僕は今日親になる

柳の陰で契を交わす

満月の夜に、思い馳せ

ここから始まる新時代に心躍る

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不安で押しつぶされそうな、夜が続いた。
親になるということは、どういうことなのか。
色々考えたが、いまいち自信が無い。

きっと、こんな事を考えて父親になってる人は少数なのではないかと思った。
そんなことは調べようがないけど、とりあえず育児の本とか読んで気を紛らわせた。

なんの心の準備も出来ぬ間に、その日は突然訪れた。
コロナの影響で立会うことは出来なかった。
男はとにかく、応援することしか出来ない。
こんな無力さを味わったことは、今までなかった。
その時、思いつく言葉を必死で並べたが、伝わったか分からない。

そして、その数時間後、吉報が届いた。

この手で触ることはできないけど、ただただ嬉しかった。
1番頑張った本人には、労いの言葉を掛けた。
今まで、あんなに不安だった自分はというと、
状況を俯瞰するような感覚で、少し落ち着いていた。
これから、するべきとこが見えてきたのかもしれない。
感情的には、嬉しさ、不安、気合い、を混ぜたような感じ（笑）
気付けば、涙も出ていた。。。

きっと、カッコイイ親にはなれないと思う。
なんならカッコ悪いかもしれない。
でも、それでも全力を尽くして幸せにしてみせるよ。

幸せか不幸かは本人次第だけど、僕達の背中を見てて成長してくれたら嬉しい。
どれだけの事を君に残せるだろうか。
どれだけの事を感じてくれるだろうか。
多分、上手く行かないけど、それも楽しみだ。

僕らの所に産まれてきてくれて、ありがとう。
僕らは幸せ者だ。
君の笑顔が見られるだけで。