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BTSとARMYの相互作用の話と私がnoteを綴る理由

先日BTSと出会って間もない(私とほとんど変わらないくらい)という方から、noteの記事を見ましたと言う有難すぎるリプを戴いた。ほぼほぼ壁打ち状態にある静かな私のtwitterにおいて、リプライを貰うことは極めてまれなビックイベントであり、とても私を浮かれさせる。
更にその方は、BTSを好きになったのは Tiny Desk Concert が転機だったとおっしゃっていて、実はそれは筆不精の私がnoteを始めた切っ掛けの番組でもあったから、何だか嬉しさも一入だった。

まさかあのコンサートを見てBTSを好きになった方が、巡り巡って私の書いた文章に目を留め、読んで、コメントまで下さるなんて!
拙い文章しか書けないけれど、細々ながらも続けていて本当に良かった!

私の書く文章は作品というほどのものでは全然ないけれど、やはり何かを作って表に出す時、それを受け取ってくださる方がいることは凄く心強いことだし、そうした方がいてくれるからこそ次はもっと良いものを……という欲が出てくるのだと知った。
並べて語るなという話ではあるが、BTSの皆さんはインタビューではいつも「音楽でメッセージを伝えたい」と語っているし、ジョジョの露伴先生だって「『読んでもらうため』にマンガを描いている!」と名言を残している。クリエイターとして世に作品を発信している方々は、ただ作りたいから作るっていうだけでなく、それを受け取ってもらいたいっていう気持ちが原動力になっているのだろう。
私はプロではないので、数年後の自分のためにBTSへの今の気持ちを書き留めておきたい(あわよくば誰かに共感してもらえたら嬉しいな)と思ってnoteを始めたけれど、それを続ける理由って何だろうと考えたくなったので、今回はとりとめのない文章になるけれどもその話をしようと思う。


ARMYは好きを後押ししてくれる

私はオルペン(箱推し)だが、中でも95zとシュガさんを少し余計に愛している。そしてそれはBTSを好きになった初めの頃からだ。
95zとコンビで呼ばれることの多いジミンさんとVさんは見るからに華やかな存在であり、普段から愛嬌たっぷりなので、例えそれほどBTSについて知識の無い方であってもすぐに好きになってしまう気持ちは容易にご理解いただけると思う。

ただ、シュガさんは違う。(言い切った!)
シュガさんのファーストインパクトは、(ファンとして甚だ不本意ではあるが)多くの場合、「愛想がない」である。アイドルなのに……!
最近は少しコメントのし辛い(≒ 可愛いとしか言いようのない)チャーミングかつ上品な笑顔のセルカを定期的にアップするなど、ARMYたちへ向けて笑顔を見せてくれることが多いが、そもそも彼はとりわけ省エネを重要視する傾向があるので、表情筋すらも控えめな動きだし、普段の口調はフェイスパックを貼り付けて喋る時とほぼ変わらない。

<チャーミングかつ上品な笑顔のセルカの例>

👇は好きでよく見させていただいているJooさんのシュガさんとホープさんの対照的な韓国語の聴き比べ動画です。
シュガさんがフェイスパック貼り付けて喋っているところの解説がめちゃくちゃ面白いのでもしまだご覧になっていない方はぜひ♥

そんな取っつきにくいアイドルのシュガさんを私が大好きになったのは、あるARMYが彼を好きだと綴った文章を目にしたことが一つのきっかけだった。
シュガさんをググった際に偶然見つけたその文章は、彼の可愛いところ、カッコいいところ、ちょっとしたイケてない部分についてさえも、たくさんのエピソードを交えてひたすらに愛情深く書かれていて、その人の目にはこんなにも素敵に映っているんだなと羨ましく思えるほどだった。
もちろん、そこに書かれているのは、その方を通したシュガさんであって、本来の彼自身を知る事とは少し異なる。それでも、そんな風に愛をもって見つめるファンがいて、読む者の心を動かす素敵な文章で好きという想いが世界へ向けて綴られている。その事実はシュガさんの溢れるほどの魅力を読む者に間接的に伝えていると思った。
シュガさんを知って僅か数週間、まだまだ彼の表面しか見えていなかった私に彼を大好きになる近道を与えてくれたこの文章とそれを書いてくださった方に心から感謝しているし、今でも度々読みに行くくらいファンだ。

