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移住10年目。半農半X・個人事業主・フリーランスとして軌道に乗ってきた現在。良いエネルギーに包まれよう。


昨年収穫した大豆たち。赤大豆、神の子、さかな豆、エンレイです。
天候という不可抗力もあり、出来にだいぶ差がありました。それでもこうして丸くてかわいい豆たちを手にすると、とっても満たされた気持ちになります。

半農半X

農のある暮らし

現在の私は自分の事業をしながら農のある暮らしを楽しんでいます。
農とは、畑や田んぼで作物を育てることです。
農を生業(なりわい)にしているわけではないので農業ではないです。
基本的に作るものは、自分の食べるもの、自分の商品の材料になるもの、それから大豆は味噌づくりのワークショップなど体験をしてもらうためのもの、ということになります。
たくさん収穫出来れば、販売することもあります。
大豆栽培の様子については、こちらのコラムでもご紹介していますのでよかったらどうぞ。

半農半Xについては書籍なども出ています。いったん下火になりましたが、少し前にまたチラホラ聞かれるようになりました。
ちなみにこちらの本では私自身のことについてもご紹介頂きました。

始めはただ手伝っていただけでした

協力隊の受入れ団体では、地域活性化と称していろいろな活動をしていました。その中で【耕作放棄地の活用】を始めました。
農業なんてド素人の私は、ただみんなと一緒に作業を手伝うといった状況です。
使われなくなった畑を使ってまず最初にしたのは蕎麦の栽培でした。
週末などにみんなで集まって作業して栽培して収穫して、製粉や製麺は業者に頼んで、できた蕎麦を地元の農家レストランのメニューにしました。
1年目はとりあえず実現できました。
2年目、天候などのためか不作で、確か蕎麦には出来たと記憶してますが少量だった気がします。
3年目、蕎麦は大変だからやめようということになり、いちごの栽培を始めました。保育園の園児たちにいちご狩りを楽しんでもらっていました。
そのほかにも、南瓜やジャガイモ、夏野菜などほかのものも作っていました。
当時、農家レストランの運営担当だった私は、せっせと収穫して店に持っていっていました。


しかしながら、畑ってなかなか手間のかかるもので、だんだん人が離れていきました。でも私はせっせと通っていました。
結局、そのうちほとんど誰も来なくなりました。1人、メンバーのあるおじさんが一生懸命に耕うんなど手伝ってくれていました。
私は半分は義務感でやっていたこともあり、徐々に負担も大きくなっていくことに疲れてきていました。
そのおじさんも、やはり負担が大きかったためか、来なくなりました。
その翌年は私はすでにお菓子工房を始めていて、プリンに使うかぼちゃの栽培もそこでしていたので、通い続けていました。
さて、こうして一人残されてしまいました。
いちご栽培の黒いビニールマルチは、3年位放っておかれたのでボロボロになってしまい、これ以上放っておくわけにもいかないので一人で何日もかけて片付けました。
トラクターを借りて3日間くらいかけて耕して、リセットです。

自然農との出会い

自家栽培の【胃袋かぼちゃ】胃袋の形をしているためその呼び名がついたようです

もう、この畑全部好きに使ってやろう。と開き直りました。
思えば、畑初心者の私、教わりながらやっていることに時々違和感を感じることがありました。
畑はまず石灰をまくものだ。そのあと元肥をまいて耕うんして2週間寝かせて、みたいな手順があって、基本中の基本みたいなことでした。
しかし、そもそも石灰って校庭に線引く時に使うあの白い粉を、なんで土に撒くのか、追肥といって何やら色鮮やかな粒々をまた土の中に投入するのかとか、どうもしっくりこないことがあったのです。
それでも、新潟県の人って真面目で律儀で、言われて事は忠実に守るという性質もあり、とりあえずやるべきことは普通にやる人が大半です。ってかほぼ全員です。
でももう、一人で全部好きにやっていいということになれば、人の指示に従う必要もないわけで、そこからはいろいろ自分で調べるようになりました。
そうして、本やネットなどで調べていくうちに肥料にも農薬にも頼らない自然栽培や自然農というものがあることを知りました。
そういうものを見ていたら、腑に落ちるというか、すんなり納得できることがたくさん書いてあるのです。これだ!と思いました。
『これでやっていこう。』ということで私の本当の農的暮らしが始まったのです。

心地よいということ

自宅から少し山を上がったところにあるポレポレ農園、畑の面積は約2反(600坪=2,000㎡)と、仕事をしながら一人で行うには結構な広さがあります。(結構忙しくもなってきたので来シーズンは少し減らそうかなとも思っているところですが。)田んぼは2畝(60㎡)ぐらいです。
ド素人の私が、自然農をはじめたらすっかりその虜になってっています。
出来、不出来はもちろんありますがそれが当然です。


楽しいです、作物がかわいいです、収穫は嬉しいです。
時々、仕事が忙しくてなかなか畑に行く時間が取れなかったりすると、だんだんストレスがたまってくるのです。
山の空気、土、景色、生き物たち、そんなものに包まれている時間がたまらなく心地よいのです。土や植物って人間のストレスを吸い取ってくれるのかな、きっといいホルモンとか放出してくれてますよね。
1日何も気にせず農作業に没頭できる日って、たまらなく贅沢な時間なのです。

良いエネルギーで心も体も満たされる

そういう生活をここ何年か続けているおかげか、自分の中にはいいエネルギーとか、運気とか、プラスの磁気とか、そういうものでだんだん満たされてきている感じがしています。
そうすると身の回りに起こることもみんないい方向に向かっていってくれて、ステキな人たちと出会えて、幸福度も上がって気持ちも満たされる。そんな良い連鎖が起こっているように思います。

そして最近は、身に着けるもの、身の回りに置くもの(例えば家具とか)なんかもなるべく良いもの、気に入ったもの、好きな人が作ったものなどを揃えるようになってきています。


ふるさと納税の返礼品も行っています。良かったらぜひ☆


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