見出し画像

大学生の自分探しにインタビュー経験が役立ったという話

こんばんは。栗林です。無名人インタビューという「普通の人に普通の人がインタビューする」という企画を主催しています。
今日は! 企画にインタビュアーとして参加している大学生3名にグループインタビューを行いました。
テーマは、大学生がインタビューにふれて何がどう変わったのか? です。
3人がインタビュアーになったのは、おおむね「人と話すのが好き」というシンプルなモチベーション。みんな未経験。おっかなびっくりトレーニングを受け、緊張しながら始めたインタビューですが、3人は一体どんな経験をしたんでしょう?
って、結論から言っちゃいます。
 ・コミュ力アップ
 ・人生計画の見通しがもてるようになった
 ・楽しい
ウソみたいなメリットを享受したんです。

それでは皆さま、その経緯をご覧あれ。

1,インタビューを通じて様々な価値観に出あう

まずは自己紹介がてら、参加した学生インタビュアーたちに印象に残った無名人インタビュー記事をピックアップしてもらいました!

toki:休学を経て復帰した大学4年生

toki:まずは「『あなたは愛されてるんだよ』っていうことに気づいて欲しいと思う統合失調症の母と自閉症の兄がいる人」ですね。

toki:自分がインタビューを担当したんですけど、「辛いことや苦しいことがあっても、それを糧にできる人が強いんだな」っていう教訓を得ました。
インタビュー参加者のはせぴさん、私とあまり歳が変わらないんですけど、かなりハードなご経験をされていて。でも、インタビューのとき、全くそんなことを感じさせないような明るい口調で話をされていて、そのエピソードのハードさと語り口のギャップがすごく印象的だったんですよね。それはご自身が「そういう経験があって良かった」「自分の人生を聞くことで救われる人がいる」という考え方をされているからなんだな、と思って。

qbc:何か、具体的に変わったことってありますか?

toki:はせぴさんの考え方を、自分も見習おうと思いましたね。苦しいなってことがあったときには、はせぴさんのことを思い出して、「いつかこの苦しみも何かの糧になる」「この経験は無駄じゃない」って考えるようになりました。

qbc:そういう話を聞くと、「夜の霧」を思いだしますね。どんな環境でも人間は希望さえあれば生きていけるし、ある意味では気持ちの逃がし方が器用だなとも思ったり。

tokiさんのアカウントはこちら!


なお:最年少インタビュアーの大学1年生

なお:無名人インタビュアーになってから日が浅いので、自分がインタビューしてない記事から選びました。

なお:参加者の方は、社会で生きていく上で、1つでもあるとすごく苦労するよなっていう要素をいくつも持っているんですね。ひきこもりとか、一人暮らしの高齢者だとか。
すごく大変なはずなのに、でもこのままじゃいられないって、前向きなんですよ。「自分駄目だ」ってならないところがすごい。
参加者の方は、社会的に見たら成功してるわけじゃないんですけど、それでも朽ちていきたくない、っていうところに惹かれました。

qbc:不思議な人でしたね。この人、今アカウント消えちゃっててね。

なお:そうなんですよね。拝見できなくて。

なおさんのアカウントはこちら!


山田:就職の決まった大学4年生

山田:私が選んだのは、自分がインタビューさせてもらった高校生の男の子、芹澤さんです。

山田:年下の方へのインタビューが初めてだったんですけど、自分の中の高校生像と芹澤さんがやってることに、すごくギャップがあって。
芹澤さんはすごい優等生で、勉強もできるし、生徒会も部活動もやっている。その他にボランティア活動もやってて、自分で団体立ち上げたりしてる。さらに今、国会議員さんと協力して、医療の仕組みを変えていこうって活動をしている人で。
自分の高校生時代と比べると、こんなに活動できるんだ、時間をこんなに有効に使うことができるんだなってすごく驚きました。
未来の目標も明確で、5年10年、30年後も組み立てがあって。
自分が高校生のときって、すごいちっちゃいコミュニティにいたと思うんですけど、芹澤さんはその枠を外れていろんな人と出会ったりとか、協力してもらったりしてるのが面白かったですね。むしろ逆に、自分が高校生というのを自覚していて、そのブランドを活かして人に会っていました。

qbc:芹澤さんへインタビューした後、自分の中で変化したことってあります? 

