シンガポールで繋がる縁
2023/7/29
何故だが最近寝付きが悪い。
まぁそんなに深刻なわけじゃないのだが、今日は早朝にチェックアウトし、シンガポールに向かう予定だったので、なるべく睡眠を取っておきたかった。
なので昨夜、酔い止め薬を飲んで寝た。
タイで購入した一錠8円のこの薬が猛烈に眠気を引き起こすので、睡眠薬代わりに使う為にも大量購入しておいたのだ。
結果、よく眠れたどころか目が覚めても目眩がする。
相変わらず強力に効く薬だ。
チェックアウトを済ませ、ゲストハウスオーナーの車に乗り込む。
12RM(約372円)でバスターミナルまで送れると提案され、元々は下見までしておいた格安の市内バスを使うつもりだったが、オーナーも親切にしてくれたので了承したカタチだ。
偶然にもこの日は雷雨。
それもスコールと呼べないほど長時間降り続き、とてもじゃないがバス停まですら行けない。
頼んでおいて良かった。
バスターミナルに着き、順調に長距離バスに乗車。
バスは思った以上にゆっくりと進みながらも、快適な乗り心地。
睡眠薬もとい酔い止め薬の眠気が止まらず、やはり車内でも寝てしまったせいで、あっという間にマレーシア―シンガポール国境へ。
出入国の手続きはどちらも過去最速。
入国に至ってはパスポートにスタンプすら押されない。
何事も無いどころか、あまりにスムーズ過ぎて本当に入国出来たのか不安になる程だ。
『流石はシンガポール、進んでいるなぁ』
赤道直下の国だ。
とはいえ、これまでもずっと暑い東南アジアを過ごしてきた。
そんなに変わらないだろうと思っていたが、直射日光が刺さる様に肌を照りつける。
宿までは3km。
重いバックパックを背負っていても、迷わなければ何とか行ける。
迷わなければ…
結果的にはグーグルマップも上手く機能し、高いビルの日陰で暑さを凌ぎながら、問題無く辿り着いた。
しかし、滞在期間は1泊2日。
明日にはインドネシアに向かう。
各所をゆっくり巡っている暇は無い。
なので宿までの道中、通り掛けに気になった場所をとりあえず撮影しておく。
初めてのシンガポール。
聞いてはいたが、とてもキレイな所だ。
路上にゴミは無く、街並みも洗練されている。
晴天の空と照りつける陽射しが、それを更に助長させる一方で、その完成度の高さにどこか無機質さも感じた。
時刻15:30。
チェックインを済ませ、早速シャワーを浴び、今夜に備える。
この国に来た1番の目的。
共通の友人を通して知り合った女性と会い、物資を届けてもらうのだ。
実はその女性、マリノちゃんと会うのは初めてだ。
SNSでは何度かやり取りしたものの、直接話した事は無かったのだが、いざ会うと気さくな方で、こんな髭面でオッサンな私にも明るく接してくれた。
2人でチャイナタウンから少し歩いた店に向かい、チキンライスを食べる。
日本の東端から赤道直下まで
手渡しで受け取れる事に
離れていても繋がっているのだと実感する
その後、マリノちゃんにビールを奢ってもらってしまった。
初対面の歳下の女性に気を遣わせてしまい、申し訳ない…!
有難く頂き、ビール瓶を袋で隠しながら飲み、夜のシンガポール市街地を歩く。
シンガポールでは酒の歩き飲みは違法らしく、えげつない程の罰金が課せられるのだそうだ。
更にこの日は軍事パレード的な催しがあり、街の至る所に警察官が立っていた。
視線をくぐり抜け、場所を変えた先でまた暫く談笑。
話には聞いていたが、マリノちゃんも世界30数ヵ国、日本30数都道府県を旅する強者で、エピソードも物凄い。
こんな華奢な体のどこからそんなエネルギーが出てくるのかと感心しきりだった。
いつもの悪い癖で、口数多く喋り過ぎてしまい、気付くと23:00。
話は尽きなかったが、ここでお別れ。
柔らぐ事ない暑さが続く夜中のシンガポール
少ない滞在時間を噛み締める様に
一歩また一歩と進み、宿に戻った
明日の今頃はインドネシアだ
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。