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詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

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複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います
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2023年8月の記事一覧

詩ことばの森㉓「こどもの宝もの」

こどもたちはいろいろなものを発見します。大人から見れば、何の変哲もない小石や、ドングリや…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森㉒「すぎゆく夏」

まだ暑い日がつづいていますが、暑い中にも、道端の草木から虫の音がきこえだすと、夏が終わる…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森㉑「花はしずかに」

保育園で働いていたときのことです。こどもたちが花壇に咲いた色とりどりの花をながめながら、…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑳「心のゆらぎ」

わたしは、仕事でも生活でも、考えることが多いようです。それでいて、なかなか考えがまとまら…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑲「わたしの歩みは」

わたしは旅が好きです。有名な観光地もよいですが、人に知られることのない小さな、どこか懐か…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩/詩ことばの森⑱「その花はきっと」

庭に花が咲いているのをよく目にします。 その家の住人の方が、よく手入れをされているらしく…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩/詩ことばの森⑰「花のかたち」

暑い部屋に花を飾ると、すぐに萎れてしまいます。エアコンで室温を調整したり、小まめに水を変えたりしますが、どうも元気がないようです。人間も熱中症予防のため、小まめに水分を取って気をつけていますが、暑さが続くと疲労気味です。強い日差しの窓辺で、舞っている蝶のすがたを見つけました。くりかえし窓辺を訪れています。窓の下の草木に用事があったのでしょうが、なにかを伝えに来てくれているような気がして、心の中で思わず「ごくろうさま」とつぶやいていました。 花のかたち ぎこちなく 花を飾り

詩ことばの森⑯「明け方の窓辺には」

一日の始まりは これから起きるであろう 一日の物語のはじまりを思わせます 期待と不安の入…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑮「遠い空」

山路を歩いても歩いても だんだんと陽が傾きかけてきて心細かった 汗をかきながら 必死に歩く…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑭ 「誘導鈴(ゆうどうれい)」

誘導鈴(ゆうどうれい)は、視覚障がい者が安全に移動するために設置された鈴のことです。わた…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑬「幽霊坂」

夏になると怪談を読みたくなります。怖い話は背筋が寒くなるものです。 本当に寒くなるものな…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑫「百合」

わたしは、よく考えごとをしながら歩いています。考えごとをしている時、人の目の色は暗くなる…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑪「きく きこえる」

以前、福祉の相談員をしばらくしていました。相談のお仕事は、わたしの感覚では、およそ八割以…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森⑩「航海日記」

わたしは、日記を書く習慣はないのですが、あこがれはあります。「断腸亭日乗」や「高見順日記」といった日記文学の世界に心ひかれます。日記を続けて書くことは、子どもの頃から苦手なのですが、おかしなことに日記帳を買うのは好きです。最初のページをひらいて、何も書いていない真っ白な紙面を見ていると、今もなぜか心ときめく気分になります。未来の日記帳を前に、幻の海図を探る少年の冒険心のような感じでしょうか。遠い海を眺めている時の自由な気持ちにも似ている気がします。 航海日記