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キャッシュカードのスキミング被害にあい、残高250円になった時の話

私が海外旅行中にスキミング被害にあい預金残高をすべてなくしてしまった話をします。

4回に分けて書いていますので、続編もどうぞ

スキミングとは

スキミングとは専用の機械でクレジットカードやキャッシュカードから情報を抜き取られ、偽カードを作られお金を引き出されることです。

カードの情報だけではお金を引き出せないため、犯人はATMなどに小型カメラを設置して暗証番号を盗み見ます。

犯人が偽カードと暗証番号を利用して買い物をしたり、お金を引き出したりすることで、本物のカードを持つ人に請求が行き被害が発覚します。

私のスキミング体験(涙)

私が被害にあったのは2010年の12月、留学先の大学が冬休みに入ったときのことです。この時留学開始から半年たち、海外生活にも小慣れてきた頃でした。

私は大学でできた友人と一緒に、冬休みを利用して1週間のイギリス旅行に行きました。 初めの3日はロンドン・残りは友人の故郷であるカンタベリへ行きました。

ビッグベン・国立博物館・衛兵交代式と、ザ・ロンドンの風景を満喫し、その後カンタベリでは古き良き街並みを楽しみました。

被害にあったのはロンドンに行った時のことです。

クリスマス前ということで、ロンドンでは町のあちらこちらでクリスマスマーケットが開かれていました。

かわいいクリスマスグッズが青空市場で売られており、私はどうしてもそこで売られていたサンタクロースの人形が欲しくなりました。

売っていたおじさまにクレジットカードは使えますか?と尋ねたところ、答えはノー。現金のみとのことでした。

私はヨーロッパの国々ではできる限りクレジットカードを使用するようにしています。通貨が国ごとに違うので、換金が面倒だということ(ユーロ統一の流れもあれいますが、イギリスは自国通貨のポンドを通過としています)、そしてクレジットカード支払いできるお店の普及率が高いため、現金を持つ必要がないからです。

そうはいってもクリスマスマーケットは個人が趣味で開いているようなお店が多く、ほとんどのお店がこのように現金払いのみになっていました。

私は仕方なしに大通りにあったATMでお金を引き下ろしました。このことが原因で6ヶ月に渡りスキミング被害と戦い続けることになるのです。

この時もっと周りに気を付けていれば・・・

またATMをよく選んでいれば・・・

と今でも悔しい気持ちが込み上げてきます。

スキミング被害発覚、警察とカード会社とのやり取り
旅行から帰って1週間後の1月に入ったある日のことです。キャッシュカードで3万円分のお金を下ろそうとすると、なぜか引き落としがうまくできません。

明細には「残高が足りません。」と記載されていました。一度目は、操作を間違ったかな?と思い、再度挑戦したのですが、何回やっても結果は同じです。

何かおかしい。

嫌な予感がした私は、家に帰り、銀行のサイトから残高を確認することにしました。

すると、、、今まで60万円以上あった残高が、250円になっているではないですか!

引き落とし履歴を確認すると、複数回にわたって引き落とされており引き落とされた場所にロンドン、と書かれています。

引き落としは限度額まで続けられ、端数の250円だけが残った状態になっていました。

まさか自分がカード被害にあうなんて

と現実を受け止められず頭が真っ白になりました。

半年分の生活資金が全額盗まれているので、そうもしてはいられずお金を取り戻すために行動を開始しました。

まずキャッシュカードの利用をとめ、引き落としの明細を印刷し、現地の警察に駆け込みました。

そして警察署でいわれたのは、この一言。

被害届を出すことはできるけど、引き落とした犯人はイギリスにいるから、こちらとしては何もできない

特に話を聞いてくれるわけでもなく冷たくあしらわれ、心はぽっきり折れてしまいました。。。

が、60万という学生にとってはとんでもなく大きな大金を失った手前大人しく引き下がるわけにはいきません。

警察がダメなら次はキャッシュカードの会社にあたってみよう。不正に利用された金額分を補てんしてくれるかもしれない、と藁にもすがる思いで電話をかけることにしました。

オペレーターと直接お話しできる時間は日本時間の平日10:00-18:00。ヨーロッパとは7時間の時差があるため、現地時間では3:00-11:00。

平日は授業があり、朝7:30には家を出る生活をしていたので、朝6時に起きて電話をすることに決めました。早起きがつらいなんて言ってられません。

カード会社から伝えられたのは次のことでした。

「キャッシュカードでお金を引き出すには必ず暗証番号の入力が必要となっています。たとえ本当にスキミングによってコピーを取られたとしても、暗証番号を正しく入力しなければ、お金は引き落とされることはありません。現状では、ヒカルさんが本当に被害にあったのか、それともヒカルさんが犯人に暗証番号を教えてお金を引き落とさせ、被害にあったかのように電話をかけてきたのか判断がつかないため、お金の補てんは難しいです。」

そ、そんな~(泣)

この日はこれで時間切れ、学校に行く時間になりました。。。

授業はほとんど上の空、どうやってこれから生活しようか、帰国しないといけないのかと悪い考えがたくさん頭をよぎりました。

次は 海外で預金残高250円!アルバイト先も見つからない状況を乗り切った方法に続きます

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