山田:自分の高校時代を振り返ることができたのはすごい大事だったなと思います。
4月から就職すると、またちっちゃいコミュニティになる気がしているんです。その中で、どうやって自分の可能性を狭めずにやりたいことを見つけられるかって大事だなって思いました。

qbc:インタビュー記事を公開するときにTwitterで拡散するんですけど、そのときに芹澤さんは議員さんから「いいね」がつきましたからね。年齢って関係ないな、行動だなって思います。
でも、今3人は大学生でインタビュアーやってくれてるじゃない。私の大学生時代なんて、全然何もしてなかったからね。3人もすごいですよ。私、今44歳だけど、大学生の時にそんな年上の人と何か一緒にやりたいと思わなかった。制作チームは尊敬してますよ。

山田:逆に自分、40代になって、ひとまわりふたまわり年下の人と関われるかと思ったらそんなパワー無いので。すごいと思います。

山田さんのアカウントはこちら!

自分よりすごい年下へのインタビューにショックを受ける

toki:山田さんの挙げていた芹澤さんが、私が以前インタビューした「ともか」さんっていう15歳の高校生とすごい重なりました。

toki:高校生のときから留学するような、活動的な年下の人だったんですけど。ともかさんにインタビューしたとき「眩しい」と思って。私は高校のとき、こんなにいろんなことに挑戦してたかなって、山田さんと同じような感情を持ちましたね。羨ましいなって。
でも一方で、年上の方から「何歳からでも人生は楽しめる」って話を聞くと、自分はもう高校生の頃には戻れないけど、これからどうにもできるんだって希望を持つことができますね。

山田:確かに。どのインタビュー、どの人生にもそれぞれに違った希望があるってよく感じます。

なお:私も山田さんのピックアップした芹澤さん、高校生であることを活かしていろいろされてて、衝撃的でした。

山田:自分の高校生のイメージは、トライアンドエラーというか、どう生きたらいいか考える時期って感じだったんですけど。芹澤さんの場合、小学生からやりたいことがもうわかっていて、そのまま軸がブレずにこれからも突き通すって感じなんですよね。

qbc:スーパー高校生を目の前にして、焦りました?

山田:相手を比べたりはしてないですね。この人はこういう人なんだ、面白いな、っていう感覚が大きいです。

toki:私は結構、焦りも感じますね。人生の密度がすごいなって。比較するのはあまり良くないって思いながらも、自分の高校生のときと照らし合わせて焦ります。

なお:私は焦りではなくて、高校生っていう閉鎖的な状況でこれだけの経験を自分で掴みに行ける行動力を尊敬しますね。

qbc:いやほんとすごいよね。私は大学を二浪したくらいだし、高校の頃は学校にも行きたくなかったからな。

山田:自分もそうです。何なら大人嫌いで話したくないぐらい。

qbc:スーパー高校生にインタビューしたら、あんまりにもショックなんでやめちゃったって人も以前いたくらいだからね。自分と比べてしまったみたいで。

山田:気持ちはわかります。

qbc:今回の芹澤さんは本当に政治の世界に出るかもしれないくらいの人だから、現時点でのお話が聞けた、という意味で面白かったですね。
今後どうなるんだろうという期待もあるし、すごい活躍する人が若いときにどういう考え方をしていたかわかる。

