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旦那の好物「チキンソテー」を極めたくて、シェフにマンツーマンで教わったら、自分史上最高に焼けて感動した話です。

タイトル長!
でも、今回の話を要約すると、このタイトルになります。
何度も見直したけど、どの文字も削りたくなかった。

「チキンソテー」が
旦那さんの好物になったのが2018年12月。
自分史上最高に焼けて、旦那さんからも大絶賛されたのが2021年12月。

この記事は「チキンソテー」をめぐる私の料理の3年間の記録と、その後のまとめです。

私がチキンソテーを焼いたきっかけは、
あるレシピとの出会い。

それまでは、私にとってチキンソテーは特に思い入れのある料理ではありませんでした。どちらかというと、鶏肉をただ焼いただけの、皮は味はするけど中の肉はさほど味がしない料理。まあ、期待値が低い料理でした。

そのレシピと出会うまでは。

そのレシピとは…

この本のお肉の章の一番はじめに紹介されているレシピ、それが「チキンソテー」でした。

ちょっと焦げていて、皮がパリっと美味しそうに焼けていて、鶏からでた脂で焼いた付け合せの野菜も美味しそうで……単純に「焼いてみたい!」と思ったのを覚えています。(他のレシピも絶賛おすすめです)

一方で、その頃の私は鉄フライパンデビューをしていて、それなりに使いこなしていた(つもり)だけど、なんか消化不良な感じで。

レシピは簡単そうだし、鉄フライパンもあるし、私にも皮がパリッお肉がジューシィなチキンソテーを焼けるだろう!と自信満々に焼いてみました。

2018年12月23日、つまり、ちょっと早めのクリスマスディナーに、ぶっつけ本番で。

初めてのチキンソテー、皮パリにならなかったけど
何コレ!めっちゃ美味しい!

写真を見ての通り、皮パリどころか、皮がズルっと取れてしまっていて残念な仕上がりに…。(今見ると、ほんとにひどいな汗…)

でも、ものすんごく美味しかったです。
とにかく、お肉がジューシィ。
塩味がほどよくて、ソース無くても全然美味しい!
鉄フライパンでじっくり焼くだけで、こんなに美味しく焼けるんだ〜。

山脇りこさんのレシピ、すげー!
鉄フライパンすげー!

一緒に食べている旦那さんも、美味しいを連呼して大絶賛。
(皮ズルッな「チキンソテー」だったのに…やさしい旦那笑)

この日を堺に、クリスマスはもちろん、自分の誕生日、バレンタイン・デーなど記念日ディナーには「チキンソテー」をリクエストしてくるようになりました。

2019年も2020年も、2021年のクリスマスまで。
年に最低3回訪れる記念日ディナーのリクエストに応え、「チキンソテー」を焼きました。

その度に旦那さんは「美味しい、美味しい」と喜び、そんな旦那さんを見て私も「私の得意料理はチキンソテー」を自負していました。

<2019年は皮ズルッにはなっていなかったけど、皮パリじゃなかったし、なんなら焦げていた…orz>

料理をきちんと習ってみたい。
が、通えないし、そもそも通いたくない。

2020年といえば新型コロナウィルスが猛威をふるい、世界的に自粛ムードのさなか。多くの家庭がそうであったように、我が家も夫婦二人で自宅にこもることが増え、家の食事を見直すきっかけが生まれました。

我が家ではたまたま旦那さんが料理に目覚め、食事を整える負担はだいぶ楽になった一方、自身の料理を見つめなおすことに。

僭越ながら私は「料理ができる人」と思われることが多いのですが、母親から料理を習ったこともないし、どこかで料理を学んだこともありません。
自己流で料理をして、好きなうつわに盛る、それを写真に撮って、SNSに投稿して。それでも十分楽しかったんですが、そんな楽しみも10年近くも続けていたら少々飽きが出てきました。

料理をきちんと習ってみたい。
とはいえ、世の中は自粛ムードで料理教室に通おうにもやっていない。
そもそも大勢で一緒に習うタイプの料理教室もあまり興味が沸かないし、習う料理が決まっているのも窮屈な感じだし、定期的に予定が入るのも億劫。

さて、どうしようかな…と思っていたときに出会ったのが
「シェフにマンツーマンで料理を教えてもらう」
というもの。

それも私の自宅のキッチンで「オンライン」で習うので、復習がやりやすいやつ。

通う億劫さもないし、良いじゃん!

