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素敵な変化は時に最高の関係をつくりだす(SINを愛でる視点から)
BTSを知って以来、私にはたくさんの良い変化があった。
自分の気持ちを少しずつ言葉にできるようになった。表現することへの勇気が持てるようになった。そして、誰かに私の言葉を伝えたいと思うようになった。
特に感じるのが、最近は前向きな言葉が多く口をついて出てくるようになったってことだ。もちろん怒りや悲しみを感じなくなった訳では当然ないし、そういう感情だって同じように言葉にする。それは今も変わらずに私の中にある。
でも、どれだけ心に暗い影を落とすような気持ちであっても、それに飲み込まれない術を学んだ。それを受け入れることを知ったし、受け流すことも、時には抵抗することだって知った。だから、物事の良い面を見逃さなくなったし、素敵だなって思うポジティブな気持ちは自然と私の内から溢れ出る。
読んだ人が呆れるくらい格好良く自分を肯定するじゃん……? と思うけれど、上記は全て『私の頭の中のキムソクジン=自己肯定の概念』が言ってくれていることなので否定のしようがないし、例えこんな風に勝手に名前を使われていると知ったジンさん本人が万が一迷惑そうな顔をしたとしても、私の中では大正解なのだ。(あ、そうなんですね)
このnoteでは、ニコイチです!とでも言わんばかりのジンさんとユンギさんふたりの『BE』のコンセプトフォトについて思ったこと、感じたことを整理しつつ、自分の変化について書いてみようと思う。
1. 宝石のように輝く自分自身に魅了される部屋
美しさに息を呑むってこういうことだったんだ、と思わされる、清らかで夢があって、正に「アイドルのJIN」を表す部屋。ジンさんが宝石を眺めているその瞬間を切り取ったような、煌めきの中で時が止まってしまったかのような不思議な雰囲気がある。
見た瞬間、深夜にもかかわらず凄く気持ちが高まったし、現実を忘れてひたすらこの美しさを享受していたい、ずっと幸せに浸り続けたい……という気持ちになった。実際に、そのままこの夜は安眠して、いい夢も見た。
ジンさんはこの部屋の中で最も自分をよく表現している物は、宝石のように輝く、とっても魅力的な自分自身だと言う。そして、この部屋を眺める私たちにも、『あなたたちだって宝石で、素晴らしい存在だ。自信をもって輝いて』と語りかけてくれる。
誰だって笑ってしまう彼らしいユーモアを交えながら、「アイドルってこうでなくっちゃ!」とでもいうように、見る者全てを元気づけるパワーのあるメッセージ。私にとって、この最高に気分の上がるメッセージと、美しく凛とした佇まいのこの部屋から生まれる魅力的な相乗効果こそが、ジンさんそのもののように思える。
2. 鏡に映る自分のありのままが在る部屋
ユンギさんの部屋を最初に見て感じたのは、ヤバい……推しのことなのに概念的過ぎて全然分からない……という焦りだった。それなのに「この部屋について、見てほしい、考えてほしい、知ってほしい」って、すごく強く訴えかけてくるなと思った。
意味深なアイテムが、いかにも目を引くように配置されていて、どうぞ想像してみてください。って言う、いつものユンギさんの得意げな表情が目に浮かんだ。
インフィニティな照明とか、何かしらを零したソファ(グクの牛乳だったりしますか?やっぱり普通にペンキですか?)とか、メタルボールとか、めちゃくちゃ意味ありげなのに、違いまーす!って言うユンギさん可愛かったな。それらはきっとBEを聴いて分かるようになってるんだよね…?
