美しく削ぎ落す
「速報」は必要な情報だけがあればいい。
不要な情報は削ぎ落してシンプルにすることが大事。
ただやみくもに削ぎ落してはいけない。
そこには美しさが欲しい。
無駄のない速報
大阪吹田で起こった拳銃強奪事件。
恐ろしかった。
日曜日は情報をTwitterで随時チェックしていた。
大阪市内に職場がある私にとって他人事ではすまないからだ。
市政の手の届く範囲の施設休館と緑地公園イベントの中止。
翌日の学校対応についてなど、府や市の対応は迅速だった。
そして朝の逮捕の速報。
各自治体の長、危機管理室などが速報を流していく。
そのなかで私は、吉村大阪府知事のツイートをRTした。
読まなくても見るだけで理解できるつぶやきだったから。極限まで削ぎ落され端的だけど必要情報はしっかりと入っていた。
速報のような情報は、パッと見で必要な情報を理解する必要がある。
Webの文章は紙よりも斜め読みされやすい。
「読む」より「見る」ようなイメージ。
「視認性」ってやつが大事なんだろうなと感じる。
私自身もTwitterのTLをすべて熟読はしない。
流し読むことがほとんどで、目についたらしっかり読む感じ。
文章を書くと何かと情報を入れがちなので、不要なものを削ぎ落すのだけど、その「不要なモノ」の見極めが難しいなって思う。
今回の吉村府知事のツイートで端的な言葉の中に3つの大事な情報があった。
・警察発表というソースの正確性
・犯人逮捕の事実
・拳銃の行方
今回の事件で重要なのは2つ。犯人と拳銃の両方の情報がセットで必要なのである。拳銃が別の人間に渡っていたら、逮捕だけでは済まない話になるから。
そしてソース元の正確性。災害などが起きて情報をRTする場合に、ソースが正確かどうかを見極めないと誤情報を拡散してしまう。ソース元を開示している点は非常にポイントが高いなあと。
大阪府民じゃないので知事の肩を持つとかじゃないし、そこまで考えてツイートしてないとは思うのだけど。。。(^^;
でも速報というとっさのつぶやきに対して、そういった情報を盛り込み見せることができるのは知性がある証拠なのかな~と思ったりする出来事でした。
速報は端的で美しく削ぎ落された文章であるべき。
丁寧に伝えるのはそのあとで構わない。そう思う。
こういう「速報に対して正しく・端的に伝える」技術は防犯・防災にとって大事すぎるよなあ・・・
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