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50代。独り暮らしだった母が脳梗塞で倒れたのをきっかけに同居生活がスタートし、夫・ひと…

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50代。独り暮らしだった母が脳梗塞で倒れたのをきっかけに同居生活がスタートし、夫・ひとり息子と母の4人家族に。 老人ホームの厨房で働いています。 食べることは生きること。いくつになっても美味しく食べられる食事づくりを目標に奮闘中。

マガジン

  • 90代母の日々

  • 栄養のあるシニアおやつ

  • にっこりシニアごはん

    老人ホーム厨房での奮闘記。高齢者向けの食事をつくるなかで気づいたことやちょっとした工夫をアップしていきます。

最近の記事

【90代の日々】大人の塗り絵に熱中。

若い頃から手先が器用で、洋裁、刺繍、編み物など上手にこなしてきた母ですが デイケアに通い出してからは、フリータイムにやる「塗り絵」にハマったもよう。 「いつも一番目立つ場所に貼り出してもらうのよ〜♪」 などと皆さんから褒めてもらえることを嬉しそうに報告してくれるので、 家でもやれたら楽しいかもと思い、母も乗り気で 「大人の塗り絵」シリーズをAmazonでポチッてみました。 もちろん色鉛筆も36色セットを新品ご用意。 昔ながらのゴリゴリ削れる鉛筆削りも購入したよ! 「あらー、

    • 【栄養価の高いおやつ研究】抹茶ミルクプリン試作

      牛乳は完全栄養食✨シニアの皆さんにもぜひ摂ってもらいたい食品のひとつです。 かねてから「栄養価の高い捕食としてのおやつ」研究、をしてみたいと思いながらなかなか時間がとれなかったのですが、ちゃんとやろうとして構えていても始まりません。。。 気軽にスタートしてみようではないか!ということで第一弾。 Jミルクのサイトで「介護におすすめ乳和食」として紹介されていたレシピを利用してみました。 牛乳と砂糖を小鍋で温めて〜ゼラチンを入れてよく混ぜて〜少量のお湯でといた抹茶は、きれいな

      • 【介護食】作りおきランチ♪つみれ野菜スープ

        今日も母がひとり留守番だったので、具だくさんスープを作りおき。 パートから帰ってきた時に「ごちそうさま!美味しかったよ〜😄」の声が聞けるのが何よりも嬉しいのです。 本日のスープはこちら。 つみれ野菜スープ 約2人分 [材料] 鷄つみれ 4個 キャベツ 2〜3枚 にんじん 1/2本 しめじ 1/2パック 鷄ガラスープ粉末、めんつゆ、塩こしょう適宜、胡麻油 [作り方] 1. 鍋に湯を沸かし、鷄つみれを投入。 2. ふたたび煮たったら、キャベツとにんじんを入れてやわらかくなるま

        • 【介護食】ランチに簡単作りおき!具だくさんスープ

          要介護2の母。週に一度、やむをえずひとりで留守番する日があります。 同居しはじめの頃は、弁当を作っておいたりしましたが、、、 実はわたし、弁当づくりが苦手なんです。 いつものおかずを作っておいておくスタイルだと、 ・冷めるとまずい(かたくなる、脂身の多い肉や魚は脂がかたまったり…) ・汁ものは冷めて美味しくない(母はレンチンして運べないので) ・品数をつくれないので栄養面でちょっと不安(これはただのスキル不足w) といった問題が。 そこで考えついたのが具だくさんスープ。

        【90代の日々】大人の塗り絵に熱中。

        • 【栄養価の高いおやつ研究】抹茶ミルクプリン試作

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        記事

          【介護食】食べやすくて美味しい!簡単フレンチトースト

          介護食っていうほどではないのですが、わが家の朝食の話。 うちの家族は四人で、中年夫婦・食べ盛りの中学生・要介護の母90歳。それぞれ食の嗜好も食べる量もバラバラなので、食事にはちょっとした工夫が必要です。 母はまだ自力で食べることができるので、夫婦の食事を基本にして、息子には量を増やし、母には食べやすい工夫をするといったことをしています。 とにかく朝は忙しい。 母向けのちょっとした工夫も「ちょっと」で済ませるのがポイント! 朝食は以前はご飯も多かったのですが、おかずの用意

          【介護食】食べやすくて美味しい!簡単フレンチトースト

          【介護食】ミキサー食でもおいしく食べたい! 〜生野菜編

          ホームではとくに高齢の方には「刻み食」で対応しているのですが、 嚥下(飲み込み)力がおちてくると、やむをえず「ミキサー食」になります。 ミキサー食の指示がでると、仕方ないとはわかっていても、すこし残念な気持ちがしてしまいます。 なぜなら、美味しく食べるのはむずかしくなってきてしまうから。 普通食を少量にしたものを刻み、水分とトロミ剤を入れてミキサーにかけるのですが、 ・水分が多いぶん味が薄まってしまう ・原型がわからないぐらいドロドロ状になるので見た目が悪く食欲が落ちる

          【介護食】ミキサー食でもおいしく食べたい! 〜生野菜編

          高級メロンよ、どこへゆく。

          タカミメロンか……それもイイな。 ふわふわのネットに鎮座ましましている高級メロンがずらりと並ぶ棚をじぃっと眺めていると、そばにいたご婦人が話しかけてきた。 「どれが食べごろか、迷うわよねぇ」 メロンたちを穴が開くほど見つめていたわたしは、ちょっとしたバツの悪さをおぼえつつ、 「そうですよねぇ。こう、オシリのところがすこし柔らかくなって香りがしだしたら食べごろ、とか聞きましたけど」 言いながらメロンをうやうやしく持ち上げて鼻を近づけてみせたりした。 「孫がね、メロンが大

          高級メロンよ、どこへゆく。

          伝えたかった「ありがとう」

          車椅子を押しながらホームの厨房へやってくるゲンさんは、いつも笑顔だった。 「美味しかったよ〜!帰り気をつけてね〜」 「いい味だったよ〜」 カラオケが大好きなゲンさんはよく通るいい声をしていて、 新米厨房スタッフのわたしは、食卓から聞こえてくる声にいつも励まされていた。 ゲンさんは周りの人へ自作の詩を贈るのが趣味だった。贈る人に向けた言葉を考えて時には深夜まで創作にふけり、こんを詰めすぎて体調をくずすこともあったらしい。 なかには相手の名前を変えただけで同じ内容のこともあっ

          伝えたかった「ありがとう」