「治療家」を信じてはいけないし、決して頼ってはいけない!
数年前、イギリス人のある理学療法士が「鍼灸、マッサージ、整体」など総称して「マニュアルセラピー」を徹底的に批判しました。その根拠はマニュアルセラピーには痛みや病気を治すというエビデンスが乏しいという理由からでした。
それを元に、そのイギリス人理学療法士と多くの治療家達は論争を巻き起こしています。(詳しくは本家ブログを)
私はそのエビデンス重視のイギリス人理学療法士側の立場です。エビデンスに乏しい事、科学的にもっともらしくない事柄は5年ほど前から一切言わなくなりました。(科学、エビデンスベースについても本家ブログで詳しく紹介しています。)
で、そのエビデンスに乏しく科学的にふさわしくない事柄とは、例えば
骨格が歪んでいるから痛みや病気になる
筋肉が凝っているから、硬いから痛みや病気になる
などが代表的です。
また、そのイギリス人理学療法士はマニュアルセラピー(鍼灸、マッサージ、整体)の一番いけない事の一つとして、「クライアントを依存させてしまう」事を挙げています。
これは超重要な指摘で、このブログを読んでいる方々で過去に鍼灸マッサージ整体に通った事がある人ならば以下のような事を一度は言われたことがあるのではないでしょうか?
「前回と間が空いたので筋肉がまた硬くなっちゃいましたね〜」
「また、背骨(関節)が歪んじゃいましたねぇ〜」
「定期的に治療しておかないと、また痛くなっちゃいますよ〜」
「このまま放っておいたら大変なことになったかもねぇ〜」
他にも例を挙げたらキリがありませんが以上のような事を言う治療家には近寄らないほうがいいです。全く根拠なしです。
そして以上のようなことを言われるとクライアント側の方々は”通わないと治らない、通わないとまた悪くなる”と思ってしまう、私から言わせると詐欺的行為です。
長年の腰痛や肩こり、怪我や手術のあとの痛みや後遺症で悩んでいる方々はまずは痛みの勉強からご自身で始めてください。決して治療家を信じてはいけません。彼らのほとんどは痛みの科学について勉強していません。
以前も紹介しましたが、私のブログで痛みについて(リンク)、または一般の方々でも読めるであろう「Explain pain」を手にとって読んでみるといいと思います。
「いや、私がいつも診てもらっている先生はそんなことない!」って思うのなら、ぜひこのリンクを見せてあげてください。絶対に一つも同意できないと思いますよ(笑)。
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