しかも、教わる料理をこちらで決めて良いなんて最高!

ということで、2021年のクリスマスディナーを目指して、シェフに「チキンソテー」を教わることにしました。

既に旦那さんの好物になっている「チキンソテー」だけど、今年のクリスマスディナーには大好物にさせるぞ!と鼻息も荒く。

2021年のクリスマスディナーに向けて
シェフに「チキンソテー」を教わり始めた!

私が教わり始めたのが2021年12月6日。

教わる料理をこちらで決めて良いことに加え、
レシピも普段自分が使っているもので良いとのこと。
もちろん、私は愛用している山脇りこさんの「チキンソテー」のレシピを今一度入念に読み込み、鉄フライパンも入念にシーズニングし、鶏肉を入念に下ごしらえし、入念に火入れし、「チキンソテー」を人生で初めての入念さで焼きました。

どうよ!なかなかじゃない?
正直この時、私はシェフに褒められると思っていたんですよね。
なんなら「影山さん、教えることは無いです!」くらいの。

だって、もうかれこれ3年間、我が家の記念日ディナーで腕をふるってきた「チキンソテー」ですから。

ところが。
「美味しそうに焼けていますね!」という大人の対応のひとことに続くシェフからの教えは…

・鶏肉の皮目(フライパンに接している側)がきちんと拡がっておらず、
 均等に焼けていない
・焼いている最中にかぶせるアルミホイルの乗せ方は、空気が程よく
 逃げるように形を気をつける
・焦げ付いていないか何度もめくって確かめているけど、焼いている間は
 鶏肉に触らない

などなど。
自信があった割りに、指摘が結構ありました。

確かに、二人分を同時に焼く為、フライパンに2枚の鶏肉を焼くから”しっかり拡げる”ことに気が回っていなかったし、アルミホイルはしっかり蓋をしたほうが良いと思っていたので空気が逃げず”やや蒸された”感じに仕上がっていたし、焦げ付くのが嫌でよくトングで鶏肉を動かしていたなぁ…。

ということで、教えを守り、1週間後にまた焼きました。
今回は鶏肉を”しっかり拡げ”て、フライパンにしっかり接着させるために2枚一度に焼くのではなく、1枚で焼きました。

皮がちょっと破れてしまいましたが、皮にちょっとパリッと感が出ました。

油が抜けきって、サクサクに焼けた皮が美味しい!
「チキンソテー」の美味しさって、まだ上があったんだ!

これは衝撃の美味しさでした。
今まで自分で焼いていた「チキンソテー」も美味しいと思っていたけど、「チキンソテー」の美味しさの天井をぶち破った感じ。

これにはシェフからもお褒めの言葉をいただき、更にいただいたアドバイスは

・お肉が若干割れた、とのことなので、焼いている間にのせている”重し”が
 重すぎるのかもしれない
・焼く前にしっかり鉄フライパンを焼き切ってみると良いかもしれない
・鶏肉の油で野菜を焼いた後に、ソースをつくってみるといい

など。

実はシェフに「チキンソテー」を教わると決めたものの、本番(クリスマスディナー)までに「チキンソテー」に飽きちゃいそう、という心配を当初抱いていたのですが、「チキンソテー」の美味しさの天井をぶち破ってしまった今、さらなる天井を知りたくてモチベーションMAXに(笑)。

1週間経たずに、シェフに教わること3回目。

今回は重しもちょっと軽めにし、鉄フライパンの水分を入念に飛ばし、塩だけで美味しいと言いつつめんどくさがっていたソースづくりも挑戦してみることに。果たして…

自分史上最高の皮パリ「チキンソテー」!
サックサクの皮、ジューシィ、ソースもうんま!!!

