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VUCAの世界での経営者の役割

VUCAとは、社会あるいはビジネスにおいて、不確実性が高く将来の予測が困難な状況であることを示す造語。

VUCAは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を並べたもの。

変動的で、不確実で、複雑、そして曖昧な世界。

一言で言えば、正解のない世界。

コロナでより実感があると思う。飲食業のイートインという市場がなくなり、テイクアウト、デリバリーという市場が生まれる。

営業、セミナー、不動産の内見、fitness、イベント、ライブ、株主総会様々なものがオンライン化され、テレワークは進み企業は企業文化の維持醸成に課題を持ってる。

そのような変化の激しい世界では、組織にも個人にも柔軟性という強さが求められ、そして強い判断軸が必要になる。

では、何故、判断軸が必要か?

それはどんなに先が見えなくても、どんなに未来が読めなくても『意思決定』をしなければいけないから。

そしてそこには『理由』が必要、人は理由がなければ動けない。

1938年に経営者の役割という書籍が出た。

バーナード氏が初めて経営者の役割として共通の目的を掲げることを示したもの。

当時も時代背景はVUCAの世界だった。世界恐慌だったから。

先日のクライアントとの面談で『UNSのコロナ対応のメッセージに背中を押された。自社でも改めて、今不安になってる社員にこれから進む方向性を示したい』

そんな言葉を貰った。

今、2021年8月では感染爆発が起きてる。

ワクチン接種済みの方が亡くなられ、自宅療養者が1ヶ月で50倍以上にもなっているにも関わらず、ニュースを見る限り、人がごった返してる。

将来の不安を払拭するため、不信を拭うために、無関心を装ってるように見える。

どこか医療従事者の奮闘は、自分の世界とは違うものと思ってるだろう。

その無関心は、不安からだと考えてる。

誰かが未来を描く必要がある。強いメッセージを持って。

UNSでも今回の対応は遅くなってしまったと反省してる。どこか大衆心理を気にしてしまいや誰かの情熱に水を差すことを恐れてしまった。

ただ、やはり理念に、コアバリューにかえると自分達ができることは、出来るだけの感染リスクを減らすこと。

それは成長速度を落としたとしても必要だった。

UNNAMEDSERVICEのインテグリティを守るため。

誠実さ、偽りなき真心で他者を想うこと、それが最も大切にしているコアバリューになってる。

今、苦しんでる人、感染リスクを目の前にして活動してる人を見てみぬふりをして、自分たちだけ何も犠牲なく日々を過ごすことは『違う』

何が正解で、何が違うのか

その判断軸がVUCAの世界に必要で、そのメッセージが誰かに未来を描くことになる。

その意思決定のための判断軸、これがパーパス、理念、ミッション、コアバリューと言われるもの。(もちろん、別の活用方法はあるけど、それはまた今度か、書籍で)

判断軸を持ってない組織は、今後ますます経営は難しくなると思う。特に中小企業は。

大企業に勝てる特徴の、創造性、柔軟性、スピードを活かせないから。

文化醸成された50人が、示した未来に共感、理解し、即座に対応できるのと、文化醸成されていない50人が示した未来にバラバラの理解で対応するのでは、両者のその後の業績が大きく異なるのは明白だろう。

日々、組織内における当たり前、価値観を育てる=企業文化の醸成は重要。

それは会計帳簿には載らないが、組織の変化対応力の大きな源泉になる。

そして、経営者が日々の振る舞い、言動と変わらず、裏表なく、判断軸に基づくインテグリティのあるメッセージを発信することが、組織不振を解消し、組織を前に進めることに繋がる。

、、、去年もそうだった。

あるクライアントは、UNSを真似てテレワーク対応を急いだ結果、取引先の大手企業との信頼を厚くした。

逆に対応が遅かった企業は、従業員のエンゲージメントを下げることに繋がった例もあった。

今の外部環境は、VUCAのど真ん中だ。

必要なのは判断軸に基づくインテグリティとスピードあるメッセージ。

試されてるのは経営者、リーダーの手腕。

戦いましょ、自分が自分を誇れるまで。









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