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無名人インタビュー:山と渓谷と人の人

ぎゃーkonoさーん! konoさーん! 山小屋!
ボディ系セラピストやってたけどアーユルヴェーダきっかけで急に山小屋で働くことになったkonoさん回です! 無名人インタビューにも興味があるって言われて、インタビュアーにもなってもらいました!
昼間に持っていたブッシュナイフを夜はマイクに持ち替えて、登山客にインタビュー。薪ストーブの前でロッキングチェアにもたれながら、コーヒーの香りに誘われるように問わず語りをするってね! 名付けて「山と渓谷と人インタビュー」。
まじアラビアンナイト、千夜一夜物語みたいなじゃない? カンタベリー物語みたいじゃない?
ってまあこのインタビュー本文にはその企画についてふれるところはないのですがね、お楽しみください!

今回ご参加いただいたのは kono さんです!

1、アーユルヴェーダ

qbc:どんなインタビューにしましょうか。

kono:さっき他の方の無名人インタビューの記事を見させてもらったんですが、お父さんに10何年ぶりに再会したみたいな話で、私も父親に会ったことがない人間なので。その記事を読んで、自分も感じるものがありました。
逆に、qbcさんは、現時点で私に聞いてみたいこととかってあったりするんですか? 

qbc:あ、えーと、konoさんは声がおきれいですね。

kono:ありがとうございます。

qbc:そうですね、今、何をされている方でしょうか。

kono:ふだんは自営なんですけど、セラピスト業をやっていて。タイ古式マッサージとか、オイルとか。ハーブオイルっていう、タイの伝統医療をメインにしたようなのをしています。。

qbc:おうちサロンですか?

kono:自宅の一階です。業界自体は、かれこれ12、3年くらいで。自分で表立って看板を出してやりはじめて、丸5年がきたとこですね。

qbc:なるほど。

kono:あと、去年の夏のことを話したくて。去年ぐらいまでは調子が悪い日々が長らく続いていて。毎日とりあえず一回横になりたい、みたいな感じだったんですよね。生活リズムもちょっとよくなかったりして、その時に、仕事関係の講座というか、講習を受ける機会があったんですよね。アーユルヴェーダってご存知ですか?

qbc:知ってます!

kono:アーユルヴェーダ関係の講座を受けたんですけど、そこでご縁があって、アーユルヴェーダのカウンセリングをオンラインで受けたんですよ。
そこで、日が登る前に起きろって言われたんですよ。私そのとき、夜型の人間で、起きてくださいって言われた時間ぐらいに寝る生活で。

qbc:なるほど。

kono:当時は夏だったんで、夜明け前って言うと5時台に起きないといけなかったんですよ。うわ、きついなと。でも、すごくリスペクトしている先生だったので。

qbc:はい。

kono:言葉を扱うお仕事の先生が、絶対っていう言葉を使われたんですよ。なので、実践したんですね。5時台に起きました。最初はすごいきつかったんですけど、あるときから急に言葉は悪いですけど、ヤバいお薬やって本当にハイになる感じで。

qbc:すごい。

kono:全然寝なくても平気だったりとか、ごはん食べなくても平気だったりとか。
やりはじめたときは、食べたいって思えるものがなくて。
でも、なんか食べないといけないと思って、植えてるアロエをちぎって食べたりしてたんですけど。
そのあともずっと日の出前起床を続けていくことで、本当に体も変わるし、さまざまな身のまわりのことが回りだした感じで。お店の売り上げがすごい良くなったりとか。

qbc:へえー。

kono:因果関係はわからないですけど。月経の状態がすごく良くなったりとか。
経血の状態がすごい変わったんですよね。

qbc:デトックスされたってことなんですかね?

kono:そうですね。考え方だったりとか、デスクから見える外の世界だったりとか、極彩色に見えたりとかして。本当に魔法みたいな。

qbc:どれくらいでなったんですか?

kono:開始3、4日ぐらいかな。

qbc:え、早くない?

kono:1日目と2日目は、本当に起きるの必死で。起きても眠くて椅子に座ったまま、ガクってなったりとかしてたんですよ。
3日目から、あれ? っていう感じで。ハイな感じは、数日で落ち着きはしたんですけど。

qbc:今は体の不調はない?

kono:今は、早朝起床はじめる前みたいな重い感じも体の不調とかも、ないですね。

qbc:すごいですね。

kono:アーユルヴェーダでいうところの日の出前。厳密にいうと日の出の96分前。その時間が一番エネルギーに満ちてる時間で、それを体に取りこむことで、元気な状態になるみたいなんです。簡単に言うと。

