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#27 primermundista と言われて少し悲しかった話

Hola! Cómo está??
Uqui です。

私は留学していたころよくUquiはprimermundistaだからね〜、ここはtercer mundoだよ〜と言われていました。

このprimermundistaというのは第一世界の人という意味で、日本やアメリカなどの先進資本主義国の人のことを指します。一方で、tercer mundo第三世界という意味で、アルゼンチンやメキシコなどの発展途上にある国のことを指します。

私はprimermundistaと言われると何故かいつも少し悲しくなりました。
彼女たちは純粋に、日本は発展してるからすごいよね、羨ましい。みたいな感じで使っていて、全然嫌味もないんですけど、わたしたちの世界とあなたの世界は違うっていう壁があるように感じ取ってしまっていたからだと思います。

日本は南米の国の人からそんな風に捉えられているんだな、と。

日本は特に、落とし物をしてもかえってくるし、夜外で1人で歩いていてもだいだいの場所が危なくないし、インフラが止まることも滅多にないので、そんな話をするとさすがprimer mundo!みたいな感じになります。

逆に私がものを盗られたり、断水になったりすると、tercer mundoだからね〜という感じです。

私たちの国は日本より劣っていると言われているような感じがして嫌でした。

日本に住んでいた時は、自分が第一世界に住んでいることを意識したこともなかったし、第三世界という言葉は知っていてもそこまで意識していませんでした。
でも、実際にその国に住んでいる人からそんなふうに区別した感じで話されると、私も知らないうちに国を経済力で区別していたのかな、と感じました。

それまで、日本人としての視点でしか世界を見れていなくて、それはつまり第一世界の人として世界を見ていたんだなということに気付きました。
戦争や植民地時代の話も日本での教育しか受けていないと、その視点でしか歴史を見れていなくて、植民地だった国々の視点から見た歴史や文化の形成は留学している間に授業や友達から学びました。そこで、植民地にされた国とされていない国では全然違うんだなと知りました。

貧困をなくしたい、格差を小さくしたいと思って途上国開発を学んでいたけど、自分は帝国主義を行なっていた国(植民地にされていない国)の人だったんだという自覚が生まれて、少しショックでした。

これもアルゼンチンに留学に行っていなかったら気づけなかったことだと思います。
自分の世界を見る視点を広げるという点ですごくいい経験になりました。

Nos vemos! Chau~

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