見出し画像

アメリカ留学が始まって1ヶ月の記録 (パーソンズ美術大学留学記 オリエンテーション~Week2) #064

自己紹介はこちら


アメリカでの生活が始まり、バタバタとした生活を送ってきました。1ヶ月が経って、毎日の生活が習慣になってきたからか、生活に余裕が少し出てきました。

というわけで、約1ヶ月ぶりの更新です。今回は、1ヶ月のアメリカ生活で思ったことを書いてみます。


アメリカへの渡航編

まずは、アメリカに渡航するための準備をざっと振り返ってみます。箇条書きの順番はおおよその時系列になっています。

・VISAの取得(学校からI-20交付後に可能)

・親知らず抜歯
・各種ワクチンの接種(新型コロナ、MMR、髄膜炎菌)
・アメリカでの滞在先(MixBで見つけました)

・持っていくモノの決定+それを入れるキャリーケースの購入
・航空券の購入(エバー航空orアシアナ航空)

・銀行口座(プレスティア、以下の記事を参照しました)

・日本の携帯を楽天モバイルに変更(0円で電話番号を維持できるため)(追記:2022年7月1日からプラン内容変更があるので、詳しくはホームページをご確認ください)

・海外転居届を区役所に提出(住民票の住所変更)
・新型コロナウイルス陰性証明書(渡航日の72時間前などルールあり)


もしかしたら他にも準備したことがあったかもしれません(漏れがあったらごめんなさい)。ただ、一番大切なのは、無事にアメリカに入国できること。アメリカの入国に必要な書類さえ持っていれば、「入国できない」という最悪の事態は免れます。


いざ行かん、アメリカへ!

実際に渡航をするとなっても、予定通りにいくことはほとんどありませんでした。

まず、予約していたエバー航空の成田空港発、台北経由、JFK空港の航空券がキャンセルされたことから全ては始まりました。これは新型コロナウイルスの影響を鑑みて、台湾がトランジットも含めた全ての入国を8月31日まで禁止したことによるものでした。この連絡がきたのが8月6日、渡航予定日は8月15日だったので慌てて別の便を探しました。

見つかったのはアシアナ航空で、成田空港から仁川空港を経由して、JFK空港に向かう便。エバー航空と比べて少し値は張りました(約14万円)が、予定していたエバー航空の便と日程が似ていたので、アシアナ航空にしました。

しかし、数日後、仁川空港からJFK空港に向かう便が欠航になり、翌朝の便に振り替えられたとアシアナ航空から連絡が。なんと、仁川空港で一晩過ごさなければならなくなりました。しかも、コロナの影響で韓国への入国ができないため、空港内で過ごすしかないとのこと。また慌てて仁川空港で一晩過ごす方法を調べて、仁川空港内のトランジットホテルを予約しました。

2021年8月14日、日本は大雨に見舞われていました。成田空港をお昼に出発する飛行機に乗るために、同じ日の朝に新幹線で東京に向かうことを予定していたのですが、もしその朝に雨の影響で新幹線が遅れたら飛行機に乗り遅れてしまうと思い、前日の夜に新幹線で東京に移動することにしました。

しかし、前日の夜の新幹線は大雨のせいで欠便に次ぐ欠便。2時間以上新幹線が来ないという状況が続きました。そんな中、最終便の運航だけは諦めないでくれて(JRさんありがとう)、東京への到着は0時を過ぎてしまいましたがなんとか東京に前乗りすることができました。

ホテルで一晩を過ごして迎えた翌日、日暮里駅に行ってみると京成スカイライナーが大雨の影響で欠便。駅員さんに尋ねるみると京成電鉄の別ルートは動いていることがわかり、そちらに急遽変更し、なんとか成田空港に辿り着きました。

このように、日本から出国する前に何度も予定変更がありました。当初の予定とは異なり、2回もホテルに宿泊するというかなり過酷な旅路となりました。神様が「アメリカに行かない方がいいよ」と伝えているような気がするほどでした。

でも、この予定変更は悪いことばかりではありません。新幹線が遅れたことで、駅で両親と過ごす時間が長くなりました。新幹線と京成スカイライナーは、予定どおりの運航ができなかったことを理由に、特急料金が返金になりました。仁川空港からJFK空港の便が変更になったおかげで、アメリカの到着が昼になり、初日に家の近所で買い物をして生活の準備ができました。予定どおりにいかないからこそ出会えた幸運です。

予定どおりにいかないからとイライラしたり焦ったりする必要はないということを学べた気がします。本当の目的である「アメリカに入国すること」が叶うのならば、多少の予定変更はたいしたことではないからです。

こうしてどうにかこうにかアメリカでの生活がスタートしました。


アメリカでの生活編

アメリカでの生活で必要なもの

アメリカ(ニューヨーク)で生活を送るために、最初の2週間で以下のことを決めていきました。これらが決まれば、日常生活を送るうえで困ることは今のところなさそうです。

・食料品を買うための近所のスーパー
・近所のコインランドリー(一般的に、ニューヨークの家には洗濯機がない)
・ネットスーパー(Amazonなど)
・携帯電話番号(Mint Mobile)
・銀行(TD Bank)
・通学方法(+メトロカードの入手)
・在留届提出(ネットで申請可能)