この記事にくわしい。(カウンセリングしてくださった先生です)

qbc:満月のときとか、女性がSNSで、今日生理が重いとか頭が痛いとかつぶやいたりするのを見て、影響を受けるんだなあと。

kono:特に女性は月の周期があるので、その時期に感じる人は感じますね。

2、山と渓谷

kono:早起きをきっかけに、あらゆることがどんどん変わってきて。結論を先に述べると、今やってるサロンをやめて、山小屋に行こうとしています。

qbc:どういうことです? 

kono:山小屋で働く人になります。決まりました。ついこないだなんですけど。

qbc:はー。

kono:もともと私、キャンプをやってて。キャンプ行ったあとに調子が良くなるんで、毎月、薬的な感じで行ってたんですよ。
でも、早起きで調子が良くなってからは考え自体が変わって、思い立ってブッシュクラフトアドバイザーっていう講習を受けに行ったんですよ。そしたら、一緒に受けてた女性がメチャクチャ山に登ってる人で。海外の山にも行ってるような。
私も登山にちょっと興味があって、ぜひ一度お願いしますって言ったら、いきなり西日本の最高峰の山に連れて行かれて。
めっちゃしんどかったんですけど、その頂上で人が働いてたんですよ。お兄さんが2人、小屋に住んでTシャツ売ったりとかしていて。
え? どういうこと? って、雷に打たれたぐらいメチャクチャびっくりして衝撃だったんですよね。一緒に連れて行ってくれた山の師匠に聞いたら、あの人たちはそこで暮らして働いていて、そういう山小屋の仕事の情報ばかりを集めているサイトがあるって教えてくれたんですよ。
そんなのあるんだって。私もここで暮らしたいなって思ってしまって。

qbc:人生が変わってしまったわけですね。
山小屋での生活ってどんなものなんでしょう?

kono:住みこみなので、集団生活です。私が行くところは、一応、個室は与えられるみたいで、プライベートな空間もあるみたいなんですけど。

qbc:山小屋の何が楽しみですか?

kono:山そのものだったりとか、あとは人ですよね。さっきも言われてましたけど、どういう人がどんな理由で、何を目的としてそこに集ってるんだろうっていうのはありますね。

qbc:konoさんて、どんな人だって言われますか?

kono:掴めないっていうのはよく言われますね。

qbc:お子さんのころは?

kono:目立たない、地味な感じでした。スクールカーストでいうところの下のほうみたいな。
本が好きだったりとか、ものを作ったり、書いたりが好きで。読書デビューした本は「ズッコケ三人組」でした。

qbc:ものを作るっていうのは?

kono:粘土とかで立体のものとか。
大人になってからはじめたのは、アニメーションとかですね。ストップモーションのアニメーションだったりとか、コマ撮りのやつを一時期本気になったときがあって。
東京に月1で通ったりしてるときもありました。

qbc:どんなアニメですか?

kono:普通にショートのやつなんですけど、立体なのでクレイ使ったりとか。
ニャッキってわかりますか?
ニャッキを制作していたスタジオで働いてた方が教室されてて。あのイメージですね。

qbc:おーニャッキすごい。
salonの仕事は、体を触る仕事がしたかったんですか?

kono:昔から職人とか専門職みたいなものへの憧れが強くて。子どものころから、母親が体が悪かったので、カイロとか整体とかそういう場所について行ったりしてそういうのを知ってたというか、触れる機会があって。
自分の技術と知識だけじゃないですか。道具を使うこともできますけど。本当に肉体だけで人を癒せるとか、頭痛いとか肩凝ったとか、不調を改善して楽にしてあげられることができるって、すごい良いなあと思って、この業界に入った感じですね。

qbc:なるほど。

kono:最初はもみほぐしとかのお店だったんです。疲れ切ってしまって辞めたんですよ。この業界はブラック寄りなので。
疲れてたから、またセラピストになりたい感じではなかったんですけど。ふいにタイに行きたいってなって。 今回のこととも通じるんですけど。タイのマッサージスクールを見ていて、環境的に自然豊かでめっちゃ良いっていうところがあったんですよね。そこに滞在したいがためにタイに行ってタイ式のマッサージを勉強して、それでも自分でお店をやるつもりは一切なかったんですけど。周りの人たちからやってほしいって言われることが増えてきて、特に断る理由もないので、お金いただいてやってたんです。
そのままの流れで、今、ここまで来ているような感じですね。

qbc:なるほど!

kono:行動力があるって言われることはあるんですけど、自分ではまったくそうは思わなくて。
今回の山小屋の件に関しても、決めかねてるようなときもあったので。でも周りの人間からはそこは見えないので、急にこの人どうしたんかなって。笑

qbc:新しい環境への不安は? そもそも、山小屋の仕事ってどんなものですか?

