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関西若手バンドインタビュー🎤【青ヲヒメル】 episode.8

こんにちは🌞ウラバン!の主宰者のきたゆいです!2022年1月某日、関西で活躍中の若手ロックバンド「青ヲヒメル」のメンバーにインタビューを行いました🎤

今回お話してくれたのは、Vo.Gt椋介さん、Key.Cho.汐音さん、そして、Dr.前川さんの3名。約2時間のロングインタビューで、それぞれの好きな音楽のお話やバンドの結成秘話、メンバーの互いの印象や今後の展望などなど音楽やバンドへの秘めたる熱い想いをたくさん語っていただきました!

『時に「青い」と無下されるすべての感情へ。そしてソレを「秘めた」アナタへ捧ぐ唄。』というバンドのコンセプト通り、どんな感情も否定せず大切にしたい、という思いがインタビューを通して伝わってきました。

最終回となるepisode.8では、クソダサいバンド名(笑)から「青ヲヒメル」になった経緯、今後の抱負やファンの方に向けたメッセージなど、過去・現在・未来それぞれの視点から語っていただきました!最後には「青ヲヒメル教を作る」というなかなか強烈なワードも飛び出した今回、ぜひじっくりと味わってもらえたら嬉しいです☺

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1)クソダサいバンド名からの大転向!”青ヲヒメル”の由来

きむねー:「青ヲヒメル」のバンド名の由来って何ですか?

汐音:まず、「ユメクイ王子の唄」をバンドバージョンにした時、私はバンド名が無いものだと思ってたんですよ。まだ(バンド名は)ついてないんだな、って感じに思ってて。
で、ある時、椋介の通っていたボイストレーニングスクールのオーディションに、そのユメクイ王子の唄でエントリーしたんですね。その時「そういえばバンド名って何にしたの?決めなくていいの?」っていう風に(椋介に)聞いたら、「いや、実はもう決まってて」っていう話で。それが、「The only merit」っていうクソダサい英語のバンド名で(笑)
私、それを聞いた瞬間に、いや、それはやめよう。そのバンド名は本当にやめよう、っていう話をして。でも結局その名前でエントリーしてしまってたので、当時一番いい賞をいただいたんですけど、そのクソダサいバンド名で記事に載っちゃってるんですよね(笑)
そのことがあって、私はバンド名を変えたいと思うんですが、皆さんいかがですか?ってメンバーに聞いて、いや、全然変えましょう、ってなって(笑)いくつか皆で候補を出し合った中で、「青ヲヒメル」が最終的に選ばれたって感じです。

きたゆい:なんで「青ヲヒメル」が選ばれたんでしょう?

汐音:理由としては、(私たちの)音楽や歌詞を通じて伝えたいことは何か?っていうのを考えた時に、”感情”を大事にしたいっていうお話をしたと思うんですが、自分の感情とか世界観っていうものを表現した時に、「青い」って言われることがすごく多くて。ガキ臭いというか、中二病みたいな。
それに、基本青ってあまりいい印象がないじゃないですか。悲しみの色とか、冷たい色とか、どちらかと言うとネガティブな色っていう印象を持たれる方が多いと思うんですよ。そんな風に、青いと言われては無下にされてしまうような、内に秘めた青い感情を大切にしてあげたいっていう意味を込めて、そういった感情たちに捧げる唄を書きたいなと思って、青ヲヒメルというバンド名にしました。

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きたゆい:なるほど。内に秘めた青い感情たちのための唄を歌いたい、っていう意味合いがあったんですね。それにしても、最初のバンド名のインパクトが強すぎて…なんでThe only meritだったんでしょう?(笑)

椋介:僕、ネーミングセンスが皆無なんですよね。スクールオーディションに参加するにあたってバンド名がないとダメだよって言われたので、じゃあ何にする?って話してたんですけど、元ギタリストも僕と同じような性格で、「そんなんどうでもええやろ、楽曲が良ければそれを評価してもらえるわけだから。もしいい結果が出たらそこから考えればいいんじゃね?」みたいな感じだったんですよね。で、俺らに音楽以外の何か利点というか良いところって思いつかないよね、っていう話をして、それならThe only meritでいっか、じゃあそれで行くか、って言って(そのバンド名で)出すことになりました。…もう今になって後悔ですよね(笑)

