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FUJIFILM X-S10の感想

皆さんこんにちは、うにょーん(@giondoll)です。さて今回はタイトルの通り富士のX-S10の感想を書いていきます。まぁ正直手放しに褒められるカメラじゃ無いんですが、コスパが高い事だけは確かです。あ、そうそう、私が動画撮らないので動画関連に関しては何も良いません。あと、写真はレンズで決まると思ってるので作例もありません。
写真はSamsung Galaxy A53で撮ってます。

2023年11月9日追記しました。


FUJIFILM X-S10概要

細かなスペックなんていちいち書いてらんないんで下の公式ページで確認してね。

とっても良いところ!

めちゃくちゃボタン設定を弄る事が出来る

こんだけ弄れるのは便利。

録画開始ボタンやAFボタンなど他社では弄れなそうなボタンまで設定出来ます。「動画を撮らないので録画開始ボタンにスチル向けの機能を振りたい」「vlogに使いたいのでレンズ側からAF設定を弄りたい」というような多種多様な需要に応える事が出来る機能が新品10万円程度のエントリー機に実装されているというのは嬉しいですね。

十字ボタンが消えた!

すっきりしてる。いいね。

デジタルカメラと言えば十字ダイアル。あれってカメラを握り直す時に間違えて右ボタン押しちゃったりして嫌だったんですよね。X-S10は十字キーなるちっちゃなレバーが付いており、左右上下押し込みと今までのオーソドックスな操作感を継承しつつコンパクトに仕上げています。見た目的にもすっきりしてますし良いですねこれ。操作感も上々です。

楽しいフィルムシミュレーション

なんかピント合ってなくね?(撮り直せ)

これややこしい名前してるのと実装されている銘柄がディスコンになったりでオタクからは嫌われがちですがとっても楽しい機能です。この機能は「ユーザーが思うフィルム色」では無く「富士が出したかった色」を再現する機能なんですよね。そう思って使うとなかなか良いと思います。とはいえ気に入らないなら自分でカスタマイズ出来ますし、何より好きな色味がシャッター切っただけで出てくるというのは楽しいですね。

フィルムシミュレーションをカスタムして保存出来る

C欄に設定を保存しておくと…
モードダイヤルから簡単に呼び出せる。

滅茶苦茶コントラスト上げてゴリゴリにノイズ乗っけて寒色寄りにした最高に尖ってるカスタム出来たけどこれで子供は撮りたく無いなぁ…そんなあなたはカスタム機能を使いましょう。X-S10には4つのカスタマイズした設定を保存でき、モードダイアルから簡単に呼び出す事が出来ます。FUJI X WEEKLY(フィルムシミュレーションのカスタム例を公開しているサイト)などのファンサイトの活用がしやすいですね。

軽い

465gですよ。500mlの水入りペットボトルより軽いってかなり凄いです。実際持ち歩くのに苦になりません。

回転ダイアルの質感が良い

なんと回転ダイアルが金属で作られててます。エントリー機としてはかなり凝っていますね。撮影中ずっと触っている部分の質感が良いというのはなかなか満足感が高いです。

内臓フラッシュが有能

ピョンって跳ねてかわいい(錯乱)

なかなか優秀なフラッシュで補正などは必要は無く使えます。内臓フラッシュなんて使うもんかと思ってる人は多そうですが、光量は撮影に用いる上で十分ですのでフィルムシミュレーションと合わせて写ルンです風に仕上げるなど作品のスパイスとして活用できます。柔らかな光だけが良い写真の必要条件ではないですからね。

あまり期待すべきではない所

オートフォーカスは平凡

速度に感動は出来ないです。そこそこ迷うこともありますし、合わせるのが苦手な被写体もあります。基本的にAFしか使わない!という人でもまぁストレスに感じるという訳ではないのですが、α6400とかめっちゃ速いですからね…他社からの乗り換えでX-S10を購入するとAFに関して少し時代遅れに感じるかもしれません。

シャッターボタンなどの質感

ダイアルの質感はなかなか良いのですがボタン類はザ・エントリー機といった触り心地。少々遊びも大きいですし上位機種のような精密感を期待すべきではないですね。

EVFの見易さ

あの…スマホのせいで歪んで見えます…ごめん。しかも傾いてる
参考程度に見てね。

正直庇の付いた液晶としか…といった印象。必要十分ではあるのですが、本体のバリアングル液晶を使わないでEVFを使うメリットは少ないです。夏場などでは活躍するのですが、少なくとも日陰や屋内などではEVFを活用せずとも本体液晶で十分と感じることが多かったです。

バッテリーの使いやすさ

X-S10のバッテリー室。
暗闇で交換するのは難しい。

これはX-T4以前の全ての富士機に言えるんですけど、バッテリーが真四角なんですよね…暗闇でバッテリーを交換する時に形で向きを判断出来ず迷います。かまぼこみたいな形だとありがたいんですがね。蓄光シールなどである程度の改善は出来ます。

X-M1のバッテリー室。バッテリーの丸印とツメを重ねるだけ。
暗闇でのバッテリー交換の難しさは変わらんけど。

そういや、X-M1はバッテリーのオレンジマークとオレンジのツメを合わせると正しい向きになって昼間だと認識し易かったのですけどそういうのは無くなってますね…

バリアングル液晶

なんかゴブリン写ってるんですけど?バグ?