このように、BTSを好きになってよく思うのは、ARMYは発信力のある方が多いなということだ。
BTSがBLM運動へ100万ドルの寄付をしたことを受けて、ARMYが同額の寄付金を集めるプロジェクトを立ち上げ一日で目標額に到達した話は今でも事ある毎に話題に上がるし、twitterでは賞レースへの投票の呼びかけ、新アルバム「BE」がリリースされた現在は毎日チャートの情報が上がってくる。
また、そうした大規模な目的のためとは別に、SNSにはメンバーたちの過去の素敵なエピソードや、インタビューコメントの翻訳、彼らについての思いを綴った文章が驚くほどたくさん投稿されている。noteも然り。
好きなものについて「好き」と表現することが楽しいって感覚は、多分どのファンダムでも一緒だと思うが、こうして広い世界へ向けて、「好き」の他にも数多の情報を発信し続けてくれるARMYたちがいてくれるからこそ、新たにBTSに興味を持った人が彼らを好きになる切っ掛けが持てるし、そうしてファンになった人々は自然にARMYsの輪の中に入り、より一層彼らへの愛を深め、活動を盛り上げていける。

初めてのカムバはARMYと共に

BTSは11月20日にアルバム「BE」をリリースしてカムバックした。
Dynamite以降、彼らは数多くの番組でパフォーマンスを見せてくれたし、頻繁にビルボードチャートを賑わせたし、毎週のようにRun BTSやIn the SOOPは放送されたし、大規模な式典でスピーチをしたし、コラボ曲をリリースしたし、オンラインコンサートを成功させたし、それらの合間を縫って各種SNSで姿を見せ続けてくれていたので、正直「カムバックとは……?」という気がしないでもないが、とにかく全世界を丸ごと癒してくれそうな素晴らしいアルバムを引っ提げて戻ってきてくれた。

今回が私がARMYとして物心ついてから迎えた初めてのカムバとなるが、アルバムリリース前から毎日のように新しい情報が公開される中で、それらを受け止め、込められたメッセージを理解しようと努めることは、かなり楽しく忙しいことだった。
リリース後は更に楽しみは増え、比例して忙しさも増した。まずはプレカンで話してくれた言葉をしっかりと理解したかったし、彼らが想いを込めた歌詞の一つ一つを読み込みたかった。3日後にはもうAMAsでLife Goes Onの初パフォーマンスがあり、GMAやThe Late Late Showの出演も続いた。
全部を追えはしなかったけれども、溢れかえる供給の中、効率よくカムバを楽しむことができたのは、TLを賑わすARMYたちの情報があったからこそだ。

👇「BE」をより楽しむために、リリース日に合わせてこれまでのアルバム制作の経緯を美しくまとめて下さったARMY。有難すぎる。

また、ちょうど今回のカムバはAMAsやグラミーノミネート発表の時期と重なったこともあり、それらの快挙をARMYたちと一緒にお祝いできたことも、とても高揚する体験だった。

BTSが世界で活躍するということ

BTSを知る前、いや好きになってからもしばらくは、賞レースやチャート順位なんて私は気にしたことがなかった。自分を含め、彼らを愛する人達がBTSの素晴らしさを分かっていることが全てだと思っていたからだ。(ジンさんが言うように、その考え方は今でも健全で正しいと思う)
しかし、DynamiteがビルボードHOT100の一位になったあの日をARMYの一人として経験したことは、確実に私の考えを変えた。
それは、全米のチャートで一位を獲った結果を見てというよりも、そこに至るまでの過程をその時初めて知り、この快挙がどれだけ大きな影響を韓国・アジアだけでなく、世界全体に与えるか考えを巡らすことになったからだ。

BTSの名が知られ、大勢の人々に彼らの曲が聴かれるようになっても、HOT100で一位を獲ること、グラミーにノミネートされることは、本人たちでさえ実感を持てないほどに壮大な夢だった。それでも、ロマンティックなリアリストであり、夢を語る時それに向かってしっかりと計画立てて努力するシュガさんがそれを口にしたことで、メンバー全員が、(表面上は笑いつつも)決して手が届かない訳ではないと考えるようになったんじゃないかなと思う。
実際にメンバー全員、そしてBTSを支える全ての人たちがその夢をひとつの目標として力を尽くしたから、不可能に思えた夢は現実になった。
こうして夢を叶えたのは彼らにとって何も初めてのことではなくて、防弾少年団が出来た時からずっと、目標を作っては達成することを繰り返し積み重ねてきたからこそ、今のBTSがある。そして、それを可能にしてきたのは、メンバーたちがいつも言葉を尽くして感謝を伝えている関係者やARMYたちの存在だ。

