魚柄仁之助の生活防衛レシピ 第16回

魚柄仁之助の生活防衛レシピ
〜第十六回 たまご(卵黄)の雲丹もどき〜

図1

うわ~っ・・・う~に~だぁ~

ねっとりとした舌ざわり、
とろ~んとした口あたり、

少しばかりの塩気と深~い旨味とコク、
寿司にするなら、軍艦巻き
バゲットに乗せればウニバゲット

うちではこれを20円うに…と呼んでいるのです。

では20円ウニの作り方、いってみまっす

図2

小さなタッパーに深さ1㎝の味噌床を作り、
凹のくぼみをつけます。
(卵の殻を押し付けてくぼませる)

その凹に卵の黄身だけをそっと落とす。

図3

これが凹に卵黄を落とした直後です。
卵の味噌漬け…っていうと、卵黄が見えなくなるくらい
味噌の中に埋めてしまうと思われがちですが
味噌は卵黄の下だけで十分です。
あとは時の経つのをただじーっと待つだけなの。

このまま冷蔵庫で24時間置くとこうなります。

図4

卵黄が少し縮んで、縁の方に味噌が浸みこんでいます。
黄身の色がちょっと黒ずんでいます。
そのままもう24時間置くと味噌が
卵黄の上の方まで回ってきます。

見ての通り、味噌は卵黄の下に敷いてるだけなのに
どんどん沁みて来て、卵黄の上面まで味噌が回ってきたんです。

図5

こうなりますと、箸でつまんでも卵黄はつぶれません。
スプーンでそっと取り出し、
バターナイフで切り取ったのが最初のお写真でした。
卵黄の下に敷いた味噌の塩分、旨味成分が
卵黄に浸透するのと同時に卵黄の水分が味噌の方に出てゆきますから
卵黄が固まるんですね。

味噌に漬けるのは二日間くらいがちょうど食べ頃ですが
そのまま漬け続ければもっと硬くなって、
今度は保存食にもなるのです。
火も使わなきゃ、包丁もいらないウニもどき…というと聞こえが悪いが
ウニペーストと言っちゃえばカッコイイでしょ。
朝のトーストにもお使いくださいまし。

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卵黄の味噌漬け、
今回は私こと編集部Aが挑戦してみました!

タッパーに味噌を敷いて卵黄をのせ、二日経ったものです。

レポ1

ちょっと味噌の量をケチってしまいましたが、いいかんじに染み込んでいるように見えます!
お箸でつまむのは難しいので、スプーンで取り出してお皿に移します。

レポ2

そのまま食べてみました。
卵黄の水分が抜けて、いい感じにねっとりしています。
それほどしょっぱくありません。

確かに、舌触りがウニを感じさせるような。
味噌の香りと卵黄のコクで、とても美味しいです。
冷やした日本酒によく合いそう!

私はお酒NGなので、おとなしくご飯に合わせてみます。

レポ3

海苔でくるっと巻いて軍艦に。
ちょうど1個の卵黄で2貫ぶんくらいになりそうです。
お米との相性もバッチリです!

次は魚柄先生オススメのバケットも試してみたいです。

ちなみに、残りの卵白にはもう一つ卵を追加して、朝食の卵焼きに使いました。
味噌床の味噌も、明日のお味噌汁になる予定です。

レポ4

みなさま、今回のレシピもいかがでしたでしょうか。
20円でできるご馳走、たまご好きの方はぜひお試しください!(編集部A)

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魚柄仁之助先生の台所リストラ術をもっと知りたい方は飛鳥新社のページを御覧ください。

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