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RAMONES / RAMONES 雑感

1976年発表で邦題「ラモーンズの激情」。
汚い壁の前に革ジャン着た4人のメンバーが立ちでっかくRAMONESと描かれたジャケットだけでもう十分という感じ。
ラモーンズはもう皆さんご存知のロックンロールアイドルで私も大好き。いわゆるパンクバンドのオリジナルといえばラモーンズしかいないと言ってしまえる素敵バンド。
パンクのイメージはピストルズが決定的にアイコンとして認知されていますがイギリスにパンクが流れる前にニューヨークでパンクシーンが盛り上がっていたんだねー。そこいらのパンクのムーブメントというのは今後ダラダラ書くとしてまずはラモーンズ。

ラモーンズ、冒頭でジャケットに触れましたがもう完ペキな写真。クソカッコいい〜。カッコいいだけでなく可愛いさもある。皆んなで革ジャン着てるんですよ。可愛い〜。
ラモーンズという名前もカッコ可愛い。まずそもそもラモーンズというのはメンバーの姓が全員ラモーンだから。そんで複数形のラモーンズ。もちろん本名では無くて芸名。メンバー全員が好きなビートルズのポール・マッカートニーがホテルに泊まる際ポール・ラモーンという偽名を使っていたという逸話から拝借して全員ラモーンにしたというエピソードが素敵可愛い。髪型も初期ビートルズのマッシュルームカットを伸ばしたみたいな見た目だし。

パンクといえば無法者の感がありますが好きなミュージシャンから名前拝借したりセルフタイトルであったりメンバーで衣装を革ジャンで合わせたりとロックンロールマナーめちゃくちゃ守ってるのが素敵。

そんな彼らの楽曲はどれもめちゃくちゃシンプルな3コードで、ラモーンズの曲はギター初めて3日で弾けるみたく言われるのですがそれはそうかも。でもそこが素晴らしい。初心者でもカッコいいロックンロールができるというのをラモーンズのおかげで知った子供は世界中にいるはず。

そもそもラモーンズの曲がシンプルなのは当時メンバーが夢中だったビートルズやツェッペリンなんかの曲をやりたくてもどうにも難しくてできないからできることをやっていた結果そうなったとの事。めちゃくちゃ素敵。それが後々パンクと呼ばれることになっても本人たちはどこ吹く風というのも良い。
できることを精一杯やるというDo it yourselfの精神をこれほど体現したバンドを好きにならずにいられない。

そんなこんなで今作に収録されている曲を一つずつ感想でもと思いきやそんなことはしない。だって全部一緒だもん。いや語弊がある。シンプルな曲ですがどれも違う。うーん、色は違うけど味は一緒といいますか、結局どれも「ラモーンズだなぁ。よし!カッコいい!」となってしまうんですねー。

とはいえ収録曲に多少触れとくとしたらまぁやはり「電撃バップ」ですね。
原題は「BLITZKRIEG BOP」ですが日本人に生まれたので邦題で覚えちゃいましょう。この曲はまぁ素晴らしいですよ。以上!マジで。皆んな知ってるでしょう。
私事ですが人からギター借りて音を確かめるときはまずこれを弾くってくらい基本の音。(私のギターの技術が中学生でストップしているからというのも大いにありますが)

後は東海地方住んでる方なら絶対聴き覚えのある「チビに一発」。原題は「BEAT ON THE BRAT」。東海地方の質屋のCMで「ヴィトンのバック・ヴィトンのウォッチ」と替え歌されているので有名。
幼少の時から聴き覚えのあるCMソングの元ネタ知った時って嬉しいですよね。ちなみにVoのジョーイの歌声はけっこう優しみが含まれているのですがそんな声で歌われるこの曲の歌詞が公園で遊んでる生意気なガキを野球のバットでブン殴ってやるというめちゃくちゃなものなのも良いですね。訳すとアレですが英詞で音と合わさると韻を重視したすげーノれる良い曲なんですよ。

すこし落ち着いた曲調の「I WANNA BE YOUR BOYFRIEND」なんかではジョーイの優しみが溢れかえっていておセンチでよろしいですね。


まぁとどのつまり全て良いんですよ。だってラモーンズだから。カッコよくてキュートでファニーな皆んなのアイドル。
雑誌「音楽と人」の最新号で銀杏BOYSの峯田氏がラモーンズを聴くと泣いてしまうと言っていましたが正しいと思う。銀杏BOYSはそんなに熱心に聞いてませんが今度ちゃんと聴いてみようかしら。なんか最近アナログ再発してるし。


なんやかんや言ってますが


それではー。

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