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文字コンテンツの予感

「オタクisビューティフル!」
大学生の頃にテレビで聞いたそのセリフ。

当時のオタク文化は、まだまだ偏見の目で見られる存在。
あれから20年。
ファンの努力や作品への想いが文化を成長させ、
海外からも注目されるポップカルチャーとして
日本が誇る一つの文化として成長。

その中でも、
アニメやゲーム、2.5次元の舞台やヴァーチャルキャラクターなど
音声を必要とするコンテンツへの注目が集まる中
「声優」という中の存在にも人気が高まり
「音声コンテンツ」というカテゴリーが進化し始めました。

しばらくすると、
ストリーミングサービスという、音楽をレコードやCD、
さらにはデジタルデータを購入することなく、
定額料金を支払う、またはフリープランをしようすることで
自由に音楽を楽しめる音声コンテンツが若い世代の間で定番に。

「音声」を「聞く」という「動画」があたりまえの時代になったと思ったら
次は、「聞きながら何かする」といった視覚から聴覚へと
情報の取り入れ方が変化。流れを感じ取り、ついていくのに必死です...。

そこで...っていう話。

声優のみなさんが声にして発生するストーリーは
「文字」により起こされた文章から始まるもの。
音楽も同じ。
詩は、「文字」により起こされた文章にメロディーがのることもあり、
逆に、生み出されたメロディーに「文字」がのせられることもある。

つまり、
いま注目されている音声コンテンツの元を辿ると...
そもそもの素材を深掘りすると...
その始まりは「文字」であること。

そこの原点が「文字」にあることの道筋を認知させ
想像を掻き立てる演出要素を掛け合わせれば
新しい角度からのエモい想像を生み出すコンテンツの完成。

空の雲を見て...
天井の木目を見て...
ビーチの砂を見て...
炊き立ての米粒を見て...
天パの髪の毛を見て...

妄想タイポグラフィって作品も
その内、TDCに出品されるかもしれません。わかりませんが...

AI技術により
いくつかの質問に答えるだけで
あなたに合ったプロフィールや漢字一文字を考えてくれるかもしれません。
おそらく、もうできる話だと思いますが...

子供の名前だって、ペットの名前だって
文字コンテンツが何通りも考えてくれるはず...。

余白が多いだけ... 足りない要素が多いだけに...
それぞれの想像が膨らみ、パーソナルな組み合わせが可能な
想像、合体、変化、と可能性の広がるコンテンツ。

広告業界では、音声コンテンツへの進出が広がる中
その先を見越した、「文字コンテンツ」への研究とトライも
いまから必要だと考えています。

とあるテレビ局でも
優秀な脚本を競う、甲子園的な大会が開催されたり、
代々木アニメーション学院でも、
シナリオ・小説科コースが新設されたりと、
「文字」という「ストーリー」を生み出す育成は進んでいます。


それにしても...
先日お世話になった代々木アニメーション学院の
勝ち登ってきた優秀な声優の卵たちの「声」という「音声」は
度肝を抜かれるぐらい素晴らしかったです。

勝ち抜いた理由が、リハの一言目から感じられるぐらい
素晴らしい生徒のみなさんでした。

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