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旦那さんが何故、料理をするようになったのか(我が家の場合)|形から入る料理の楽しさ

自粛生活が丸2ヶ月を超えました。
自粛生活がここまで長くなると、もはやこの状況が日常になります。

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私の料理モチベーショングラフも、谷をいくつか超えて安定してきました。

振り返ると、最初の谷を超えた「旦那さんが料理をするようになり気分転換に」が結構、影響大きかったなぁと思います。

<photo:4/26の晩ごはん。旦那さんが豚の生姜焼きをつくりました。>

料理のつくり手が二馬力になると、
労力は1/2に、楽しみは×2以上になる

我が家の場合、

私は少しさっぱりした味が好き
旦那さんはニンニクやマヨケチャ味噌系の味が好き

みたいな多少の違いはあれど、基本的な味覚の感覚や好みは似ています(一緒に長く暮らしていれば、当たり前…?)。

”焦げた””形が崩れた”などの調理過程の失敗はあれど、好みから距離の遠い味が出てくることは、ほぼありません。

料理のつくり手が家の中に二人いると、つくり手の労力は1/2になるのでだいぶ楽です。

今は家の中が、仕事場でもあります。
仕事の進捗次第では「料理になんて気が回らない」時もあるのですが、それが今はお互い目に見える状況なので「じゃあ、自分が作るか」という気持ちにスッとなれるし、旦那さんもそれは同じようで、コロナ自粛前より旦那さんが料理をする回数が増えているように思います。

これがね、本当に心理的に楽…。
それに、似た味覚を持つつくり手なので、満足度も高いです。

役割を気持ちよく分担できると、自然と「ありがとう」と口にする余裕も持てる気がします。

旦那さんは何故、
料理をするようになったのか(本人の感想)

これ、聞いてみましたが、本人もよくわからないみたいです(笑)。

「最初はスープや豚汁、粕汁みたいなものをよくつくった記憶があるなぁ。ペペロンチーノにハマったのがきっかけかなぁ。ペペロンチーノは自分も好きだし、少ない材料で作れるから良いと思ったけど、何がきっかけだったのかなぁ?」
と言ってました。

そういえば、確かによく汁物をつくっていたなぁ。
特に寒い日は、仕事から帰ってきて、温かい汁物が”あとは食べるだけ”の状態で待っていたのが嬉しかったなぁ。

<photo:クリームシチューもよくつくってくれました。冬の帰宅後にできていると、最高。>

旦那さんは何故、料理をするようになったのか(妻の考察)

私の記憶によると、だいぶ前…約8年くらい前に、旦那さんは料理教室に行ったことがあります。
後日、習った料理を家で再現してくれました。
その時私は、つくってくれた料理に対して、真面目に感想を言ってしまい…それ以降、彼が料理をすることはありませんでした。

あの時、旦那さんがご飯をつくってくれたことを、私がもっと感謝していたら、もっと早く彼は料理にハマっていたかもしれません…。

その反省があり「旦那さんが料理をするようになったらこうしよう」と決めたことがあります。

・まずは何はともあれ、感謝して褒める
次に旦那さんがご飯をつくってくれたら、絶対にまずは感謝を伝え、褒めようと決めていました。

旦那さんが豚汁をつくってくれた時、私の頭の中はこれ→「キタ━(゚∀゚)━!」
「うわ〜嬉しい^^」「寒かったから助かる〜」「上げ膳据え膳は嬉しいなぁ」と伝えました。

「こっちが料理した時は感謝されないのに…」はグッと我慢です。それを言い出すと、中には「せっかくつくってやったのに!」となってしまう人もいるので、(そんなのこっちはもっと前からそう思ってるわ!)とかとかは封印して大人になりましょう(笑)。
ここで重要なのは、相手のやる気を十二分に引き出すことなので目的を見誤らず、まずは褒めることです。
自分が料理をする立場になったら、自分が感謝を口してなかったことに追々気づくものです。

・改善点は、次により良くなる提案とセットで
何か足りないことがあったら指摘するだけではなく、次により良くなるための提案もするようにしました。

「だしが弱いから、次はだしをしっかり取ると美味しくなるかもね」
「具が崩れすぎてるから、次はもっと大きめにすると良いかもね」

ちょっと工夫すれば良いこと、くらいの提案をしながら「次もつくってくれるよね?」の期待感を伝えました(笑)。

ここで、

「コクを出すためにまずは炙ってから、最後の仕上げに入れてみたら」
とか
「味をスッキリさせたいから、別の鍋で別茹でして、アクをとって、濾して」
みたいな手間ひまを追加するような提案をすると、「めんどくさ」が先に立ってやる気をなくしまうでしょう。

・盛り付けは私が。旦那さんが苦手な部分は請け負う。
本人は気付いていませんが…実は私はこれが大きかったんじゃないかなと思っています。
旦那さんの料理を、私が、お気に入りのうつわに盛り付け、仕上げていました。私のほうが旦那さんより得意なので、旦那さんも喜んで任せてくれました。

