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戯言

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たわこと たは‥ 【戯言】 たわけた言いぐさ。ばかな言葉。世迷(ま)いごと。また、うわごと。
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記事一覧

逆に、宗教を利用してやろう。

やぁみんな!メンヘラお兄さんだよ!今日も元気に病んでるかい? 好きなあの子は自分をどう思ってるんだろう、私のキャリアこれでいいのかな、今月のカード代払えるかな、老後の資金は、私の運命の人は、日本に将来は… どの悩みもとても素敵だ。悩んでるだけで結構な暇つぶしになるだろう。 今を生きる人たちの悩み共通するのは「答えがない」ということ。 それもそのはず。答えがある悩みはYahoo知恵袋とかチャットなんたらとかが解決してくれる。その程度の悩みは僕らの暇つぶしにもならない。

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おっぱいと水虫みたいなエッセイを書けたらな。

自分は将来どうなりたいかなぁって考えた時、まずピンと来たのが文章だった。 絵も音楽もできない僕はこうして万人に与えられた「文字」という道具がとても気に入っていた。これのおかげで今更な反抗期を穏便(?)に過ごすことができた。ありがとう。 そうして今も文章を書いているのだが、今朝は書こうと意気込んでいたものの何を書けばいいかもわからず、諦めた。 テーマはあってもそれがオチになるか分からず、書く前から筆が止まる。あーむりってなる。 経験からオチまでが長すぎる。これでは文章で

鳥取県は3億円払って箱を買い、僕は1000円払って岩を見る。

芸術大好き人間の僕でも、芸術ってのはやっぱり便利な言葉だなぁって思う。なんたって展示室って呼ばれるところに岩を置いとくだけで儲けることができるからネ。 先日、神戸県立美術館の李禹煥展という展示会に行ってきた。 李禹煥がどういう人かざっくり言うと「もの派」っていうジャンルのトップクラスな韓国人さん。で、「もの派」ってのもざっくりいうと「何かがそこにあるってことを楽しもうぜ」みたいなことを勤しんでる人たち。 …この文章を読んで「なるほど!了解!」ってなる人はおそらくいないだ

男子大学生、トーンアップする日焼け止めを買う。

あなたは美しくありたいですか。 この話は普段メイクしない僕が、薬局でちょっと高めな日焼け止めを買っただけの話。 ユニセックスとジェンダーレス突然ですがクイズです ユニセックスとジェンダーレスの違いを説明してみてください ・ ・ ・ 答え合わせ。 ユニセックスは性別という概念がなく男と思う人も女と思う人もそうじゃなくてもどうぞ! 例:男女兼用Tシャツ、イヤホン etc… という意味で、 ジェンダーレスとは、男と思う人に向けて作ったけど、女と思う人もどうぞ?も

スマホは壊れるし、恋人はいつか死ぬし、会社も潰れるということ

この前スマホが壊れた。 もっとちゃんと書くと、バイト終わりに飲みに行き、ビール4杯とカクテル2杯な帰り道に改札に思っきりスマホをかざし、ぶつけ、液晶が映らなくなった …という推測をしてみた。 記憶がないとはこのことらしい。 黒く黙り込んだ液晶に映る僕はソルマックを欲している。 …修理に出さなくてはならない。これすなわち1万円の出費。12月はただでさえ財布が寒いのに、世の中は羅生門のごとく僕を剥ぐ。 まぁ仕方ない。スマホがないと僕は死ぬ。なのでさっと修理屋に持って行

有名大修士卒のエリート学芸員さんは仕事辞めて医学部を受験するらしい。

われわれは、いわばこの世に2度生まれる。 一度目は生きるために、2度目は存在するために。 「休憩中にごめんね、私ね医学部うけようと思うんだ」 バイトの休憩中にこう呟いたのは同期の高校生…ではなく、この美術館で働いている学芸員。年齢は25歳。 鳥肌が立った。 人は二度生まれるは本当だったのだ。 話を聞くと、医学部出身の友達が多く、あと身近の不幸もあり学生時代から心に秘めていた「人を助けたい」に向き合おうと思ったそう。あと、サラリーマンとしての日常に飽きて、これを何十年

21歳大学生、人生初のNFTを買う。

今世間で偉そうにNFTを語っている人はそもそもNFTを持っているのだろうか? そんなことを、ふと学校でNFTやらブロックチェーンやらWeb3を偉そうに友達に解説しながら考えた。 もちろん、そのときの僕はNFT童貞。 アートやビジネスについて大して知ってもないのに知った口をきくのは、なんとういうか、ふつうに恥ずかしい。 今はデジタルに価値が移っていて… 入手困難な作品とかもあって… とか言ってるけど実際は買ったことがない。 なんで買わなかったのか。その答えはシンプル。

