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メッセージを取り消しました。
振られました。
まぁ人生でよくあるあれです。
相手は「どうせ終わるから、友達のままでいい」
と返事が。
彼女が恋愛に愛想がついてるような、諦めているような表情をしていたのは僕の見間違いなんだと思いたい。
それほどまであの道は暗く、寒かったのだ。
愛の伝え方は「好きです」だけに帰着し、振り方は「嫌です」になる。
その言い回しが今のラブソングや恋愛小説をかたどっているのだろう。
なんにしろ、「好きです」と伝えた僕に
「どうせ終わるから」
は返答になってないのではないだろうか。
これも直訳すると「嫌です」になるのだろうか。
こうやって振られてもなお、あれこれ可能性を見出そうと躍起でいるのは夜が悪い気がする
このバカ寒い、クソ孤独な、狭くて、痛いこの夜が悪い。
ところで
送信取り消しのボタンを考えた人は、さっさとノーベル賞をもらうべきだ。
あのボタンのおかげで、言いたい言葉を、限定的ではあるが相手に見せることができる
そして消す。
意味深な「メッセージが削除されました」があなたの明日の小さな考え事にでもなれば嬉しい。
僕なりの、恋愛弱者の、小さないたずらだ。
勇気を出したんだ。これくらいはさせてくれ。
こうやって文字をうつと、自分勝手な愛し方をしてたのかなとか、愛したいんじゃなくて、愛することで自分が幸せになりたいとか
自分主義な自分が徐々に見え隠れしだして、振られた理由に納得してしまう自分もいる
ええい、それでも僕は君の答えに悩んでしまうんだ。
振られてもなお、あの言葉が「嫌です」なのかをこうして悶々と考えるのだ。
20歳の等身大の告白。爆死するくらいがちょうどいいや。引きずるくらいがちょうどいいや。
君とのトーク画面を開く。
「メッセージが取り消されました」
その文章が僕を少しだけ励ましてくれる。
よく頑張ったよ。よく伝えたよ。すごいよ。
それでも僕は君を好きでいたい。
どうせ終わるからとかより、今の君が何を思っているかが知りたい。
終わるからとか言わないでよ。
一生懸命、「今」を生きてるの僕たちがあまりにも惨めだと思わないかい。
…3時14分
こんなにも朝日が待ち遠しい日は初めてだ。
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