2,インタビュアーになって変わったこと

論理的になって、話に流されなくなった

山田:インタビュアーになる前は、普段話してるときに流されることが多かったんですよね。それが今は、論理的に考えられるようになったかな。
普段の会話でも、どうやってしたのか、なぜそうしたのかといったHowとかWhyに注目して話すことができるようになってるなって、めっちゃ思います。

qbc:なるほど。確かに友達と話してるときは、雰囲気とか話の流れを優先しがちだよね。それが「なぜ?」と聞こうとするようになったと。いや、すごいね。

toki:私も、インタビュアーの経験に、日常生活でも助けられてます。
以前は「私の話を聞いてもつまらないだろう」という思いが常にあって、人と会話することに苦手意識があったんですよね。
だけど、インタビュアーを経験してみて、自分で無理に話そうするんじゃなくて、相手の話を聞けばいいのかっていうことに気づいて、人と話すのが苦じゃなくなりました。むしろ楽しいなと思う瞬間も増えて、すごく助かってます。

qbc:そんなに良いことばっかりだったんだ。

toki:あと、色々な人にインタビューをしたことで、自分がこれまで生きてきた世界が全てじゃないんだっていうことに気づけたのは大きいですね。
私は、記事を読むのと、その人から直接お話を聞くのとでは、決定的な違いがあると思うんです。その人が実在しているっていうのを肌身で感じながら、自分自身でその人を掘り下げていくことに、すごく意味がある気がしていて。インタビューをすることで、世の中にはこういう人生もあるんだっていうのを、記憶として、体験として自分の中に残せる。これはとても大きなことだと思うので、インタビューはこれからも続けていきたいですね。

相手の話を聞くことができるようになった

qbc:インタビュアー経験によって、日常的な話す、聞く、に変化がありました?

なお:私、話すのは得意で、ずーっと自分の話をマシンガントークしちゃうタイプだったんですよ。
それが、「なんで?」とか「いつから?」とか、相手の話を聞きだすのが上手になってきましたね。

qbc:なるほど。

なお:私が無名人インタビュアーになったのは、人が決断や選択をしたときの理由を聞くのが好きだったからなんですけど。それって、友達同士だとできる子が少なくって。
私達の年代って、SNSとか、短文の軽いコミュニケーションが多いじゃないですか。深い話をする機会が減ってる印象なんですよね。でも、インタビューでは深く聞いてもうざったくならない。むしろ合法的にできるって思ってます。

qbc:友達に人生観を聞いたりするのは、嫌がられるもんなんですかね?

なお:大学入って仲良くなった子に、いきなりそんな話はできないですね。私は聞かれても別に嫌でないし普通に話せちゃうと思うんですけど、他の人はそうではないみたいで。でもインタビューだと、面白い経歴をすぐにどんどん掘り下げて聞けるからとても面白いです。

qbc:私のビジョンの中の世界では、家族や友達同士でインタビューをするのが当たり前になってるんですよね。探りあいとかしないで、インタビューし合おうよ、みたいな。
初対面からインタビューし合える感覚が普通になるとどういう世界になっていくんだろうかって思ってます。

大人との1対1に強くなる

toki:インタビューをすることで、大人との1対1の会話に強くなった感じはありますね。
休学中、いろいろあって、車がないと生活できないような田舎にいたんですよ。でも、私は当時免許を持ってなかったので、毎日誰かの車の助手席に座って移動していて、まだあまりお互いのことをよく知らない人と、車の中で2人っきりになる状況がすごくたくさんあったんです。その状況、インタビュアーになる前だったら、何話せばいいんだろうって、確実に苦痛に感じていたと思うんですけど。
でも、インタビュアーになってから、苦しくなくなりました。大人の人ってその人なりにいろんな経験をされてて、1時間くらいでは、それを聞き尽くすことなんてできないんですよ。そう考えたら、話題に困るなんてことはなくて。そこで、大人との1対1が強くなったなっていうのを実感しました。

qbc:シンプルに人と話すだけのことだから、できないってこともあんまりないんだよね。
足りなかったのは経験だけだった、てだけで。

沈黙が怖くなくなった

山田:沈黙についても変わりました。普段は会話をしてて、相手が喋らなくなって何かを考えているときに「ああやばい、間ができた」「相手に考えさせちゃった」って思ってたんです。で、そういう沈黙のときは、私から軽めの質問をして、さらに自分が話しちゃうってパターンが多くて。
でもインタビューをするようになってからは、沈黙は待つ時間なんだって感じ。それからは、普段の会話でも沈黙を待てるようになってきました。

qbc:沈黙も、慣れちゃえば平気なものになるよね。ただ考えてたりするだけのことが多いから。

山田:インタビュアーになる前までの友達との会話って、この質問したから間ができちゃったとか考えたりして、聞き疲れてしんどいみたいなところがあったんです。
でも今は自分も喋れるようになって、話すと聞くのバランスが意識的に調整できるようになりました。