きたゆい:そうですね。音楽だけが取り柄って言おうとして、えらく筋肉質な名前になりましたね(笑)

汐音:(笑)

the only merit期

▲ The only merit 当時の写真

2)個人でもバンドでも。表現の幅を拡げる一年に

きたゆい:では、バンドとしての今後の展望とか目標について伺いたいと思いますが、どうでしょうか?

椋介:そうですね。ここ数年は自分自身色んなことが重なってほぼ身動きが取れなかったので、今年は飛躍の年にしたいなと思っていて、どちらかと言えば(活躍の)舞台をステージからインターネットやSNSの方に比重を移していこうと思っています。
これまでは作品と言っても音源しかアップしていなかったんですが、やはり彼女(汐音さん)の書く詞というのは、何か少し視覚的なサポートをつけておかないと、とっつきにくいところもあると思うんですね。たとえば、現代的な歌詞をつけられているYOASOBIさんしかり、その辺りのアーティストさんのように、音源プラスαの作品を作ることで、リスナーの皆さんがもう少し曲の世界観に馴染んでいただけるようなものを作る1年にしていこうっていう方針は決めているんですよね。

きたゆい:楽曲を軸にしながら、音源以外の作品も含めて青ヲヒメルさんの世界観を表現していきたいっていうことですかね。今回のインタビューにあたってMVとかも探したんですが見つからなかったので、あったら見てみたいなと思っていました。

椋介:そうですね。今まさに現在進行形でそういった作業を進めていますので、それがパッケージされた時点で、音源の配信にあたってプラスαの何かを同時に公開できるようにしたいと考えています。

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きたゆい:いいですね。青ヲヒメルの世界観がより深く伝わりそうですね。ちなみに、さらに先のイメージというか、バンドとしての最終的な目標みたいなものってあるんでしょうか?

椋介:そうですね。僕自身は自分の声を生業としたいとか、まえこーも音楽で食べていきたいと思っていたりとか、向かう方向は一緒だと思うんです。このバンドで売れ切ろうと思っているんですけど、まだそこまでの具体的な思案が行き届いているわけではないので…ただ、向かっている方向は一緒なので、まずはできる限りのことは全部やりましょうっていう、それが今年の抱負です。
それも僕単体ではなくて、各メンバーがそれぞれの持ち味を活かして、色んなものにチャレンジしていく。たとえば汐音であれば唄を歌えるので、キーボードの弾き語りで作品を出していきましょうとか、そういったことで、汐音のことを知ってくれた人が、最終的にその汐音が関わるバンドにも興味を持ってくれるような入口を用意していく、という形を今考えています。

きたゆい:なるほど。バンドだけでなく、個人活動もしていくイメージなんですね。他のお二人からも、バンドでこんなことをやっていきたい、とか何か考えていることはありますか?

汐音:個人的なことになりますが、今まではキーボードの技術を上げるっていうところにすごく比重を置いていて、それは今後も続けていこうと思うんですけど、それにプラスして(自分の)声っていうところもどんどん出していきたいなと思っています。椋介とか他の方からも、声を褒められることがちょこちょこあったので、そこでバンドに対して新たに貢献できる間口を増やしたいなと。正直今までは歌の練習とかは全くやってこなかったので、もう一度原点に返ってやっていけたらいいなと思っています。

きたゆい:ボーカルとしての表現にも幅を拡げていく感じなんですね。

汐音:そうですね。最終的にはキーボードコーラスとしてのポジションを一番大事にしたいんですけど、個人としての活動もやっていきたいなと思っています。

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きたゆい:では、前川さんはどうですか?

