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ふらりと喫茶店

仕事までの時間潰しに、喫茶店を探していた。
3時間ほどあったので、ご飯を食べたあと、コーヒーと煙草をお供に読書など…と思っていた。

ドトールとかスタバもいいけど、いまの気持ちはマイナーなとこ!だったので、以前から気になっていた喫茶店へ行くことにした。

鶴見駅前にある、喫茶こっこ。
決して下のドトールではない。
こちらの喫茶店は喫煙可能なので、喫煙者は要チェック。

なに食べようかな、ハンバーグかなオムライスかな。考えながら店へ入る。

「お茶ですか?」

「いえ、食事で…」

コミュ障なので、こんな会話ですらどもる。
迎えてくれた店員さんは、溌剌としていて、ひとりで店を切り盛りしているようだ。
定食しかないとのことなので、セットのアイスコーヒーを頼み、メニューを待った。
そうしたら、出てきたのはメニュー表ではなく、スパゲッティとサラダだったのよ。
まだ出るからね~!と店員さんに明るく言われ、なるほどメニュー無しの日替わりか!と、ここで察す。

ミートソースがくどくなくて、家庭的なお味のスパゲッティをペロリと完食。
サラダと、一緒についてきたサラダチキンもほっこりするお味だった。

そうこうするうちに、わかめ菜の炒め物、ほっけ、豚肉の炒め物、スープ、ケーキ…とじゃんじゃん出てくる。なんならアイスコーヒーもおかわりをくれた。
しまいには、足りなかったらあちらからどうぞ~、言われて指差す方を見れば、出てきたものがバイキング形式でおかわりできるそうな。
こんなに食べちゃって良いんですか…?
不安になりながらも、常連客は手際よく皿に料理を盛り付けていく。
僕も、せっかくだしと思って、たらこスパゲッティをおかわりした。
美味しいのなんのって。
いわゆる、お店で食べる味ではないが、素朴な家庭料理な感じ。
ほっとするような食事だった。

気取らず、押し付けがましくもなく、程よい距離感で接してくれる店員さん。
常連客とワイワイお話もするが、初めて来た僕にも丁寧に接客をしてくれて、不思議と疎外感はない。

当初の目的である、喫茶店で煙草とコーヒーを嗜みながら、ゆっくり読書という場所ではなかったが、アットホームさ、温かさがついクセになりそうだ。
沢山食べて1100円。ランチ1回ぶんとしては平均的な額である。
まぁ安いとこ探したらそれはそれで沢山あるけど、喫茶店価格かな。
明るいオーラを浴びたいときに行くのが良いのかもしれない。

ごちそうさまでした!

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