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詩ことばの森㊱「うつりゆく季節に」

毎日忙しかったり、心騒がしい気持ちでいる時ほど、立ち止まってみたいと思います。
何かとても大切なことを忘れてしまっているかもしれません。それは、日常を見つめる穏やかな眼差しや優しい心もかも。自分が自分であるために、立ち止まる時間と勇気を持つことが出来たら、と思います。

うつりゆく季節に

夏と秋の境目に
おき忘れてきたものを
白色の蝶と
黄色な蝶が
おしえてくれていた

そこで僕は 
たちどまって考える
「秘蹟」などというものではない
ありふれた日常の
ごくふつうなこと
それが 自分にとって
大切なものだということを

忙しい日々がつづいていたのだったら
なおさら いだきなおす時間が
僕には必要なのだ

          森 雪拾

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