アメリカと日本の違い

アメリカの常識は日本の非常識。生活のルールが何もわからない状況で、まるで自分が子どもに戻ったかのように感じます。日本とアメリカで違うことに出会った時に、それを受容するか、それとも拒絶するか。その態度が「カルチャーショック」を経験するかどうかの分かれ目になりそうです。「郷に入っては郷に従え」ということわざの意味が分かる気がします。

スーパーに行っても、売っているものが日本とはまったく異なります。日本でいつも買っていた食べ物や日用品はほとんど買えないと思った方がいいかもしれません。

ただ、ニューヨークには日本のチェーン店も数多く出店しています。たとえば、無印良品に行くと日本でも売っている商品が置いてありました。

アメリカで住んでいる人が使っている生活用品ならどこにでもありますし、日本の製品も探せば見つかるので、たくさんの荷物を日本から持っていく必要はないと思います。ほとんどのモノは現地調達できるはずです。


初めてのルームシェア

ニューヨークは世界有数の物価が高い地区。一人暮らしをしようと思えば、毎月数千ドル(数十万円)が相場みたいです。なので、家賃を抑えるためにシェアハウスに住むのが「当たり前」なのです。というわけで、私もシェアハウスで住むことにしました。

私はこれまで一人暮らしの経験はありましたが、ルームシェアは初めてです。内向的な性格で、修学旅行などで他人と一緒に寝ないといけない状況が苦痛だった私にとって、ルームシェアは不安でしかありませんでした。

しかし、それも杞憂に終わり、不安だったルームメイトとの相性はまったく問題ありませんでした。韓国系アメリカ人の方とルームシェアをしていますが、同い年で誕生日も近い(10日違い)ということもあってか、すぐに仲良くなれました。晩ご飯の時間が合えば、お互いがつくった料理をシェアすることもあります。彼が日本のドラマやアニメが好き(たまにマニアックすぎて私が知らない時があるほど)で、日本についての話題を話してくれるのも助かります。歓迎の印として、ペパロニとミートボールのピザを頼んでくれました。まさにアメリカンピザ。

画像1


パーソンズ美術大学編

私が渡米したのは授業が始まる2週間前で、この2週間で前述のようにニューヨークでの生活基盤を整えました。

そして迎えた8月30日。いよいよパーソンズ美術大学での授業が始まりました。最初の2週間は「Intensive」と呼ばれる集中講義で、細かなデザインの手法などを学ぶ前に、Transdisciplinary Designで学ぶ上での心構えを学びました。これから学ぶ内容も随時書いていけたらと思っています。


学生の出身国は、アメリカ、カナダ、コロンビア、インド、デンマーク、中国、韓国、日本など様々です。授業中のグループワークや、授業終わりのランチ会などを通して少しずつ仲良くなる人も増えてきているので、ホッとしています。2年間でみんなと仲良くなれるといいなと思います。


アメリカで1ヶ月過ごして気づいたこと

小さい頃から抱いていた「アメリカで生活する」という夢が叶っていると言えるわけですが、だからといって、私の幸福度が劇的に上がったというわけではありません。アメリカでの生活も、朝起きて、学校に行って、帰ってきて寝るという日々の繰り返しです。むしろ、日本での生活の方が良かったなと思う場面もあります。日本に残っていても良かったのに、何でわざわざアメリカに来たんだろうと思う夜もありました。

でも、そんな思いに囚われていては、せっかくアメリカに来た意味がなくなってしまいます。日本にいた時は「アメリカに行きたい」と思い、アメリカにいる時は「日本に帰りたい」と思う。そんな考え方をしていては、どんな環境でも後悔する生き方になってしまいます。そう思う代わりに、「アメリカにいるからこそできる経験は何か」を常に考えるようにしています。

人生は色々な可能性がある中で、「今、ここ」というたった1つの人生しか生きることができません。「こうだったかもしれない」という別の人生の可能性を考えて苦しむよりも、今の人生をいかに楽しめるかを考えていこうと思います。

また、「自分の考え方や生き方が変わらなければ、海外に移住しても同じような生活になるな」とも思っています。当たり前のことですが、日本で無口だった人がアメリカに来たら急に饒舌になるなんてことはありません。日本で出不精だった人が、アメリカに来たら外出しまくるなんてことにはなりません。留学をしたからといって人生が変わるわけではないのかもしれません。

人生が変わるかどうか、それは自分次第なのでしょう。いくら環境が変わっても、自分が変わらなければ何も変わりません。自分の人生を本気で良くしたいのならば、自分の世界の捉え方やライフスタイルを変えることから。そんなことに気づいた1ヶ月です。

この記事が参加している募集

最近の学び

一度は行きたいあの場所

いただいたサポートは、デザイナー&ライターとして成長するための勉強代に使わせていただきます。