見出し画像

推されるシンガーソングライターになりたい人

僕は30歳になった夏の終わりに、シンガーソングライターになることを決意した。それまで勤めていた広告代理店を辞め、アパートの一室に引きこもるように曲作りに没頭した。
昼と夜の区別もつかなくなる日々。カーテンを閉め切った部屋で、ギターを抱えながら言葉を探す。時々、隣に住む老婦人の咳が壁越しに聞こえてくる。
ある夜、目覚めると部屋に影が立っていた。僕の輪郭そのものの影だった。
「君は押し売りのようだね」と影が言った。「誰かに推されたいのに、自分を押し付けている」
僕は黙って聴いていた。影の言葉には確かな重みがあった。
「本当に歌いたいのは何かな」影は続けた。「それを見つけられれば、きっと誰かが聴いてくれる」
目を閉じて考えた。心の奥底で眠っていた何かが、少しずつ形を現し始めた。
目を開けると影は消えていた。部屋には朝日が差し込んでいて、隣室からかすかにラジオの音が聞こえた。
僕はギターを手に取り、新しい曲を口ずさみ始めた。それは誰かに推されるためではなく、ただ歌いたいという思いから生まれた歌だった。
と思う2024年8月3日20時20分に書く無名人インタビュー857回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは クロともじ さんです!


年齢:不詳
性別:ノンバイナリーで全性愛
職業:シンガーソングライター
X:https://x.com/kurotomoji615
note:https://note.com/kurotomoji615
Youtube:https://www.youtube.com/@user-ln8nu1zk9x
アメブロ:https://ameblo.jp/piano-singer-tomomin615/


これが遺作になってもいいぐらいの勢いで、とにかく今、自分の持てる力を全て込めて作り上げようと思ってます。

ゆいぴ:
クロさんは今、何をしている方でしょうか?

クロともじ:
今はシンガーソングライターで、歌や曲を作ってピアノを弾いて歌ってます。

ゆいぴ:
どのようなジャンルのシンガーソングライターになりますか?

クロともじ:
ピアノ弾き語りで、1人で歌う感じですね。

ゆいぴ:
シンガーソングライターの活動はどうですか?

クロともじ:
最初はバンドに憧れがありましたね、シンガーソングライターって1人ぼっちなので。やっぱ仲間がいた方が楽しいと思うんですよね。それと音楽活動をお休みしてた時期は、友達と漫画描いたり小説書いたりってオタク活動みたいなことをしてて、そっちの方に夢中になり。だからバンド組めば楽しいんだろうけど、バンドって結構揉めるってよく聞くじゃないですか。

ゆいぴ:
聞きますね。

クロともじ:
うん、だから1人の方がいいのかな。でもゆくゆくはね、何かご縁があればユニットやバンドや、誰かとコラボとか、そういうのができたらいいなって夢はあります。

ゆいぴ:
他に最近やってることとか、はまってることとかって何かありますか?

クロともじ:
シンガーソングライターの活動と並行して推し活とか。元々オタク気質なので、好きな推しだらけなんです。好きな人がいっぱいいて、舞台とかもよく観たりしてたんですけど。結婚して子供ができて育児してからは全然舞台を観に行く時間がなくて、なかなか行けなかったんですけど。IMP.に影山拓也くんっていう推しのリーダーがいて、その人の初の主演舞台を観にわざわざ愛知から京都まで娘と2人で行ったのが楽しかった。娘が4歳で舞台を観られないから、ちょっと遊んできてねって預けてから観に行ったんですけど、すごい感動して泣いたりして、やっぱり舞台って良いよな~と思いました。

ゆいぴ:
舞台の何がいいなと思います?

クロともじ:
舞台は、やっぱり生の感動というか。ライブとは違った歌と演技、芝居、世界観を…なんて言えばいいのかな、舞台の良さ…。お芝居を見るってテレビのドラマとかと違って臨場感っていうか、すごく一生懸命さが伝わるというか、ちょっと言語化が難しいんですけど。この日のために、ものすごく頑張ってきたっていうのが、より間近で見られるっていうのかな?なんて言えばいいんだろう。難しいね、言語化が。ものすごくダイレクトに努力などが伝わる。魂が喜ぶと思いました。

ゆいぴ:
舞台はいつから観に行くようになったんですか?

クロともじ:
アイドルが元々好きだったので、推しが出てる舞台とかは、いっぱい観に行ったりとかして。だから20歳を過ぎてからかな?ちゃんと自分で働いて、お金が入るようになってから趣味で観に行くというか。自分の推しが舞台上で頑張ってる姿を見て、その世界観に浸るっていうのかな。こんなに成長したのか、もうアイドルっていうか役者ですやんって思ったり。そういうみんなの成長を見て応援してくのが、すごく楽しくて。今も楽しいです。

ゆいぴ:
推しが舞台に出てるのを見てるときってどういう感情を抱いてるんですか?