BTSとARMY

BTSとARMYの関係について、EsquireのインタビューでRMさんが語っていた言葉がとても印象的だった。

彼らの音楽にこめられた深く熱いメッセージに、心から触発されたARMYたちによって、こうした善行が繰り返し行われているのです。ですが同時に、それらの善行によって、BTS側も新たな音楽を生み出す刺激にもなっているようです。「ぼくらはもっとビッグにならないといけないって思っています。そして、もっと優れた存在にならないといけないとも」と、RMは続けます。「そういったみんなの行いから常に影響を受けて、ぼくらは優れたミュージシャンやアーティストである以前に、まずは優れた人間になろうと心がけているんです」と言います。

今、BTSがアイドルとしての成功だけでなく、メンバー一人一人の生き方、在り方自体が格好良いもの、尊敬すべきものとして受け入れられて、世界中の若者のロールモデルと成り得ているのは、彼らを正しい方向へ導き共に歩んできたARMYたちがいてくれたからだ。これは、よく耳にするような「デビューの頃からずっと見守ってきた」的な一方通行の関係性とは少し異なる。相互に良い影響を与え合って、誇れるような存在であろうと努力し、成長してきた結果だ。そして、優れた人間でいるには何をするべきか、より影響力のある場所へ行くためにはどうするべきか、常に考えながら生きてきた証のようだと思う。

BTSがビルボードのランクやグラミーを始めとした音楽賞を目標とするのは、もちろん彼らが生粋のミュージシャンだからだけれど、世界的なステイタスを得ることによって、よりたくさんの人々に声を届け、影響を与えたいと考えているからなのかなと思う。「防弾少年団」の名前が示す、音楽を通して「若者たちに向けられた社会的な偏見や抑圧を防ぐ」ための一つの強力な手段であるということ、それを理解しているからARMYたちは共に彼らの目標を叶えたいと団結する。そんなARMYの一人として、ささやかながらも力添え出来ることはとても幸せなことだ。
唐突に話がデカくなって恐縮だが、こうしてBTSとARMYが一つ一つ目標を達成し続けていけば、度々シュガさんが語るビッグな夢「世界平和」も満更でもないな!って思えてしまうから本当に私の推しは推し甲斐がある。

私がnoteを綴る理由

これまで長々と書いてきた通り、BTSの躍進の裏、むしろ隣にはARMYsがいる。私がBTSと出会えたのはARMYが投稿したカバーダンス動画のお陰だし、シュガさんの可愛らしいところを知れたのはARMYの愛情あふれた文章に触れたからだし、BTSを応援する意味について考える切っ掛けをくれたのはTLでフォローしているたくさんの尊敬すべきARMYたちの言葉だ。
ARMYがBTSについての愛を発信する手段も意味も理由も人それぞれだとは思うが、そうすることによって確実にARMYの輪は広がっている。私がBTSへの気持ちをnoteに残すことによっても、きっとほんの少し輪は広がっているはずで、それはとても小さなことだけれど、これまでただ漫然とアートやエンタメを消費するだけだった自分からしたらとても凄い変化のように思う。

先日放送されたKBS歌謡祭2020において、BTSは5年前に韓国の音楽番組で初めて一位を獲得した思い出の曲「I NEED U」を披露した。かつての衣装と振り付けに、大きく成長したダンス技術と歌唱力を携えたパフォーマンスは、当時から彼らを応援してきたARMYにとってこれ以上なく心の震えるものだっただろう。
生来飽きっぽい私が、実のところどれだけBTSにハマり続けるかは未知数だ。でも、自分の思いを整理して、言葉にして、誰かに伝えること、そうするために学び、思考し続けることは自分を成長させる意味でとても意味のあることだと知れたから、出来る限り続けていきたいし、願わくば、5年先の未来でも、BTSの活躍に心躍らせて、ときめきを書き留めていたいと思う。

取り急ぎ、シュガさんを交えた7人揃っての「I NEED U」を心待ちにしています。可愛いサスペンダー姿で、「제발 좀 꺼져 huh」をなかなかのガラの悪さで繰り出すシュガさんをどうか拝ませてください。ときめかせてください……!!!

< Music Bank K-Chart #1 / 2015.05.08 >

< KBS歌謡祭 / 2020.12.18 >




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