相手の気づいていないことについて考えさせる質問ができるようになった

山田:無名人インタビューの場合、相手も気づいてないような想定外の質問をして、自分について考えてもらうのがベストだと思ってるんですね。
だから私の質問で考えている間のあるときは、むしろ「よし!」ってなります。

qbc:良いインタビューができてるときって、相手の考え方の姿がしっかり見えているときだから、そういう盲点が見つかりやすいんですよね。
自分からは見えてないんだなってポイントが、自然と見つかる。

山田:それから、ZOOMで顔を合わせていないので、考えてるときに見つめ続けなくて良くて、そこは気が楽でいいですね。

自己開示を促すことができるようになった(そして自分の心も開きやすく)

山田:それから、質問していくうちに、相手の方がすごい自己開示してくれるじゃないですか。そうすると、自分も心を開きたくなってくるんですよね。
その人の底を知ることができた感じがして、嬉しいなって思って、自分も開示しなきゃなって思う。

qbc:心を開くには、まず自分からって言うからね。

山田:友達と話しているときは楽しさを優先してることが多いし、自己開示って楽しいことばかりじゃないから、余計に嬉しいですよね。

3,大学生とインタビュー

インタビューは進路進学に影響する?

qbc:山田さんはインタビュアーになる前、大学卒業後はワーキングホリデーに行くって言ってましたけど、実際は国内で就職することにしましたよね。
その方向転換は、無名人インタビュアーをしたことと関係はありますか?

山田:インタビューするようになって、いろいろ見通しが持てるようになりましたね。
以前はとにかくワーホリって感じだったんですけど、ワーホリのように期間限定ではなく海外で働きたいとか、子ども関係の仕事がしたいんだって考えるようになって。そうなるとお金も必要だし、正社員っていう実績も欲しくなるし。順序立てて考えるようになりましたね。

qbc:なおさんは、進路進学に影響はありましたか?

なお:選択に対する価値観は変わりましたね。
私のいた高校は大学進学は当然っていういわゆる進学校で、浪人もそんなにいなかったんですよね。専門学校に進学とか就職みたいな多様性もなくて。
でもインタビューに参加される方って、大学行って就職、みたいなレールがあったとしたら、そのレールに病気で乗れなかったり、自ら乗らない選択をしてるんですよね。あるいはレールに乗った後に自ら降りたりとか。しかもたくさんいらっしゃる。
「レールに乗ってまっすぐ行くのだけが当たり前じゃない」って知ることができたのは大きかったと思っていて。いろんな選択肢があっていいよねというか、そのあたりの価値観は変わったなって。

山田:確かに。ちょっと普通とずれてる人が、インタビューに応募してくださってる感じがする。

なお:インタビュアーにならずに大学生活してたら想像もしていなかった経歴の方と話すことができるし、なぜそういう選択をしたのかというところまで質問することができる。
成功とか失敗って何なんだろうなってことも、なんとなくわかってきたのかなと思っています。
私はまだ1年生なので、この3年間に何をやるか、取捨選択できる段階です。こんな考え方もあるっていうふうに、引き出しが増えた感じですね。

山田:わかります。

toki:大学1年生の時点で、いろんな選択肢があることに気づけたなおさんが、これからどうなっていくのか、とっても気になりますね。

大学生はインタビューをするべきなのか?

