孔子曰く、30にして立つ

私は20代後半をほとんど仕事で終わらせてしまった。
自分で挑んだ道なので後悔はしていないけど、別のことに時間を使っていたら良かったかなーっと振り返ることがある。

会社に心臓を捧げていた私も一年前に仕事を変えた。
働きたい気持ちが燃え尽きたので、とにかくホワイト企業に転職したいと思った。
調べてみると残業時間が少ない会社は意外と多いもので、小さな会社にすんなり入ることができた。

残業は全然無いし、怒ってる人も居ない、人間関係も悪くない。
精神的にも、とても落ち着いて仕事ができる。
仕事は求めていたものを手に入れた。

しかし、いざ仕事終わりの時間を自由に使えると言われても難しい。
YouTubeとアマゾンプライムを徘徊する日々。

知人の紹介で知らないコミュニティでスポーツをしてみたり、しばらく会っていなかった友人とご飯に行ったりした。
そんなことをしている内にプライベートの時間も充実していった。

仕事ばっかりしていた時は、大人の友人は出来ないと割り切っていたのだか、大人になってからも友達って出来るみたいだ。
新しく連絡が取れる友達が増えることが新鮮だった。(数年前の自分が聞いたら驚くだろうなー。LINEの通知は広告ばっかりで、消しても問題無いなかったので。)

こうした利害関係の無い、色々な立場の大人と話せる経験は、少し自分を変えてくれた。
30歳にしてようやく自分の気持ちに正直で良いと思えるようになった。
会って話したい人、ご飯に行きたい人、苦手な人。
みんなから自分という人間を少し教えてもらったのかも。
自分を知ると自分の抑えていた感情が表に少しずつ出てくる。

もしかしたら、豊かな大人のスタートラインにいるのかもしれない。
仕事も頑張りたいと思えるようになってきた。
このまま、豊かな30代を楽しみたい。

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