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【UNNYAに関わるひと①】 長崎を拠点に活動するエンターテイメントチームCHEBLO 山田果林さん

こんにちは!UNNYAがスタートして半年以上が経ちました。ずっと実現させたかった、UNNYAに関わる人々の紹介コーナーを始めます。初回は、長崎市に拠点を構えるエンターテイメントチームCHEBLOの山田果林さん。UNNYAのポップで可愛いロゴを生み出してくださり、もう、本当に感謝・感激・感無量!ロゴに込められた思いや、果林さんが長崎で叶えたい夢を尋ねました。

 今年1月上旬。私はUNNYAのロゴの作成で頭を抱えていた。これまで、高校の部活のTシャツデザインや、大学のサークルのロゴを作ったことがあり、デザインすることは嫌いではなかった。むしろ好きなほう。だが、このUNNYAのロゴのイメージが何故かまとまらなかった。「もういっそのこと、誰かに頼んじゃおう」。そう思い立ち、知人に果林さんを紹介してもらった。

 フェイスブックのメッセンジャーのやりとりで、このローカルメディアUNNYAが「市民がまちで活動する意欲に火をつけたい」という目的で発足したこと、レトロポップな感じのロゴにしたいこと…などを説明。すると果林さんは「素敵なコンセプトですね!来週中に一度、提案させていただきます」と快諾してくれた。え、もう伝わったの私の思い…。

 さらに驚いたのは仕事の速さとクオリティ。10日後。果林さんから連絡があり、カフェで会うことに。もうロゴ案はできていた。

 え〜!可愛い〜〜。しかも2種類も作ってくださっている〜〜。平仮名で「うんにゃ」と書かれてあるのも可愛い〜。

 感激してロゴ案を食い入るように見ていると、果林さんが制作にあたっての思いを話し始めた。

 「うんにゃのコンセプトのように、火花のような感じで、人と人とが交流し、活動意欲が生まれたら素敵だなと思って描きました。背景にある赤い石は、熱い思いを持った人々と火打石をイメージ。赤い石は、石畳にも見えるようにして、長崎らしさも表現しました。UNNYAのNを重ねたのは火花です。UNNYAに関わった人たちの心が燃えるように良いものになれば、と思いを込めました」。
 私は、果林さんの発する一言一言にずっと頷いていた。私が表現したいものは、これだったのか。痒いところに手が届くとは、まさにこのこと。「これがいいです」と、即答。手直しはなかった。
 こうして、この可愛すぎるロゴはUNNYAの”顔”になった。

(ステッカーにしても可愛い。本当に可愛い)

 私の気持ちを汲み取って、素敵なロゴに仕上げてくれた果林さんは、どんな環境で育ったのだろうー。そして何か長崎で叶えたい夢はあるのだろうか。人物像に迫った。

 長崎市生まれで3人きょうだいの長女。中学校美術教員の母親と、デザイナーの父親の影響で、幼い頃からデザインやものづくりが好きだった。「いつか会社を持ちたいな」。漠然と中学生からそんな夢を抱いていた。美大への進学も考えたが、経営を学ぶために、長崎大経済学部を選択。在学中は、サークルのポスターを制作するなど創作活動を続けた。
 卒業後は、実家のデザイナー業の経理とデザイン担当として勤務。同時期に妹の桜子さんは、自身の名前が由来の「CHEBLO」として個人的にイラストなどを描いていた。「おもしろそう」。そう思った果林さんは、2013年ごろに桜子さんと一緒にデザインチームを作ることを提案。知人のイベントのポスターなどを2人で手掛け始めた。
 独立のきっかけは、2014年。ジブリ好きな大学の先輩の結婚式の余興で3分間のアニメを作ったときだった。桜子さんに協力してもらい、約2千枚のアニメを作成。大変な作業だったが、先輩が喜んでくれ、かつ、桜子さんも作るのが楽しかったと言ってくれた。これまで起業は1人でするものだと考えていたが、桜子さんと一緒に活動することを意識するように。「やってみよう」。同年、桜子さんを誘い、新星「CHEBLO」は長崎市を拠点に移し、起業。イラストは桜子さん、営業やデザイン、運営などは果林さんで分担して取り組むようになった。

▼果林さん(左)と桜子さん

 「長崎が好き」という果林さん。自分の行動範囲に合うコンパクトで住み心地がいいところや、長崎の文化も気に入っている。特にくんちが好き。1994年と2001年の2回、賑町の網方や、囃子方、若根曳きとしてきょうだいで出演したこともある。その一方、米国のセントラルパークのように人が気兼ねなく集いやすく、物思いにふける場所が、長崎には少ないと感じている。

 居心地がもっと良くなるためにはどうすればいいのだろうか。その一歩として、長崎市の中心部にある「ししとき通り」のような裏路地を大切にすることを提案。「裏路地は、まさに長崎っぽい。自然もあるし、お手製のベンチに座って、ボーっとしたい」とほほえむ。ごみを捨てたくなるような可愛いゴミ箱も設置し、食べ歩きも気軽にできるようにする。まちをより楽しめる場所にすることが、果林さんの妄想だ。

▲果林さんの妄想図

 今年で起業して2年目。「今後は、ものづくりを仕事にしたいと考えている若者をサポートする財団や、県内の企業やミュージシャン、クリエイターなどを集めたフェスを開きたい」。夢を語る表情に、また笑顔がはじけた。

 文・写真 こけ 
 挿絵   羊食べる


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