前川:僕個人としてはプロドラマーとして売り出していきたいと思っているので、個人的な活動で言うと、一番はそこかなと思います。
バンドで言うと、今できている楽曲とか、サブスクに上がっている曲とか、あとライブでしかやっていない曲とかもあるんですけど、僕はその中で完成していると思っている楽曲は少ないので。やっぱり、変えられるならより良いものに変えていきたいし、また新規で作る楽曲は今まで作ってきたものよりもっと良いものができると思ってるんで、やっぱり楽曲をもっと詰めていけたらなと思っています。

きたゆい:今リリースしている楽曲も満足の行くものにはなっていないから、もっと良くしていきたい、みたいな?

前川:そうですね。本当に満足できている曲は1〜2曲くらいしかないんで…まあ本当はダメなんですけどね。そういうのを全部一発で決めてこそプロだと思うんで。撮り直しだとかっていうのはもう論外というか。でもやっぱそこは、ちょっと詰めの甘さが出てるなと思うんで、今年はもっとしっかり詰めていきたいなと思っています。

3)”青ヲヒメル教”を作る!?間口は広く、より深い世界へと

きたゆい:では最後に、これから青ヲヒメルの音楽を聴いてくれる人に対してメッセージがあればお願いします!

汐音:じゃあ私から。私たちの楽曲を聴いて、少しでも自分の感情を許してあげられると言うか、自分の感情を一番大切にできるのは自分自身だと思うので、ファンの皆様一人ひとりが自分で自分を大事にしてあげてほしいです。そして、そういう想いが楽曲から少しでも伝わって、感じていただけたら嬉しいですね。

前川:基本的には汐音さんが言ってくれた通りで、ニュアンスは一緒かなと思うんですけど…敢えて全く別のことを言うなら、僕は宗教を作ろうと思っているので、青ヲヒメル教を作ろうと思っていますので、入信したらきっといいことがあると思いますので見てください、と。

きたゆい:宗教!それって、どういう意味合いなんですか?

前川:僕、めっちゃamazarashiさんが好きって言ったと思うんですけど、amazarashiさんのライブに行ったり、ライブ映像を見たりした時に、あれはライブじゃないと。あれはミサだ、っていう話を椋介ともしていて。amazarashiさんのライブって、全然盛り上がってないんですよ。盛り上がってないけど、なんかあるところでお客さんが泣いてたり、呆然とステージを見てたりするんですよね。なので、それぐらい見入ってしまうくらいの、(ミサのようなライブを)見せられるようになれたらいいなっていう感じですね。

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きたゆい:なるほど…ファンは応援するとかではなく、入信するって感じなんですね。それだけの強い、独自の世界観をつくっていきたいっていうことでしょうか。最後に結構パンチのあるワードが来ましたね(笑)

前川:多分、椋介がラストを飾ると思うんで、結構重いかもしれないですけど、頑張ってほしいですね。

椋介:(ため息)…宗教まで出てきてしまった(笑)。今頭の中では、包み隠さず僕らの世界を表現していくので、それを楽しんでいただけるようなコンテンツを次々と発信していきます、というような話をしようかと考えていたんですけど、(前川さんと比べると)あまりに普遍的すぎて…ちょっと最後の言葉は、汐音が言った言葉を僕が言ったように書いていただいて…。

汐音:ひどい!(笑)

前川:終わってるわ。

椋介:うそうそ!違う違う!そうじゃなくて…僕らがここまで作ってきた楽曲ってどちらかと言うと汐音が伝えたいことを伝えられる楽曲という感じで、僕自身が書きたかった楽曲で言うと、まだ世に出ていないものがいくつかあるので、そういったものを今後は出していきたいですね。今は、どちらかと言えば一般的に好まれそうな楽曲や歌詞を選んで先にリリースしているんですが、今後発表させていただく楽曲の中には、自分たちの深いところを歌っているような曲も出していくつもりなので、それを楽しみに待っておいていただければな、と思います。

きたゆい:なるほど。間口は広く、徐々に深いところに入っていくっていう感じにこれからなっていくんでしょうか。知れば知るほど奥深い世界があるということで、リスナーの皆さんにはぜひそこまで掘り下げていってもらえたらと思います!

fin.

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