これが、もう自分史上にめちゃくちゃ美味しい「チキンソテー」でした!
マジで!!!!!!!!!

まず、前回サクサクだった皮が、よりサックサクに。
塩気も効いて、これがめちゃくちゃ美味しいの。
皮だけ延々と食べたいくらい…

そして、お肉はとってもジューシィ。
サックサクの皮と、やわらかジューシィな肉を一緒に食べると、その食感の違いが楽しい。

今回手づくりソースは、バルサミコ・赤ワイン・醤油でつくったのですが、もう今までソース作らなくてごめんなさい(汗)というくらいの美味しさ。

あぁ…またも「チキンソテー」の美味しさの天井をぶち破ってしまった…(恍惚)

レシピから読み取れないコツを教えてもらい、
手癖を治してもらうって上達の効率、良すぎでは?!

かくして、3年間焼いてきた私の「チキンソテー」は、シェフに3回教えをいただいただけで格段に…それはもう毎度10段飛びくらいの勢いで上達し、今までの「チキンソテー」って何だったの?!ってくらい「チキンソテー」の美味しさを思い知りました。

メイン食材は、スーパーで買ってきた「鶏もも肉」。
それがこんなにも美味しいものになるなんて。

私に「チキンソテー」を焼きたいと思わせてくれたレシピの存在も大きいけれど、そのレシピから読み取れていないコツを教えてもらい、私の料理の手癖を治してもらうって

最初から「このレシピで」「こうやるのです」と教えてもらうより

めちゃくちゃ身に付いた感がありました。

何より、きちんとレシピの味を再現できたような手応えもあり、レシピの作者さんの期待(?)にもちゃんと応えられたような満足感もあったし

これでようやく、本当に鉄フライパンと仲良くなれた気がして…

なんかスッキリ!

ちなみに、私は今回の学びで「チキンソテー」を焼くことが楽しくなったことに加え、ステーキを焼いたりポークソテーを焼くことも楽しくなりました。

自分のキッチンで練習しているから、再現性も高いんですよね。

何よりマジで「チキンソテー」美味しくなったよ・・・!

肝心な2021年のクリスマスディナー。
料理熱があがっている旦那さんと共作した結果、品数が多くなったので「チキンソテー」は1枚焼いてシェア、かつカットしたので皮パリ感が写真から伝わりませんが(苦笑)、旦那さんからは大絶賛されましたーーー!

「ホント、今までのチキンソテーはなんだったの?って感じだね」
と言われましたがw 良かった!

この時しみじみ「自分たちが好きなものを、自分たちで作れて、2人が元気で美味しく食べているのが幸せだね」という話をしました。いい話。

「またつくって」が聞きたくて。

今年のバレンタインも「チキンソテー」を焼きました。
また美味しく焼けました。
喜ぶ顔が見られるのも嬉しけど、やっぱり「またつくって」と言われたときの嬉しさは格別です。

近頃、料理の腕をメキメキとあげている旦那さんですが、我が家の記念日ディナーはずっと私が旦那さんの好物の「チキンソテー」を焼きたい。

3年間自己流でやってきたけど、今回シェフからマンツーマンで教えてもらったことで、「チキンソテー」は自信をもって振る舞える”我が家のスペシャリテ”に昇格しました。

自身をもって振る舞えるスペシャリテが増えると、なんとなく、我が家の幸せが増える気がする。

そんなことを実感した、今回の「旦那の好物「チキンソテー」を極めたくて、シェフにマンツーマンで教わったら、自分史上最高に焼けて感動した話」でした。

シェフにマンツーマンで料理を教わる、私は本当に料理の上達の効率が良いなと思いました。興味ある方はお気軽にご質問ください。

「チキンソテー」の後も継続していて、2022年は「プレーンオムレツ」を手始めに今は「茶碗蒸し」を教えてもらっています。

旦那さんに「またつくって」と言われる、我が家のスペシャリテを増やしたくて。

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