マーク・トウェインの入口①「トム・ソーヤーの冒険」
こどもの頃、「トム・ソーヤーの冒険」を夢中になって読んだ方は多いことでしょう。ほとんどの場合、ジュニア版で読まれていると思いますが、オリジナルは文庫本で400ページ近くある長編です。
冒頭でトウエインが「かつて少年少女だった成人の方にも読んで欲しい」と述べている通り、大人になってから読むと、違う味わいを楽しめるかも知れません。
「トム・ソーヤー」の後、物語はハックを乗せた筏が雄大なミシシッピを下る「ハックルベリー・フィンの冒険」へと続きます。
ここでは人種差別をはじめ、当時のアメリカが抱えていた社会問題が扱われています。こちらの文庫版もかなりのボリュームがあり、大人がじっくり味わえる作品です。 ⇒「不思議な少年」に続く
マーク・トウエイン(1835-1910)~アメリカ・小説家~ 南北戦争後のアメリカ・リアリズム文学を代表する小説家の一人。「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」などが日本でも有名。現代アメリカ文学の原点と言われる。