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dot.65 あなたのアンテナは敏感ですか?

まずはこちらを読んでください。

「自分の感受性ぐらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを

近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい

自分で守れ

ばかものよ


こちらは茨木のり子さんの1977年に発表した
「自分の感受性ぐらい」です。

宗田がこの詩に出会ったのは、高校の国語表現という授業の教科書。

面白い詩だなぁ~とは思ったけど、授業で深く読み取っていくうちにどんどん好きになっていったのを覚えています。

そもそも感受性って強いとか豊かとか言いますけど、どんなもんなんでしょう!?
ってことで改めて、調べてみました~。


かんじゅせい【感受性 affectivity】

外界からの感覚的、感情的な働きかけを受けいれる,人間の心の能力あるいは状態です。

大きく分けて、認知的感受性と情動的感受性と二つあります。認知的~は感性知覚にもとづいたもの、色彩や形だったり、音の特性だったり、匂いや香りについての感覚を豊かにしてくれて、この場合には感覚性とも呼ばれています。

情動的~はより全体的なもので、快楽や苦痛の感情を受けいれる能力あるいは状態のことです。
この場合には感情性とも呼ばれるね。

またこの両者を含んだ感受的な心的事実の総体をさす場合には、感性とも呼ばれています。

らしいです(笑)

と書いてはみたんですが、
まぁ、感情のアンテナみたいなもんで、
すごい鋭い人もいれば、めちゃくちゃ鈍い人もいますし、人それぞれに感度があるので、みんながみんな同じようには生きていないってことですよね~(笑)

ときどき、自分の感情が不安定になったりするときや、そういう人を見たときに茨木のり子さんの詩を思い出すんですよね。

感受性ってひと括りにするのは多様性が進んでいる現在ではなかなか難しいですけど、アンテナは適度に感度をよくして生きていたいなぁ~と思って、
今回の記事を書いてみました。

以上です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。


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