ファシアとマッサージ③---セルフマッサージを再考する---

先日、Eyal Lederman先生の「The science and practice of manual therapy」を読んでいて、非常に興味深い箇所があったので、紹介します。その興味深い箇所というのは、

セルフマッサージ(自分で自分の体をマッサージ)は良いことなのか?

です。

画像1

この本は徒手療法がどのように我々の体に作用するのか、その作用が精神心理面、そして身体面にどのように作用するのかを詳細に記してあり、各種徒手療法の生理学的根拠を探るのに非常に参考になる本です。普段の自分の施術がどのように患者さんに作用しているのかを知りたい人は必読です!


今回の話は、我々の体は心と身体で成り立っている、そして実は急・慢性痛を持つ人には、その心と身体の関係性に異常が見られる、という話です。

その関係性とは「Body image」で、人が自分の”身体(肉体)”を”心の目”でどのように捉えているか?ということです。まあ、小難しい説明になってしまいましたが、ようは体(箱)⇔心(中身)のようなもんです。

ここから先は

2,354字 / 2画像
このマガジンを購入すると、更新記事はずっと追加料金なしでよむことができます。またコメントもできますので、書籍とは違い、読者とのインターアクションも積極的に行っていきたいと思います。よろしくお願いします。

ファシアについて徒手療法家が知っておくべき情報を随時更新していきます。またファシアに限らず徒手療法に関する事柄も随時追加していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?