)からしてわたしの琴線に触れっぱなしで、直感的に”解説でネタバレされても楽しめる本”と予想して、本文の前に「解説

          「方形の円」 ―読書感想文1

          文庫版「三体(Ⅰ)」 ―読書感想文 2

          前回のこと** 前回の投稿はこちらからどうぞ noteへの初投稿として、最近読んだ小説のなかで感銘を受けた文庫版「三体(Ⅰ)」について読書感想文を書きました。 あらためてnoteに書いてみると「あれ?あの人物はどんな役割(/用語/イベント)で登場したんだっけ?」と記憶をたどることになっていいですね! (老後の趣味を見つけたような気がします) 今回のお話 エンタメ小説としての「三体(Ⅰ)」(文庫本の背面紹介文に「エンタメ小説の最高峰」とあったので引用してみましたが、三体って

          文庫版「三体(Ⅰ)」 ―読書感想文 2

          文庫版「三体(Ⅰ)」 ―読書感想文

          中国SFの隆盛が伝えられて久しいですが、中でも傑作と名高いのがこの「三体」だと思います。っと言いますか、もはや「中国SF」として括ってしまうのも勿体ないっ! 2024年6月現在、文庫版としては「三体Ⅱ 暗黒森林」までが発行されています(読了済みです)が、まずは物語の始まりになる「三体」について感想を残したいと思います。 読了後の第一感久しぶりに「ザ・SF」を読んだな〜という感じです! 10代で初めてグレッグ・イーガンの「ディアスポラ」や「順列都市」を読んだ時のような、「??

          文庫版「三体(Ⅰ)」 ―読書感想文