カンボジアから飛んでくる
2023/7/6〜2023/7/7
ひたすら日没まで海を眺めた後は、街に明かりが灯り、すっかり夜の様相となったジョージタウンを歩く。
「ペナン、どうですか?」
連絡が入る。
ラオス3市、そしてタイのパタヤでも一緒に過ごしたオオヒラ君からだ。
今はカンボジアに滞在している。
「良い所ですよ、人種、文化、食べ物も様々で、多民族国家ならではの雰囲気です」
そう返信すると
「ペナン行きの飛行機とりました!明日の朝には着く予定です」
このフットワークの軽さ
最高だ
翌日。
私が滞在中の宿にオオヒラ君が到着。
首都クアラルンプールを経由してきて流石に少し疲れた様子だ。
だが彼は、一旦休むとそのまま今日が終わってしまいそうだと言い、2人で日中の街を散策する事に。
しかし、まぁ暑い。
ジリジリと焼かれる様な直射日光だ。
ただ外にいるだけでも体力を消耗する。
宿に戻り、流石に一休み。
体調管理にはけっこう気を遣っている。
おそらく自分が思っている以上に、実際は疲れているはずだ。
無意識に気を張っていて、普段は気付かないだけだと思う。
時刻20:00。
再び外出。
この時間になると暑さも和らぎ、幾分の心地良さを感じる。
リトルインディアというインド街に入り、2人でインドカレーの店へ。
他の客は手でご飯をつまみ、少し捏ねる様にしてまとめ、それをカレールゥにつけて食べている。
食べ物は神から与えられた神聖なもの
食器を使うより
よく洗った右手で食べることが最も清浄
といった宗教的な戒律があるらしい
ちなみに
左手は排便の後始末に使う不浄の手とされ
使わないみたいだ
そして食事後は、手を洗ってから会計を済ませる。
こういった店には大抵、その為の手洗い場が併設されているとの事。
確かに、ここもそうだった。
郷に入っては郷に従え。
私達に提供された食事にはスプーンとフォークも添えられていたが、その土地に習い、手で食べる事にした。
だが衛生観念の以前に、ルゥが熱過ぎて手で触ってなどいられない。
皆どうやっているんだろう。
チラッと、辺りの客を見渡すと
スプーンで取り分けている…!
左手も普通に使っている…!
ティッシュで手を拭いた…!
……宗教感にも信仰心にも人それぞれに差があり、100か0といった話では無いのかも知れない。
或いは、少しずつ他文化と融合しているのか…。
当然、結論を出すにはまだ早過ぎる。
美味しく楽しく食事をした後は、また外を散策し、路上のローカルなフードコートへ。
相変わらず酒は高いのだが、オオヒラ君がビールを奢ってくれた。
有り難く頂き、乾杯する。
もう何度目だろうか。
この旅で彼とは本当に数々の体験や感情を共有した。
いくら時間があっても、話は尽きない。
2人とも1本の缶ビールをゆっくり飲み終えた頃には、既に23:00過ぎ。
賑やかな夜を通り越し、シャッターを下ろす店も増え始める。
繁華街にしては早い1日の終わり。
そうして次第に静かになっていく夜街を徘徊しながら、相変わらず尽きない話をしつつ私達は宿に戻った。
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。