ビブレがイオンに変わったよ。

ビブレがイオンに変わったよ。 妹からのラインに少し寂しさを感じた。 変わっていく地元は、地元と呼んでいいのだろうか。 今回はそんなお話。 地元の効用一人暮らしを始めて一年と半年。料理したりバイトしたり、いろんなことで悩んでは挑戦失敗の輪廻で生きる生活は学びが多い。 僕自身、一人暮らしを始めていろんな感情に出会いいろんな自分を知ることができた。 …その反面、気づけば心身ボロボロになっていたりする。 普段なら家族が教えてくれる自分の違和感に自分で気づかなければならな

「考えすぎだなぁ」と思った人に「考えすぎ笑」なんて絶対いうな。

よく「考えすぎ」と言われる。 あるいはネガティブだとか、悲観的だとか。 僕ら考えすぎ族は物事を考えるあたって、スタート地点が違う。 みんなは「どう成功するか」を考えるが、僕たちは「どう失敗しないか」を考え、そうならないよう知恵を振り絞るのだ。 …僕たちは根っからネガティブなのではなくて、なんならネガティブにならないよう努力するポジティブさみたいなのが人より強い。 自分なりで見えてしまった未来を変えようとしたい人。 それを「考えすぎ笑」と言われるのは少し寂しいのだ。

僕は恋をしたい。傘をシェアする時代でも。

僕が所属している大学はとっても好奇心旺盛な大学で、学校自体が企業に実験の場を提供している。 例で言うとアクセル付きキックボードや、アプリで鍵をシェアできるロッカー、カード決済ではなく顔認証による顔面決済… これが日本の未来かぁと思うとワクワクするし、それらを知らずに使いこなして生活をしている僕にもびっくり。 うちの大学はすごいのだ。 さてそんな最新鋭ギラギラ大学に新たな刺客がやってきた。 傘のレンタルサービス、「アイカサ」だ。 一本のレンタル価格は1日70円、好き

ジム、サウナ、裸のおっさん。

あなたは誰かを「おとなだ」と感じる時はどんな時だろうか 運転席の彼氏が海沿いで気持ち良さげにアクセルを踏んでいる時、一人暮らしの彼女がフライパンからお皿に盛り付けている時、父の仕事中のスーツ姿にかっこいいと思った時、職場の地味目なあの人のたばこに火を付ける所作が色っぽい時。 年相応に得た、あるいは得ていた経験や知識がその人の哲学を作り、それが所作や言葉遣いに少しずつ溢れ出て、それを第三者が感じて初めてその人は「大人」という生き物になる。 自分より数年早く生まれただけの人

【雨を告げる漂流団地】 夏が"あったような"気がするあなたへ。

時代が便利に、過ごしやすくなっていく一方で、僕たちはどこか昔懐かしいものにいつしか惹かれるようになっていないかな。 コインランドリーも、団地も、ルーズソックスも。 メタバースだの、NFTだのブロックチェーンだの。技術は目まぐるしく進化し、「〇〇が開発された!」「〇〇に成功!」といったニュースにいつしか感動を感じなくなった僕たち。 折りたたむ必要がなくなった携帯電話を持ち、金さえあればどこにでも行ける乗り物に囲まれ、数百円でご飯が食える。手のひらで映画が見れて、指先で世界

メッセージを取り消しました。

振られました。 まぁ人生でよくあるあれです。 相手は「どうせ終わるから、友達のままでいい」 と返事が。 彼女が恋愛に愛想がついてるような、諦めているような表情をしていたのは僕の見間違いなんだと思いたい。 それほどまであの道は暗く、寒かったのだ。 愛の伝え方は「好きです」だけに帰着し、振り方は「嫌です」になる。 その言い回しが今のラブソングや恋愛小説をかたどっているのだろう。 なんにしろ、「好きです」と伝えた僕に 「どうせ終わるから」 は返答になってないので

お前のせいだよ、夏目漱石。

夏目漱石をぶっ飛ばしたくなる時がある。 月が綺麗 という「現象」に変な意味をつけやがったからだ 〇〇が綺麗という文は、というか感情は今日も何万人かが無意識に思い浮かべたことだろう。 綺麗の対象はそれぞれあったとして、問題は月。 月を綺麗だと愛でることには、正確にはその感情を共有することにはもう一つ意味がある。 好きな人との帰り道に浮かんでいる月は大抵見事だ。 そしてその見事な、無常にも見事な満月は奥手な片想いの人間の心をえぐる。 綺麗だねと呟くと、相手も何かしら