kono:不安はないわけではないですね。共同生活が向いてないほうなので。
仕事内容は、私が行こうとしている山小屋は、寝泊まりができて食事できる食堂みたいなところもあるらしいです。いろんなタイプがあるんですよね。山小屋とひと口に言っても。
そこのスタッフの方と電話でお話したんですけど、こんなふうに生活して働きますよって教えてくださいました。普通の町の仕事とは違うので、不便なことも多いし、そういう状況ですけど大丈夫ですか? って聞かれて、大丈夫ですって答えて、採用していただいた感じです。

qbc:なるほど。

kono:山自体が、春から秋までがシーズンなので、冬の間はほとんどのところが山小屋を閉めるんですよ。だから一回秋で追い出されるので、季節労働者みたいな感じですね。
さっき言った太陽のリズムともリンクするんですけど、季節に合わせて住むところだったりとか、仕事が変わるのって、逆に自然な形な気がしていて。
なので、狙っていたわけではないんですけど、ちょっと良いなと思っていた働き方ができそうだなって思っています。ネットで調べてると、山小屋で働いて、そのあとスキー場で働く人とか、冬だから柑橘類の収穫をする人とか多いみたいで。私、みかん、いいなって思って。

qbc:はいはい。

kono:なぜみかんかっていうと、私は岡山の人間なので親近感あるのと、さっきお話しした一番最初に出会った山っていうのが、愛媛県の山だったんですよ。そこから、愛媛って私の中で存在感があって。

qbc:素敵な生き方ですね。konoさんは、明日休みになったら何しますか?

kono:明日休み? まったくの自由な休みですか? 山に行きますね。

qbc:じゃあ一週間休みだったら?

kono:キャンプしながら合間に登山入れる。

qbc:一ヶ月は?

kono:山小屋で行く予定の上高地へ行くかな。その土地に馴染みたい。

qbc:一年だったら? お金も十分にある。

kono:まったく自由な一年? そしたら、何かつくりたいので、アニメーションなりを撮りながら。私、プロフのところにも書いてあるんですけど、薬とかは飲んでないですけどADHD人間なので、好きなことやりはじめるとけっこう没頭してしまう。
なので、うっかり好きなことをやっちゃうと、2、3日ぐらいは飲まず食わず風呂入らずぐらいで、それだけやりたいなって。

qbc:konoさんが安らぐことって何ですか? 

kono:キャンプは安らぎですね。がっつり野営みたいな感じになってくると、多少ピリピリはしてしまいますけど。自然の中で食べたり飲んだり寝たり起きたりすることは、安らぎだなと思うし。伝わりづらいかなというとこで言うと、山を登っていて、ただ足を前に一歩出す行為だけに集中していく瞬間っていうのがあるんですけど、そこにどんどん没入していく時っていうのは、ある種の安らぎみたいなものがあります。

qbc:なるほど。

kono:最初は、自分で山に登ってるって思ってたんですけど、最近登らされてる感じがしてます。
今は、山の中で生活することがしたい。

qbc:なるほど。その山の生活は、これからもずっと続けていきますか?

kono:今は、あんまり先について考えないようにしています。
スピリチュアルな話しにはなるんですが、いわゆるスピリット、魂とのコミュニケーションを私は重視してるんですが、魂の存在自体を認識することが一番大事だなと思っています。
たとえば、将来のこととか未来のことを考えてる瞬間って、私はですけど、魂が置き去りにされてるような感じがするんですよね。
東洋哲学的な話になりますけど、「今、ここ」に意識があったりっていう、その状態を続けていくことがより良い未来をつくっていくのかなって、今なんとなく思っていて。本当にそうなのかっていうのも試していきたいんですけど。

qbc:なるほど。では、最後に言い残してしまったこととか、そういうのがあれば。

kono:私はアーユルヴェーダを通して劇的にさまざまなことが変わったので、何かを変えようとしている人のもとにアーユルヴェーダが、もっと届いたら良いなと思います。

qbc:アーユルヴェーダって施術だけではないんですね。

kono:日本ではスパ的に思われがちですけど。本来は医療なので、診察、診断、処方っていう流れがあります。東洋医学のルーツですね。

qbc:あーそっか。それでは、ありがとうございます。

kono:ありがとうございました。

あとがき

あなたはこのインタビューを読んでどう思いましたか? コメントで私に教えてください!
konoさんは、たぶん自分で考えて自分で行動してみないと、もーストレスたまる! て感じの人なのかなって思いました。
この無名人インタビューは人物評価インタビューではないのでそこまでつっこまないですが、なんとなく掴みどころがない感じがあったんですよね。なんか不思議と、ふわっとしているというか。
アーユルヴェーダの話は、病院から痩せなさいって言われまくっている私にとっては耳の痛いお話でしたわ。ありがとうインド! ありがとう東洋思想!

編集協力:有島緋ナさん 5周年さん

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