初、インドを歩く

2023/9/21

時刻11:00。


『さて、何をしようか』


インド首都、デリーは
「ニューデリー」と「オールドデリー」
という、大きく分けて2つの地区に大別される。

ニューデリーは政府機関が多く集まる地域で住宅街も少なく、スラムもあるらしいが、基本的にそこに住む人達は所謂お金持ち。

対して、私が滞在しているオールドデリーは煩雑とした旧市街で、人やゴミ、屋台などが密集する混沌としたエリアだ。


だけどまぁ




全然、ダッカほどじゃないな



確かにゴチャゴチャしているが、昨日まで居た、あの壮絶なオールドダッカに比べると、正直たいした事は無い。

何度も繰り返すが、ダッカの混沌さ、とりわけ大渋滞は本当に桁違い。
半端ではないのだ。
バングラデシュの世界一とされる人口密度。それをこのオールドデリーに来て再認識する。

ただ、そんな中でもダッカの人は温かった。


此処はどうなのだろうか。
宿を出て、まずはニューデリーにある名所、インド門を目指す。

外を歩いていても今のところ、特に身の危険は感じない。
それどころか昨日同様、皆親切に行き先を教えてくれる。

勿論、それが嘘の可能性もあれば

“わからないと言うくらいなら、テキトーでも何か教えた方が親切”

という風潮があるらしいので、複数の人に訪ねながら鉄道を乗り継ぐが、結果的にトラブルや騙される事も無くニューデリーに到着。


最寄り駅だったので近いとは思ったが、外へ出ると早速、眼前に姿を現すインド門。

それに向かって歩く私。


いやいや、それにしても…




メチャクチャ綺麗で穏やかじゃん




片道3車線の道路はしっかり整備され、荒い運転をするドライバーもいない。
その両脇には青々とした芝生が目視の限界まで広がり、友人や家族、カップルが座り込んで優雅に会話を楽しんでいる。
流石は大国インドと思わせる土地の広さだ。

信号だってある。
点灯していないが…。
しかし、それでも簡単に渡れるほど安全。

芝生に沿って歩き続けると、時折リスや小鳥がチュンチュンと現れる。


『こんなに開放感がある道を歩いたのは、故郷の北海道以来じゃないか?』


インドにしては(といったら失礼だが)そんな次元ではない。
むしろ、今まで訪れたどの国よりも歩きやすく快適だ。
まずそもそも、歩道がある時点で素晴らしい。


インド門が近付くにつれて、商売人が彼方此方から声を掛けてくる。
記念写真、オートリキシャー、何故か耳掻き(?)まで。
勿論それらの誘いには一切乗らず退けるのだが、そこまでしつこく付いてはこない。
どの位かといわれたら、せいぜい歌舞伎町と同じか、それ以下。



全然

ベトナムのハノイの方が圧倒的にキツかった




あまりの呆気なさに拍子抜けしてしまい、間近に見たインド門よりも、実際のニューデリーの穏やかさの方が印象に残ってしまった。


まぁそうはいっても此処は政府機関が集まる要所。
いくら何でも簡単に悪さは出来ないのだろう。




これからでしょ?

インドを狂国たらしめるのは




少し時間も心も余裕ができたので、その後ガンディー博物館まで足を伸ばす。

近所まで来て人に道を尋ねるが、イマイチ良くわかっていない様子で、わざわざ地図アプリを開いて教えてくれた。

行ってみると、なるほど、閑散としている…。
入場も無料。

ガンディーといえばインド独立の象徴だ。
さぞかし人気があるのだろうと思っていたが、この場所に限っていえば静かなものだった。



一通り散策してオールドデリーまで戻り、路上の屋台でチャパティを2枚注文する。
無発酵のパン生地を鉄板で焼いたもので、それをカレーに浸けて食べるのだが、まぁ特別味わって食べるというよりは、ちょっと小腹を満たすといった位置付けの様だ。美味しいが。

それよりも気になるのは、やはり騙されたり釣り銭を誤魔化されるかどうかだが、結果的にそんな事はなかった。
値段表示が無いので実際は分からないにしても、30ルピー(約54円)なら満足だ。

宿のスタッフも親切だし、ホットシャワーが出なかったり、夜からスタッフ主催で爆音DJパーティが始まったり、オールドデリーらしい古びた佇まいではあるが



ホント



快適だよ?インド





今のところは…

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。