クロともじ:
最初は不安っていうかドキドキして、失敗しませんようにとか。頑張れっていうか、自分が結構いい年なんで。一応年齢不詳キャラやってるんですけど、母心姉心みたいな、そういう親心的な。応援団じゃないけど、頑張れ頑張れって祈りながら見る。でもそんなの最初だけで、もう皆さんプロだからすごい世界観に浸れる。そんなこと忘れて、役を全うしてる姿を一緒に体験できるというか、ちゃんと違う世界に連れてってくれるのは皆さんすごいなと思います。

ゆいぴ:
現在の生活についてはどうですか?

クロともじ:
生活かー。4歳の女の子の世話でいっぱいいっぱいというか、その合間に音楽活動を頑張ってるって感じなんですけど。夫とも、まあまあ仲良くやってて。すごく普通の毎日だからこそ、音楽活動や推し活に非日常を求める。普通だからこそ普通じゃないことをして遊ぶというか、自分にとって音楽活動はセルフセラピーでもあるというか。自分で物づくり、自分のこだわりでそういう作品を作りつつ、それで自分を癒す。そういう作業でもありますね。

ゆいぴ:
どんなときに曲を作りたい、音楽を作りたいと思うんです?

クロともじ:
湧いてくるもの?なんだろう、伝えたいって気持ちが湧いてくるのかな。いろんな事件とか出来事が起きて、いろんなことを見たり聞いたりして誰かに影響を受けて。それで音楽が、自分の歌や曲ができていくことが多いと思います。

ゆいぴ:
何を思いながら曲作りや音作りをしてるんですか?

クロともじ:
嬉しい出来事よりも割と自分は悲劇、悲しいことや怒ったこととか。一応、喜怒哀楽は全て歌や音楽にはしていくんですけど。特に自分のこれだなっていうのは、喜怒哀楽の中で一番怒りと悲しみが歌や曲にしやすいのかな、自分の作風としては。

ゆいぴ:
怒りや悲しみの感情を抱いたときにそれを曲にしようと思う、ってことですか?

クロともじ:
そうですね。曲にしようって無我夢中になって、うわーって思いながら、それを歌とか歌詞にして。っていうのが今度の、次の3rdアルバムになるんですけど。1stアルバムがライブ集で、2ndがミニアルバムで、3rdがフルアルバムの予定で。そのタイトルが「闇ともみん」ってアルバム名で、怒りとか悲しみが中心になって、その光と闇とか躁鬱がテーマみたいな感じで。躁状態の楽しい歌とかも色々あるんだけど、割と自分の中での怒りや悲しみ、残虐性とか嫌な犯罪とか、自分が色々と感じた物事に対して作った歌が多くなるかなって感じですね。

ゆいぴ:
闇をテーマにした曲たちを作り終わった後、気持ち的にはどうですか?

クロともじ:
なんだろうな、スッキリっていうよりも、まだ自分の手から離れてなくて。今の時点で全部が未発表作という感じなので、ちょっとまだモヤモヤっていうか。特に、これを完成させたらツラいだろうなって曲が、近親相姦がテーマの歌があって。それをライブでやるのが、すごい怖くて。たぶんこれ音源化してもライブでやるのは、もう1回か2回じゃないと無理かなってぐらい、物凄いエネルギーを消費する歌。

実際に私、近親相姦に近い経験をして、最後までは、やられなかったんですけど。性的なイタズラっていうのかな、性被害。最後までやられなくても、すごく気持ち悪くて嫌だった。それが最後までやられて妊娠したらっていう設定で作った曲が、完成させるのも歌うのも、きっとしんどいだろうなっていうのが今あるんですけど。それでも今年の12月21日には発売する予定なので、それまでには何とか、腹を決めて歌おうと強く思っています。

ゆいぴ:
それはまだ制作中ということ?

クロともじ:
そうですね、まだ。8月になって、あと5ヶ月で何とか形にしなくちゃって感じなので。ちょっとね、ピッチ早めて頑張ってやっていかなくちゃなって所なんですけど。もう、これが遺作になってもいい!!ぐらいの勢いで、とにかく今、自分の持てる力を全て込めて作り上げようって思ってます。

ゆいぴ:
なんでこのタイミングでフルアルバムを制作しようと?

