見出し画像

2024年6月8日 2024年の梅しごと始めました

さあ、6月です。
今年も、梅しごと、はじめました。
6月は祝日がなくて、仕事が忙しいというのに、
梅しごとの季節であります。
季節のものなので、あれこれ言っても待ってはくれません。
とにかく、仕事の合間をぬって、
梅を洗ってヘタを取り、さまざまに加工する月なのです。
5月末から青梅が、でていましたが、とうとう南高梅が売り場に並び始めました。
南高梅があれば、梅干しが作れます!

梅干し好きのため、梅しごとを始めて数年になりますが、
6月の多忙の中、梅そのものをうまく入手できるか?ということが、
梅しごとの大きな部分を占めているような気がします。
梅農家から箱で仕入れるという方法もありますが、まだチャレンジできていません。
梅酒をつけている知人は、「梅は高いので、買っまでは、しません。梅の実をもらえたらやります」と,きっぱり断言していました。
確かに、一理ありです。
何と言っても、梅そのものは,決して安くなく、しかも重いからです。
値段や労力を考えると市販の、出来上がっている梅干しを購入する方が失敗もなく、1番安上がりです。ついでは、知人が言うように、梅そのものを、おすそ分けしてもらえるならやってもいいと言うくらいが自然な考えかもしれません。

それでも私が、毎年挑戦してしまうのは、
慌ただしい生活の中で梅しごとをすると、何となく、心がホッとするから、です。
「仕事だけの人生ではない」ということ、より先鋭的に言えば「自分が人間である」ということを、実感できる作業が梅しごとだから、と言い換えても良いかもしれません。
何故だか、保存食を自分で作れるということは、
人間らしい活動な気がするのです。
人間らしい…いや生き物らしいといえばいいでしょうか。
先が見えない時代だからこそ、
自分の保存食を準備できるという体験が本能的な安心を少しだけ、与えてくれる気がします。
その上、市販の梅干しよりも美味しい梅干し、料理に合う梅干し、元気になる梅シロップという具体的な成果が得られます。
ただ、やはり、色々な梅しごとに取り組もうとするとかなりの梅が必要で、そこはやはりお金の問題になってくるわけです。

そこで昨年からは、見切り品として売られているやや痛んだ梅を率先して、購入し、使うことにしました。
お値段はかなりお得です。
ただ、見た目が悪い実が入っていたり、
痛んだ実も入ったりしていますが、
それは外せば良いですし、自宅用ですからさほど見た目を気にしなければ良きと割り切りました。
実際、昨年作った梅干しは、ここ数年でもなかなかの出来でした。
梅は見切り品でも何とかなるのです。
その経験もあって、
梅が見切り品の棚に置かれていると、そのまま廃棄されてしまうことを想像し、気持ちが落ち込んでしまなりました。
昨年の6月末には買う気がなくても、見切り品に梅を見つけるとサッとかごに入れてしまうようになってしまったのです。
心の中でこれを「梅レスキュー」と読んでおり、
今年の6月に入ってから、見切り品の棚チェックにいつにもまして、力が入ります。

そうそう、ネットで検索すると、南高梅は、家で追熟ができるという情報がありました。
そこで、昨年は、やや青い南高梅でも、見切り品ならためらいなく購入して、追熟させ、様々に加工しました。
追熟というと専門的に聞こえますがただただ、ざるに梅を入れ、新聞をかぶせておくというものです。
現在も、約1.5キロの見切り品、南高梅を追熟中です。
これは1週間後に梅干しに仕込む予定です。
梅は追熟していると素晴らしい香りがしてきます。
それも、梅しごとの楽しみのひとつです。

ちなみに、「青梅」は梅シロップ、「南高梅」は梅干し、梅とスパイスの砂糖漬けなどとと使い分けています。
梅干しは大きい実の南高梅が1番です。

実は先日、「青梅」の見切り品も見つけたので買い求め、こちらはすでに梅シロップに時間であります。
梅シロップは何度か発酵させてしまい、爆発させていますので、今回は梅を一晩冷凍してから、氷砂糖につける方式を採用することにしました。
1度冷凍すると梅の色や香りは悪くなるということですが、早く梅エキスが出て発酵しにくくなるらしいのです。
今年は冷蔵庫が新しくなり、冷凍室も広いので、青梅1キロくらいでしたら、苦もなく、冷凍できるのが、うれしいばかりです。
料理が好きな人間は大きな冷蔵庫にしたほうが断然良いですね…。
さて、梅シロップ用の瓶が小さめのものしかなかったため、半分は常温で瓶詰め、半分はジッパー付きプラスチック製保存袋にいれて冷蔵保存してみました。
使っているのは同じ梅、同じ氷砂糖ですが、保存方法で味わいは違うのでしょうか?
非常に楽しみです。

梅しごと、今年も失敗を恐れずどんどんやっていくつもりです。

気に入ったら、サポートお願いします。いただいたサポートは、書籍費に使わせていただきます。