— mako (@upandout) November 6, 2020
これは一生懸命に想像したけれどちっとも分からないから、「可愛かったな」って素朴過ぎる感想を呟いた様子。
この直後、天才ARMYがこのメタリックな液体とボールは『BE=ベリリウム』では? と考察するツイートを見て、膝を打った。
ユンギさんはこの部屋の中で最も自分をよく表現している物は鏡だと言う。そして、『鏡は自分自身を映し、ここに存在していることを気付かせてくれる』と。
この言葉を聞いて、ようやくユンギさんの足元の鏡は、自分の姿や振る舞いを客観視して、いつだって理想に適う自分でいられるように己を鼓舞し続けるためにあるのかもしれないなと思い至り、あまりの尊さに天を仰いだ。だから、私たちがいつも惚れ惚れしているそんな格好良い生き方が出来るんだろう。大好き過ぎる。
ところで、自分のことだけでなく、新アルバムのアピールポイントにまでちゃんと言及して、更なる期待を高めてくれるユンギさんは本当にしっかりしたヒョンだと思う。療養中はゆっくり自分のことに専念して欲しいけれど、たまにはこうしたサポートでユンギさんを感じられたらいいな。
3. 対照的なのにどうしようもなく似ているふたり
2人の部屋がよく似てるのすごく滾ってしまうな。一方で、宝石で煌めくジンさんの部屋は、今その瞬間の爆発的な美しさを感じるし、ユンギさんの部屋は零れた金属や∞な照明が表す時の流れから、今までもこれからもずっと進み、続いていく尊さを訴えているのかなと思う。 pic.twitter.com/78rFDAGuFn
— mako (@upandout) November 6, 2020
全体として淡い寒色でまとまっている二つの部屋は、一見はっとするほどによく似ている。部屋のキーとなる宝石と鏡(金属)はどちらも凛としていて冷やかで、近づいて部屋の中にお邪魔したいというよりかは、そっと遠くから眺めていたいそんな感じだ。部屋の中心からずれた位置に吊るされた個性的な形の照明、大きいけれど光が射し込むことのない窓。置かれたアイテムは必要最小限で、生活感の無い空間。
だけど、よく見てみると対照的な部分もたくさんある。
先ほどジンさんの部屋は時間が止まっているように感じられると書いたが、ユンギさんの部屋は時の流れを示すようなアイテムがいくつも置かれている。あまり考察めいたことを言うのは止めたいと思っているが、これだけは言わせてほしい。
ジンさんは「アイドルとして在る今この一瞬を何よりも美しく輝かせたい人」で、ユンギさんは「これまで成してきたことへの自負とこの先の未来への展望を最大の拠り所としてアイドルを生きている人」なんじゃないかな。
どちらも大切にしていることは違うけれど、最高のアイドルでありたいという目的は同じ。
メンバーの見ている方向がそれぞれ違っているから、BTSという船をどこまでも遠くへ進められる。よくナムさんが言っている例えだけど、ふたりの部屋を並べてみて、本当に絶妙なバランスで成り立っていることが伝わってきた。
きっとこうした似ているところと異なるところのバランスはふたりの間にも、BTSメンバー間にも元々あったものではない。7人がこれまでに励まし合ったり、ぶつかり合ったり、互いに影響を与え合いながら地道に培ってきたものだから、美しい。
4つの部屋、皆それぞれが好きな表現をしているのに、ほんとバランスが良い。居心地の良さそうな部屋🐯🐨と非日常・非現実な部屋🐥🐰、光の射す部屋🐨🐥と窓の無い閉塞的な部屋🐯🐰。バストショットも、正面から真っ直ぐ見つめる🐨🐥と少し顔を逸らした🐯🐰。こんなに綺麗に別れることある? pic.twitter.com/idb6FO749r
— mako (@upandout) November 5, 2020
このnoteを読んで下さっている方はご存知かもしれませんが……
もしこの機会にBTSとその新アルバム『BE』について興味を持った方がいらっしゃれば、全員のコンセプトフォトが見られるのはこちらです!
画像クリックでメンバーからのメッセージも聞けますよ♥
4. 好きな自分に変わるということ
ところで、話を冒頭に戻すが、薄々感じてはいた自分の変化を明確に自覚したのは、ユンギさんの手術の報告を聞いた時だった。
正確には、ツイッターの愛すべきTLで、『いつだって彼らの苦しみや我慢を知るのは終わった後』というツイートを目にして、涙が溢れた時だった。なぜ気が付けなかったのかとか不甲斐ないとか、そういう種類の悲しみではない。ただただ切なくて、言いようのない感情で胸が苦しくて、ぽろぽろと涙が零れた。
直後にWeverseに掲載されたユンギさんからのメッセージを読んで、その涙は止まらなくなった。『すっきりした気持ちです』と伝えてくれたことからくる安堵の涙、ユンギさんらしい率直さで『怖かった』『悩んだ』と語ったその強さへの敬愛の涙に変わった。ユンギさんが自分の未来のために勇気をもって決断してくれたことが何よりも嬉しかった。
これは泣きながら打ったツイート。ポエティックでなかなかいい味出してるな、と自分でも若干恥ずかしいが、マジのマジで本心なので仕方ない。
ユンギさん……「晴れやかな気持ちでいるよ」って言葉がどれだけ嬉しいか。
— mako (@upandout) November 6, 2020
迷いながらも、あなた自身の未来のために大きな決断をしてくれて本当にありがとう。#GetWellSoonYoongi https://t.co/Y3uZWRBsyl pic.twitter.com/CJGgEwf5Sc
正直、最推しのアイドルであるとはいえ、ここまで心を揺さぶられるとは思いもしなかった。何にだって、いつだって、一歩引いて見ているのが自分だと思っていたから。
でも、会ったこともないひとりの人の生き方にこれほど強い気持ちを抱ける、そんな熱さが自分の中に生まれたんだな、それってすごく美しいな、と思えたから、このnoteを書いた。
BTSのお陰で変われた自分と、これからもっともっと格好良く変化し続けるだろうBTSのみんな、この関係がずっと最高のものであり続けるように、鏡に映ったありのままの自分をいつでも愛せる素敵な私でありたい。
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