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9月3日の手紙 お茶の話

拝啓

暑さが8月に逆戻りしたようです。
涼しい風は吹かず、ギラギラとした太陽の光が差しています。
人間の体は、この気温の変動に適応できるほどタフではないと思います。

さて、
お茶であればノンカフェインが好きです。
どうやらカフェインに弱いらしく
あまり飲むと気分や体調が崩れます。

ここでいうあまり飲むと、の量は大した量ではなく、コップ一杯ほども飲めばということです。
そのため、緑茶やコーヒーよりはカフェインの少ないと言われるほうじ茶、紅茶、ノンカフェインの麦茶が楽しめるお茶となります。

世界に轟く名前のコーヒーショップへ行った時でも、コーヒーを飲んだことは数えるほどしかありません。
大抵ほうじ茶ティーラテを頼みます。

色々調べると、日本人はカフェイン耐性があまりないようですね。
己の遺伝子がどこから来たものかはわかりませんが、
何人かのご先祖様は、おそらくカフェインの入ったお茶など飲んだことのない水飲み百姓であったのだろうと思います。
それに実はカッとなりやすいタチですから
、カフェインを摂取すると、興奮物質が過剰になるのかもしれません。

ただ、頭痛の時には、ブラックコーヒーが効きます。吐きそうな頭痛の時には、思い切って飲んでみると頭痛が和らぎます。
日頃あまり、摂取しないからか、ブラックコーヒーのカフェインの効果は速やかです。
昔の人と同じく、薬のような、摂取がちょうど良いのかもしれません。
(頭痛薬を飲み、頭を冷やして暗がりで眠ることも併用したほうが効果的です。)

調子を崩すので多飲はしない、というか、
できませんが、出先で高そうな緑茶やこだわりのコーヒーを出された時は喜んでいただきます。
コーヒーの香りは特に好きです。
あの香りは他では得られない陶酔のようなものを呼び起こします。しかし、友だちのように日に何杯も飲むことはできません。残念です。

したがって、冬場から春にかけてはほうじ茶を、夏頃は麦茶を飲んでいます。

その昔、友人の知人であるポーランド人と交流があった際、とんかつやのお茶の話になりました。もちろん大変日本語のお上手な方だったので、日本語で。
独特のほうじ茶を無料で出してくれるとんかつやがあるのです。
そのほうじ茶を好きだと言ったのか嫌いだと言ったのか、そもそもそのとんかつ屋で、まさしくそのほうじ茶を飲んでいたから、そういう話になったのかは忘れてしまいました。
ただ、『麦茶はダメ。あれは麦の汁だね。麦の味しかしない』と言われたようなことは覚えています。
麦の汁という字面にひどく面食らいましたが、言われてみれば、麦茶に、茶葉という意味での茶の要素はないわけで、至極真っ当な意見です。
時折麦茶を飲むときに、麦の汁という言葉を思い出します。それまで、麦の味が麦茶の味だとは考えたこともなかったからです。麦茶は麦茶という飲み物の味だと思い込んでいました。

麦茶は、あの香ばしさと飲みやすさが、夏によく似合います。
冷やして氷を入れた麦茶も美味しいですが、出来立ての麦茶を少しずつ飲むのも良いものです。
一気に飲まず、少しずつ含む熱い麦茶、これにはこれで趣と滋味のようなものがあります。
とはいえ、最近は、出勤に持っていく麦茶はティーバッグの水出しにしています。
前夜に準備しておき、朝に氷を入れるとちょうど良い濃さです。

ただ、季節が変わっていくと、麦茶の味が気の抜けたように感じられる時期が来ます。
ぼんやりとした輪郭のなさが、口もとでもたつき、飲んだ後もスッキリしないのです。
そうなると、ほうじ茶の季節です。
お湯を沸かして、お茶を入れる季節。
そういえば、春先に貰い物の急須を割ってしまったのでした。
買い求めないといけません。

体はそろそろ、麦茶ではない…と感じ始めています。
ここ数日、あまり麦茶が美味しく感じられません。後味がもったりしています。
これは、秋の兆候です。
しかし、日中、窓から眺める外は、以前としてあまりに明るいのです。
身体が正しいのか?それとも、目に見える眩しさが正しいのか?
悩むところです。

もし、美味しいお茶をご存知でしたら、どうぞ教えてください。
もしくは急須のおすすめでも。

あ、紅茶の話を書き忘れました。
紅茶の話はまた今度、書きますね。

それでは


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