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宛先のない手紙 vol.2

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ほぼわたしの考えを垂れ流すエッセイのようなもの。その2。
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2020年6月の記事一覧

もっとずっと先のところへ、今はまだ行けないにしろ

もっとずっと先のところへ、今はまだ行けないにしろ

雨です。まごうことなき、雨の日です。

外に出る予定がなかったことを幸いに、久々に涼しい快適な部屋のなか、雨音を楽しむわたしです。ちょっとお久しぶりです。お元気ですか、さいきん、いかがお過ごしですか。

わたしはというと、残念ながらあんまり元気ではありませんでした。気圧のせいなのか、湿気のせいなのか、はたまたホルモンのせいなのか、勝手にひとり自爆しているだけなのかはわからないけれど、まあ元気じゃな

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【日常スケッチ】6月9日午後、新宿から初台、のち新宿

【日常スケッチ】6月9日午後、新宿から初台、のち新宿

久しぶりに化粧をし、久しぶりにストッキングを履き、久しぶりに電車に乗った。電車の走行音が心地いい。換気のために開けられた窓から吹き込む風を浴びていると、水に入れられた棒寒天のように心身がほぐれていくのを感じた。ほぐれる感覚を味わってはじめて、凝り固まっていた部分の存在に気づける。化粧で毛穴の呼吸を邪魔し、夏場のストッキングによる蒸し暑さはそれはもう酷い。にもかかわらず、えも言われぬ開放感だった。

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