ふたりで共同で作品をつくっているみたいで、楽しいです。やはり料理も見栄え良くできたら、つくった側も食べる側も満足度高いですよね。

ただし、盛り付けまで自分でこだわりたい人もいると思うので、その場合は、任せましょう。

・第三者の声も活用
私はインスタに食事の写真をアップしていたので、旦那さんの料理を盛り付け、いつものように写真を撮り、自分のインスタに投稿していました。

インスタでは「料理をする旦那さん、すごい!」というお褒めの言葉を頂くこともあり、私も悪い気はしません。
「料理する旦那さんがいる奥さん良いな〜って褒められるよ、嬉しいな^^」と伝えると、旦那さんも悪い気はしませんよね。
旦那さんはインスタをやっていないので、たまにインスタの反応も伝えていました。この第三者の評価も、旦那さんの料理モチベーション向上に大いに役立ってくれていたように思います。

最近は私が撮った料理写真を、自分にも送ってほしいと言ってくるようになりました。一体どこに送っているのか、私は知りませんが(笑)。

<photo:自粛生活のある日のお昼ごはん。料理は旦那さん、盛り付けは私。>

・まずは本人がつくりたいものを。リクエストは徐々に。
最初のうちは、本人がつくりたい料理をつくってもらうことに徹底しました。

料理って、人によってパターンがあると思うんです。
いま、我が家で見えているパターンとしては

・私はどんどん新しい料理をつくりたいタイプ。
・旦那さんはひとつの料理を探求したいタイプ。
・私は簡単に見栄え良く、野菜をいろいろ使った料理をしたいタイプ。
・旦那さんはレストランで食べた味を再現したいタイプ。

…などなどがあります。

これはしばらく料理をしてみないとわからないので、本人がつくる料理を見て把握していきました。

ある程度把握できたら、それに合って、こちらが食べたい料理のリクエストをレシピと共に伝えるように。
例えば「このレストランシェフが話題になっているらしいよ。この人の明太子パスタが美味しいらしい。レシピはこれなんだけど…」という感じ。

結果、凝り性の旦那さん、1週間のうち2度もつくり、2回目はだいぶ美味しくなっていました。

<photo:何度も何度もつくっている、オニオングラタンスープはかなり美味しい>

・これが欲しい、はすかさず買ってみる
料理をするようになったら、旦那さんも欲しい道具を口にするようになりました。うちの旦那さんの場合、ピーラーでした。
ピーラーは安いですからね、すぐ旦那さんが吟味して選んだものを買いました。

皮むきが簡単になり、喜んでいました。
その後、3個くらいピーラーを買っていましたが…(苦笑)。

先日は「包丁」と「小さなまな板」を欲しがっていたので、買いました。
幸いにもうちの旦那さんは大物を欲しがらなかったで(その前に私がある程度揃えていたのもありますが)、うちは「すかさず買う」ことができ、探究心を止めることはせずに済みました。

料理はできないより、できるに越したことはない

ここまで書いてみて、旦那さんが料理をするまでに、感謝して、褒めて、買い与え…そこまでしなきゃならないの?!と思ってしまいましたが(苦笑)

結論としては、旦那さんが料理をするようになって得たことを思えば、それらは安い投資だと思っています。

疲れた時、気分がのらない時…備蓄しているカップラーメンでお腹を満たすのではなく、旦那さんがつくってくれたご飯にありつけられるのは、心も胃袋も平穏な幸せを味わえます。

やはり料理は自身はもちろんですが、パートナーにもできてもらって越したことはないと思います。

今回コロナ自粛になってみて、「パートナーが料理をしない」「影山さんはどうやって旦那さんに料理をさせるようにしたの?」という質問をいくつかいただきました。

私もかつては褒めどころを間違えているし、旦那さんが料理するまで約8年位かかってます。
でもそれを経たからこそ、また、私自身の”料理しない”から”料理する”へ変わった経緯を振り返ってみたからこそ、思うのは、やはり誰でも「楽しい」と思えるポイントを踏めないと「次は無い」ということです。

料理はできないより、できるに越したことはありません。
家の中でできて
つくり手が楽しいだけでなく
周囲にも喜ばれる手軽なエンタメコンテンツだし、
つくればつくるほど知識も技術も蓄積され成長も実感できるし
料理をすればするほど台所も冷蔵庫も実はキレイになります。
(料理をするようになったら、旦那さんが台所を磨くようになりました!)

料理は誰も不幸にしない。

今年のゴールデンウィークは、自宅にいる時間が(おそらく)人生で一番増えそうです。ぜひパートナーと一緒に、料理を楽しんでみてください。

<photo:ラーメンもよくつくる旦那さん。最近、旦那さんの料理のほうが私のより反響が良いようです笑>

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