qbc:最後の質問は、大学生はインタビュアーをしてみるべきか? です。

toki:私は「はい」ですね。

なお:私も賛成です。

山田:じゃあ「いいえ」って言いたくなりますね、、、笑

qbc:えー。

山田:さっき話に出たように、インタビューをして辛くなっちゃう人もいると思うんですよ。
あとは、もう目標決まってる人は、それに関連した人と話せばいいのかなって。幅が広がっちゃう分、それで選択できなくなることもあるのかなと。
でも、私みたいにいろんなことに興味ある人は、した方がいい。自分はもちろん、やってて楽しいので。

qbc:なるほど、反対の参考意見って感じね。
ちなみに山田さんは、海外にどんどん一人で行っちゃうタイプの人なんですよね。
tokiさんは、回答をもうちょっと詳しく説明してもらうと、どんな感じですか?

toki:自分が今まで生きてきた世界が全てじゃないって思えるのって、すごく意味があることだと思うので「はい」ですかね。
ただ、インタビューするときに、自分が大学生であることを相手に伝える必要はないかなと思います。相手によっては、「学生に話すんだ」っていう余計な意識を与えることになると思うので。

qbc:インタビュアー側の情報は、特に話さないですからね。話す必要がなければ、話さなくていいし。

toki:私はインタビュアーになりたてのとき「学生にインタビューされて嬉しいかな?」って不安がすごくあったんですよね。もっと含蓄のある人にインタビューされた方が、深堀りしてもらえそうで嬉しいんじゃないかなって。
お二人に聞きたいんですけど、そこら辺の不安はなかったですかね?

なお:興味が上回るので、ガンガン行ってますね。
インタビューする相手は年上がどうしても多いので、失礼のないようにって考えてはいますが。

山田:私も一緒で、興味から始まってます。やっぱり自分が得しないと楽しめないので。
あと、年上の人同士で話す機会はあっても、大学生とか歳が離れた人と話すことは少ないし、何かのきっかけになるのかなと思ったりします。

qbc:なおさんは、はいと答えた理由をもうちょっと詳しく説明すると、どんな感じですか?

なお:理由はtokiさんと一緒で、いろんな人生や選択を知れるし、自分が興味を持ったことについて聞けるところは、すごい大きいですね。
あとは、本当に実務的な話になっちゃうんですけど、大人の方と初めてメールのやり取りをして、メールのマナーとかを1から調べたのは良い経験かもしれないです。

今後どんなインタビューをしたいですか?

qbc:次に、ほんとの最後の質問ですが、今後どんなインタビューをしたいですか?

山田:世界の日本人にインタビューしたい。
それから、さっきqbcさんが言っていた、友達同士でインタビューできるようになるっていうのは大事だなと思ってて。もっと仲良くなりたいと思う友達だったら、深いところまで知りたいので。そこは自分的に大切にしたい部分です。

qbc:友達インタビューっていうと、実は通常のインタビューをアレンジしたバージョンを先日実施してみたんですよね。
本人ではなくて、友達にその人のことを聞くというインタビューなんですけど、これがめちゃくちゃ面白かった。

なお:他己インタビューってことですか?

qbc:そうそう。自分ではなくて他人に自己紹介してもらう、他己紹介のインタビュー版です。
で、その友達が、本人のことをすごく褒めるんですよね。この子はすごい素敵だよ、すごく性格いいよ、とか。たぶん普段だったら恥ずかしくて言えないような感謝の言葉が、どんどん出てきた。
心あったまる系のエンターテイメントになりましたね。

