あなたは何発パンチをくらうでしょうか?(笑)

 最近なぜか増えてきた新規アクセス(と思われる)方々へ、このブログの内容を少しはわかってもらうためにFC2ブログ時代に公開していたブログ記事を少し改変してここでも紹介します。おそらく多くの人がこのブログの値段を見て「誰がこんなんに5000円も払うかボケッ!」と思っているでしょうが、まあ面白そうだったら是非(笑)。元ネタはFacebookで知り合ったオーストラリア人理学療法士のNeilさんです。ちょうど彼のポストを見ていた頃にエビデンスベースの考えに移行していた時だったので、非常に印象深かったのを思い出します。
 すべての画像の著作権はNeilさんに属し、私のブログでの使用も快諾してくれました。あと私の訳もつけてありますが、「That's a strike.」というのは「一発殴る」という意味だと思ってください(笑)。(各画像の日本語訳は治療家目線に微妙に変えてあることを了承ください。)

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それでは行ってみよう!


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過去のブログ「プロセス・アプローチ」などでも詳しく書いてあります。骨格筋の痛みとは?徒手療法(passive technique)が体に与える影響を考えてみましょう。

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これも先程のと同様。

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「上手く使えていない」の定義は?EMGを見て言っているの?など。で、活性化とは?曖昧な言葉を使っていいの?これはよく腰痛患者に体幹の筋肉が働いていないからコアトレーニングしよう!といって広く言われている事だと思いますが、詳しくは「体幹トレーニング神話」などを参照してください。

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2017年にイギリスで開かれた理学療法士達の会議で「エビデンス上証明されていないことは治療に用いるのはやめよう!」との合意に達し、その中の代表的な例が超音波治療器です。他にも各種徒手療法が痛みの治療に有効かどうかは一切証明されていなく、だから世界の「意識高い系」(と私が名付けた)理学療法士達はエビデンスベースの治療に向かっていっています。詳しくは過去のブログで紹介しています。また#TheBigRsについてはAdam Meakins氏のブログを参照してみて下さい。https://thesports.physio/2017/11/11/the-big-rs/

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これは意外に思った人も多いのでは?単純肉体労働系が腰痛とは関係が薄いというのはリサーチではっきりと証明されています。これも過去のブログで紹介済みです。

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ファシア(fascia、筋膜)の癒着を剥がす?リリースする?何バカなこと言うとんねん!ってことです(笑)。

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これを未だに信じている人っているのだろうか・・・(笑)。

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過去ブログ「PSBモデルからの脱却」などを参照してください。

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筋硬結の存在が証明されていないのは有名なこと。それに仮に体表から触ってコリコリっとしたものを筋硬結と仮定するならば(まあ筋硬結じゃないんだけど(笑)、そのコリコリっとしたところには必ず患者が痛みを感じていないとおかしいはず。筋線維の硬結?そんなもん頑丈な浅層ファシアと皮膚の上から触って感じられるかいな!(笑)。百歩譲ってその筋線維の硬結?のようなものが痛みの原因とするならば、あなたはかなりの「還元主義者」です。詳しくは「痛みについて勉強しなおす」シリーズなどを参照してください。あと「還元主義」については次回のブログで書く予定です。

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温熱パックで(治療と称して)お金を得ていいのか?てこと。何かもっとエビデンスベースで治療家ができることはあるはず。

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この体幹トレーニング神話については過去ブログで詳細を記してあります。

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ま、まさか体が歪んでいるから痛みがでる!と未だに説明している治療家はいないとは思いますが、詳しくは過去のブログ「PSBモデルからの脱却」などを参照してください。

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これは◯◯筋が弱いということと同様です。◯◯筋が使えていないとは?EMGでちゃんと観察してから言っているのか?ってこと。これも「PSBモデルからの脱却」と「体幹トレーニング神話」で詳しく紹介しています。

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例えば腰痛の場合「体幹の筋肉が弱っているから腰痛になる。だから体幹トレーニングをしましょう!」とか言っている人たちのこと。エビデンスで証明されていないし、もっというと体幹トレーニングもどんな運動(例えばラジオ体操など)を比べても骨格筋痛を和らげる効果は同じことは「意識高い系」理学療法士達の間では常識です(笑)。

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これはちょっと私の訳が紛らわしいかもしれませんが、要は体幹の筋肉が弱くて「安定性がない」から痛むということ。だからバランストレーニング(固有受容トレーニング)をしよう!ということは間違い。んなわけないということは過去ブログを参照してください。

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これは知っていた人も多いのでは?

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じゃあ、硬いところは「すべて」痛いのか?ってこと。もっというと、患者が「硬い」と感じているところは客観的な組織(筋や関節やファシア)が硬いというわけではない、という衝撃的な論文を過去のブログで紹介しています。

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みんな大好き大腰筋(腸腰筋)(笑)。関節可動域とは何か?(「ストレッチの是非」を参照)、筋の柔軟性とは何か?そして痛みとは?(「痛みについて勉強しなおす」シリーズ)などを考えるとわかります。ぜ~んぶ過去ブログで考察しています。あと未だに「腰痛を治すには深層筋=大腰筋に鍼をさせるようにならないと駄目だ!」と吹聴している輩達にもしってもらいたいなあ(笑)。

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ピラティスインストラクターに多いこの迷言(笑。おそらく原文の意味は、ある部位を「オーバーユース」しがちだから、そうしないように体の使い方を変えよう!ということでしょう。あんまりいい訳ではなかったかな、と反省しています(笑。

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これは「That's a strike!」シリーズのものではなかったのですが、数のキリがいい(ちょうど20個になる)ので付け加えました。もともとの原文の意味は、「僕ら体はパンの生地でできているんじゃないよ!”フォームローラーでマッサージ”ってパンの生地をこねているんじゃないんだから!」っていう意味です。これは筋肉やファシアがそういう器具でリリースできないという事実から反することだし、さらに付け加えると痛みは必ずしも抹消から起きているわけではないのに痛い箇所(抹消)をマッサージしてどうすんの?ってことです。(詳しくは「痛みについて勉強しなおす」シリーズを参照)。それと意外にも盲点になる「セルフマッサージを再考する」も参照するといいと思います。


もしあなたがこれまで15発以上殴られてしまったのなら下の写真のような状態です(笑)。もしかしたらこのブログにお金を払う価値があるかもです(笑)。

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