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はじめまして。ご挨拶と自己紹介。

はじめまして。
東京・阿佐ヶ谷の「て・と・て整体院」で手技療法を行っている草刈晶子です。
患者さんの身体との対話の中、心との対話の中、そして、自分との対話の中、自然との対話の中…その中で出会った、でっかい/ちっこい気づきを綴っていこうと思います。
粗忽者なので、どこかに書き留めておかないと、うっかり忘れてしまうので…そんな私の忘備録です。


自己紹介

オステオパシーというアメリカ発祥の自然医学体系の手技療法家。
趣味は、料理(マクロビオティック、スパイス)、落語、ちょこっと格闘技。
自己紹介を兼ねて、これまでの道のりをざっくり書いてみる。

①ばけがく時代

この仕事を始める前は、大学・大学院と化学を学び、企業の研究所に勤めていた。
化学が好きで好きでたまらない!…というわけでもなく、実は高校生の時は獣医になりたくて、例に漏れず某大学の獣医学部を目指していた。
しかし、学力と努力が全く足りなかった上、高校3年生の冬にまさかの犬猫アレルギーが発症。受験勉強のモチベーションどころか目標さえあやふやに。
困った…と思ったけれど、私の都合で入学試験シーズンは待ってくれない。不幸なことに?選択科目が化学・生物だったので、受験可能な学科も大学も限られる。
そんな状態で「化学結構好きかも。パズルみたいだし。いろいろ作れるし。」という理由で化学の道に足を踏み入れることになった。

大学では有機合成化学を専攻。
分子をデザインして実際に作る。化学科を選択した当初の気持ちそのままに、それが面白くて遊んでいたら、ふわふわと大学院に進学し、研究所に就職していた。

しかし、ちゃんと壁はある。
どうやら、凡人がふわふわと飛んでるだけじゃその壁は超えられないらしい。ロッククライミングのように1つ1つ慎重にホールドを選びクリアしていく必要がある。
当たり前なんだけれど。

その壁を前にしたとき、よりによって個人的な色々の突風までが吹き荒れる。
心身共にダメージを受け、壁を登るどころかその場で立ち上がることもできなくなってしまい、病院のお世話になることに。

そんな、ボロボロになった私を救ってくれたのがオステオパシー。
…といえば、それっぽいけれど、残念ながら、そんなドラマティックなことは私の人生には起こらない。

②30代にしてモラトリアム時代

そんな感じで、化学の仕事を辞め、心身を回復させることを中心にふらふらした生活を送る。
調理の専門学校に行ったり、デザインの学校の先生の手伝いをしたり、農産物に関わったり、海に潜ったり…
何となく楽しいけれど、ふわふわ度が以前にも増していき、突風が吹かずとも風に乗って飛んでいきそうな感じの日々。
でも、以前と違うのは、どこに飛ばされてしまおうとも、ちゃんと着地できるようになった(気がする)こと。

③そして、手技療法の世界へ

実は、私は肩こりや腰痛に悩まされたことは一度もない。
なので、整体とは無縁な生活を送っていた。どころか、くすぐったがりなので、マッサージの類は苦手。ツボ押しやらもみほぐしなど痛みを伴うものに至っては、もう、ただの攻撃としか認識できない。
そんな私が、ある日、初めて整体院に行くことになる。
それは、どこかが痛いから、ではなく、とにかく身体のバランスが悪くて「なんかまっすぐ歩けない」と感じたからである。
その整体師の方のおかげで、徐々に身体のバランスを取り戻し、気づけばまっすぐ歩けるようになっていたのだけれど、その時の私は「まっすぐ歩けるようになった」ことよりも、「手だけで人の身体って変わるんだ!」という驚きにときめいていた。
そう。
申し訳ないことに、この仕事における私の原点は、痛みや不調を治したい、ではなく、純粋にこの驚きと人体の不思議だった。

そして、ふわふわと生きていた私は、ふわふわとこの業界に足を踏み入れる。
でも、日本にはたくさんの種類の整体がある。正直何が何やらわからない。
相変わらずわたしはマッサージやもみほぐしは苦手。自分が苦手なものを人に施すなんて性に合わないし、精進できそうにない。
たまたまお世話になった整体師さんがカイロプラクティック出身だと聞いて、カイロがなにかも知らぬまま、カイロプラクティックの学校に入った。
とりあえず、もみほぐしはないらしい。