動画や自撮りには便利なんでしょうが、動画も撮らん自分の顔なんぞ見たくもないというような根暗スチル人間にはチルト液晶の方が有難かったです。L字プレートとも干渉しますからね…とはいえ縦位置で撮影する事が多い人などある程度恩恵を受ける人も多そうですが。

悪い所

付いてくるレンズが酷い

ダブルレンズセット等に付いてくるXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZなるレンズ。これが余りにも酷い。ほんとにこれにFUJINON銘付けていいんですか?値段故チープなのは置いておくとしても、剛性が殆どない、バックの中でリングが外れかける、操作性も最悪と使い物にならない。駄目だねこりゃ。

ただ写りは良いです。写りはいいんですよ。鏡銅をどうにかしてくださいよ富士フイルムさん。

因みにダブルズームキットの望遠担当XC50-230mm F4.5-6.7 OIS IIはなかなか具合が良いです。案外解像度が高いのもそうだし、開放F値が暗くても手振れ補正をフルに使えば動き物以外なら対応できるのも良き。
望遠端230mmでぐーっと細い鏡胴が伸びるのが恰好悪いですがまぁこれも味でしょう。今(2023年)は実売価格3万円強~4万円と入手し易いのでダブルズームキットを買わなかった人も一本どうですか。F/8に絞って風景なんかを撮ると良いですよ。

2023年11月9日追記
私は田舎に住んでるのでなかなかカメラやレンズを実際に触って購入する事が難しい環境です。同じような環境で純正Xマウントレンズを購入しようとしているのならば知っておいてもらいたいことがあります。それは各レンズで絞り環のクリック感も、位置も、太さも異なるという点です。はっきり言って純正Xマウントレンズの絞り環は飾りです。実用出来るとは到底思えません。

電源スイッチが操作しにくい

こういうシャッターボタンの外周リングが電源スイッチのカメラって多いと思うんですけど、X-S10のめちゃ小さいボディの上と薄い突起が組み合わさってなかなか操作しづらいです。小ささゆえの弊害を唯一感じる場面ですね。

アイカップが純正で用意されていない

余り良くは無いと書いたEVF、とはいえ夏場の屋外では重宝…しないんです。なぜならアイカップが純正で用意されていないから…目とファインダーの間から光が入ってこれをファインダーが反射してしまうのでとっても見づらい。私みたいな眼鏡人間だとこれが随分響きます。これ何でこの仕様になっちゃったんでしょうね。

因みに昔はドイツのTEKIAC社が国内代理店が無く個人輸入しか出来ない上に商品自体もホットシューを塞いでしまう微妙な仕様とはいえ2000円程度でアイカップを販売していましたが…

2023/03/07 23時頃記録

なんか死んでました。どうして…ちなみにinstagramやってるらしいですが私はインスタのアカウント持ってないので現状どうなってるかは知りません。

2023/03/07 23時頃記録

ちなみにインターネット闇市Amazonでは上記のTEKIAC社の商品をコピーしたものが謎ブランドより発売されています。怪レい。

富士フイルムが日本市場を軽視している(2023年11月9日追記)

SNSで色々言われている通り、円安のせいか2023年11月9日現在富士フイルムは日本市場を明確に軽視しています。ヨーロッパ、北米市場では豊富にある在庫も日本市場では即納品ゼロ。はっきり言ってクソです。うんちです。
こういう事をする企業の製品を何十万円も使って購入するとかもう信じられない程の愚行といって差し支えないと思います。

富士フイルム製品の大幅値上げ(2023年11月9日追記)

https://asset.fujifilm.com/www/ffis/files/2023-11/3f8a1d8e20c1551621355378bab86207/news_137.pdf

注文出来ない商品の値段が大幅に上がります。Xシリーズはコスパが良いという話はすでに過去の話となりました。
因みに値上げ情報が公開されたのは値上げ実行日の前日です。客を馬鹿にしているのか…?まぁ受注停止中だから駆け込み需要は無いし特段問題ではないのか。ははは。

まとめ

なんだかんだ言いましたがなかなかコスパの良いカメラだと思います。入門機にしては癖が強いですが使いこなせないという事は無いでしょう。なかなか弄り甲斐もあるので中級機として扱っても良いと思います。
ただし、システム性を重んじるのであれば絶対にやめておいた方がいいです。
以上、うにょーんでした。

2023年11月9日追記
貴方がこのnoteを読んでどう判断するかは知りませんが、このまま富士フイルムの体制が変わらないのであればこのカメラは人に進める事の出来ない物だなと思います。


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