なお:私は、浪人、留年、休学だったり、立ち止まる選択をした人にインタビューするのが面白いかなと思います。いろんな理由や思いがあって立ち止まってると思うので。
あと、今の話を聞いていて、2人組に対してインタビューするというのも面白いなって思いました。

qbc:複数インタビュー面白いですよ。通常の無名人インタビューは1on1だけど、このインタビューは1on3だしね。
過去には、双子の人に、1on1をそれぞれやったり。あと学生団体の代表と副代表にそれぞれとか。もちろんインタビュー単体で面白いし、それぞれのインタビューを比較すると面白いですね。
それから、アイデアとしては、夫婦や恋人、親子にもインタビューしたいですね。

toki:私は、過去に特化したインタビューをしてみたいって思ってます。
今の無名人インタビューって、現在、過去、未来の順番でそれぞれ20分ずつお話を伺いますよね。私は一番「過去」のパートが好きなんです。だから正直、20分じゃちょっと物足りないなって。
やるんだったら60歳くらいの人とか。人生でやること一通りは経験したなっていうくらいの年齢の方にインタビューしたいです。ただ、学生さんでも、すぐに過去を話し終えてしまう人もいれば、幼少期だけでも山ほど言いたいことがある人がいたりするし。過去に特化してインタビューをもしするってなったら、年齢って意外と関係ないのかも。

なお:過去については、確かにもう少し長くても面白いかもしれないですね。インタビューが終わったあと、過去の話で盛りあがることもありますし。

qbc:時間については、やっぱり60分で人のことを完全に理解はできないんだよね。かといって、先日行った12時間インタビューでわかったことだけど、長時間話を聞けばわかるってものでもない。そもそも、他人のことがわかりきるなんてことはないんだから。
で、今の60分という時間のサイズは、企画としてちょうどいいところがあるんですよね。60分以上にすると、話し疲れるし、編集作業量も増える。60分でも1万字超えているのに、これ以上増やすと当然読む人にとっても辛い。
逆に60分以下にすると、それはそれで短すぎる。
まあ、もうちょっと話したいな、くらいで終るのがちょうど良いんですよ。

なお:腹八分がちょうどいいみたいなことですね。

qbc:そうそう。じゃあ、その他に言いたいことあります?

toki・山田・なお:大丈夫です!

qbc:では、ありがとうございました!!!

あとがき

いかがでしたでしょうか?
無名人インタビューではさまざまな企画インタビューを行っています。
こういったインタビューを読んでみたいというリクエストを承っています。
詳細はこちら!

#インタビュー #インタビュアー #大学生 #コミュニケーション

この記事は無名人企画インタビューです

無名人インタビューのコンテンツのひとつです。記事は、「無名人ツーリズム」マガジンに格納されます。ぜひご登録ください。

考えていること:偏った考えの存在に気づくために

分からないから不安になり、知らないから思いつくこともできない。
だから、考えられもしない。
でも、生きることは行動で、生きるために動かなければならなくて、動いた結果の先に、知らないものに突然出会ったりする。
そして、その知らないものに対して、分からないから不安になり、恐怖し、攻撃しようとしたりする。
そういう未知との遭遇の時に、どうするのか。

インターネットの時代になって、SNSを誰もが使い、情報を発信し、情報を受信するようになった。
フィルタリングされてない情報がむき出しの生の肌にぶちあたって、ひどい痛い目に遭うことも少なくない。
誰もが冒険者になったのだ。とでも言えば、かっこいいんだが、実際はLv1のキャラが操作説明もろくろく知らず冒険の目的も分からないまま、ボスキャラ級のイベントに参加させられているようなものだ。実際は。

知らないことは怖いです。
知識は転ばぬ先の杖です。
経験が一番かもしれないが、何もかもを「知る」には神様になるしかない。神様に、あなたなれますか?
無理ですよね? じゃあどうしますか。どうするんですか。

インタビューという道具が残す軌跡は、誰かのための本になるのかもしれないなと思った。
知識の詰まった本。そしてそれは人生の地図みたいなもので。

最初、ここの見出しは「考えていること:偏った考えを打ち砕くために」だった。でも、「偏った考えの存在に気づくために」と変えた。壊すんではなくて、まずは「知る」ことが先決だろうと思う。
知った後、どうするか。それはそんなの私の知ったこっちゃない。
勝手にしやがれ。
ただ、知ったその先にどうするかというのも知る機会があるように、デザインはできたのかもしれない。
この人工の庭で誰もが幸福を謳歌できますようにと思う。幸あれ。


いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!