④メカニカル大好き時代

学校で手技や解剖生理を学びながら、1年目から臨床で実際に治療を行う機会を得た。
学校で教科書・専門書に書かれた知識を学び、臨床で生身の身体を学ぶ。
それがぴったり一致していたり、まったく違ったり…世の中には解剖書と同じ身体はない。
本当にラッキーだった。感謝。

学校に入って困ったのは、どんどん身体がボロボロになっていくこと。
そもそも刺激に弱いのに、学生同士の練習で格闘技のように日々アジャストメント(ボキボキ)しあうのだから、当たり前だ。
もちろん、正しい場所に正しい方向へ正しい力でアジャストメントすれば抜群の効果を生むのだが、始めて1年にも満たない学生にそれを望むのは難しい。
そこに辿り着くには、とにかく練習しかないのだ。
それにしても、健康に導くために学んでいるのに、自分の身体は健康から離れていくのは、いかがなものか。

次第に身も心もソフトな施術にひかれていった。

その中でも、アプライドキネシオロジー(AK)に夢中になる。
AKはグッド・ハートDCがまとめたカイロプラクティックの1分野で、ものすごくざっくりというと、構造・化学・感情/精神を健康の三角形を基本構造とし、主に筋力検査を使って問題点を探し、その問題点を反射などを使って修正していく。そして、三角形のバランスの良い形(健康)に導くというもの。
非常にメカニカルでロジカル。パズルみたいに人の身体を読み解いていく。
いわゆる、実験と同様「目的、理論、推察、実験、結果、考察」という軸が確立していて、化学出身の私にとって、非常にわかりやすくてなじみやすい。
そして、学校を卒業後、AKのDC(ドクターオブカイロプラクティック)に師事し、師のオフィスで奉公した。

⑤これってエネルギー?時代

この業界の人間はエネルギーというものに出会う。
メカニカルを突き詰めた人も、諦めた人も、憧れを持つ人も…私はそういう人達を見てて「逃げだ」と思っていた。「なんでそっちにいっちゃうの?」。
師に「エネルギーだけは絶対やるな。追い出すぞ」とクギを刺されていたからかもしれない。「そうなったら、もう医療じゃない」。
そして当時の私も思っていた。それって、もうオカルトだ。

基本、私は絶対にありえないものはない、と思っている。
人間は(少なくとも私は)万能ではないから、わからないことや気づかないこと、知らないことは山ほどある。
500年前くらいまでは、地球が太陽の周りをまわっているなんてありえないことだったけど、今、逆に太陽が地球の周りをまわっていると思う人はなかなかにレアだと思う。
当時からエネルギーを否定はしなかったけれど、なんか現実から逃げているようで嫌だった。メカニカルを捨ててしまったようで、諦めてしまったようで寂しかったのかもしれない。

でも、結局私も出会ってしまった。
臨床で患者さんと向かい合っていると、メカニカルではどうやっても説明できないし再現できない身体の反応に出会うことになる。
「そっちに行きたくない」という思いや意地などで、目の前にある現象を何とかメカニカルで証明しようとしたけれど、私の知識では証明できなかった。
そしてとどめは、初めて「バイオダイナミクスオステオパシー」というメカニカルに加えエネルギーを扱うセミナーに参加し、放置できないくらいの現象の海に放り込まれた。

おーけー。
認めよう。私もそこまで頑固ではない。現に目の前で起こっていることを否定するのはナンセンスだ。
これを自然現象とするならば、それをひたすら観察して、考察するまでだ。

⑥そして現在

そんな感じで、エネルギー療法ノンネイティブの私はエネルギーの世界に足を踏み入れ、「バイオダイナミクス」を学び始めて7年になる。

とても微細な変化が組織、器官、そして個体に大きな変容を与えるていく。
大きな力は微細なものを壊してしまうけれど、微細なものは大きなものを作っていく。
まさに内側から変化していく感じ。
私はこの感じが好きだ。

メカニカルとエネルギー。
どっちがいいとか優れているとかいうのはナンセンスで、どっちかだけでは成り立たない。それは切り離せないもので、常に共にあるものだと思う。
両方からのアプローチでその人の内にある治る力、健康の力を高める。その人が良くなろうとする力をサポートする。
それが私の仕事。

おわりに

ざっくり、と言いながらそこそこ長くなってしまいました…
まぁ、長く生きていればそれなりに歴史もある。
初noteということで、全く勝手がわかっていない故、とご了承いただければ幸いです。
最後まで読んできださった方、ありがとうございました。本当にお疲れ様でした。
次回以降は、また長くなるかもしれないし、めっちゃ短くなるかもしれない…
もしよかったら、また遊びに来てください。

では。


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