クロともじ:
夫と2人目の子供を作るか作らないかみたいな話になってて、今のタイミングがラストチャンスだなと思ったんですよね。2人目ができたら、まあ歳が歳なんで出来ない可能性もあるし、一人っ子になるかもしれないんですけど。今が一番そのアルバムを作るチャンスというか、ここを逃してタイミングがズレたら、もう二度と作れないんじゃないか?っていう謎の予感や焦りっていうか、そういうのが今あって。

後は、ちょっとここ最近立て続けに嫌なことがメチャクチャ多くて、闇が自分の中で増幅されて自分自身が闇増幅装置になっちゃってて。これを吐き出さないとヤバいなと。今、幸せな人たちがいる一方で、体調が悪かったりとか、世界が闇に覆われてるとまではいかないんだけど、たぶん闇に侵食されてる人も多い気がして。大丈夫!あなただけじゃないよ、私もほら!だから闇に打ち勝とう!と言うよりも、闇落ちしないでくれ!って気持ちで作るみたいな感じですかね。

ゆいぴ:
3rdアルバムが完成した後はどうなっていけばいいと思いますか?自分も周りも含めて。

クロともじ:
まずは3rdアルバムを、たくさんの方に聴いていただけるといいなと思っていて。おこがましい言い方かもしれないけど癒しっていうか、なんだ自分だけじゃないんだ、こんなにも苦しい思いしてたのはと。1人じゃないって思ってもらえたら、とても嬉しいし、身も心も削って作った甲斐があったなって思う。とにかく自分の何もかもをさらけ出して、もう1stアルバム2ndアルバムみたいな生ぬるい感じじゃなくて、うわーって感じの。自分の持てる力以上のものを出して作り上げたい特別なアルバム。

ゆいぴ:
へえ。

クロともじ:
俗っぽい言い方になっちゃうけど、どれか1曲だけでもバズれば。受け入れてもらえたら、凄く嬉しい。とにかく収録するどれか一つだけでも、すごく評価される、って言い方もまた俗っぽいけど、伝わって届いたらいいなって。日本だけじゃなくて世界とか宇宙とか、宇宙は難しいかもだけど、いろんなものに届いてくれると嬉しいなって気持ちで作ってますね。

ゆいぴ:
そういうシンガーソングライターとしての活動も、それ以外の生活も全て含めて、今のクロさんは何を抱いて普段生きているんですか?

クロともじ:
娘も好きだし夫も好きだし、愛しているんだけど。やっぱり子供がいると自由が制限されるんですよね。夏休みに入ると、とにかく面倒を見てあげなきゃいけないから。金持ちの人だと預けたり、お手伝いさん雇ったりとかさ。そういうのは、ちょっと今の自分には難しいので。面倒を見つつ、合間を縫って音楽活動するって感じなんですけど。今恋しいのは自由ですかね。でもそんなこと言ったら離婚して親権を渡せばいいじゃんっていう極論にはなっちゃうんですけど、それはしたくないから。とにかく現状維持でありつつも、その中でなんとか時間を作って自分の時間も確保しつつ、うまくやりくりしてくってのが、これからの課題ですね。

ゆいぴ:
いろんなことをとっぱらって自由の身になったら、今やりたいことってあるんですか?

クロともじ:
いきなり金持ちになれたとしたら、ちょっと子供は預けて遊んでもらって。旅に出るよりも、まず一番に1人カラオケと1人漫画喫茶をエンジョイしたいですね(笑)

ラブ、愛してる、好き、むしろ敬愛なんだよね、敬う愛。

ゆいぴ:
前回のインタビューを受けてから、今日に至るまでのことを教えていただけますか?

クロともじ:
本当は去年の時点でアルバムを作りたいとか、年内に1曲は音楽配信したいとは言っていたんですけど。一応YouTubeとかTikTokとかXの更新は、できている。ただSpotifyや、そういう自分の音楽配信ってものは、まだやってないから、そこの目標は達成できてなかった。アルバム作りと並行して、Spotifyとか他の音楽配信できたらいいなって言うのはありますね。あれから1年たち、様々な人脈が広がっていったので、そこは凄い良かったなと思いました。

ゆいぴ:
人脈が広がっていったっていうのはどういう?

クロともじ:
音楽やってる方だったり、あとは音楽以外にも。ちょっと私、世間知らずで、まだまだ知らないことがいっぱいあったので、そういうことを教えてくれる先生とか師匠的な存在、メンターというか、そういう出会いだったりとか。ちょっと自分が病んだときでも気軽に相談できるカウンセラーさんを見つけることもできたから、去年よりも生きやすい状態になりました。

ゆいぴ:
何を通してそういう人脈が広がったんですか?

クロともじ:
Xとかで、いろんなイベントやセミナーに参加して。いろいろ学んだり友達になったりとか、オフ会にも参加したりして。そういうのは子供がちっちゃいときは億劫だったんだけど、4歳になると夫に見てもらえたりもするので。ちょっと羽を伸ばすじゃないけど、少し自由は増えた感じがしますね。

ゆいぴ:
気持ち的な面で変わったことはありますか?

クロともじ:
楽になったのかな。去年も、そこまで思いつめてる感じはなかったんだけど。この1年の間に義理の父と弟の介護というか、そんなにひどい介護じゃないんだけどプチ介護というか。私が何回か面倒見なきゃいけないことがあって。介護って本当に無償で、お金もらえるわけじゃないから。マジでこのボランティア感きついなって。血が繋がってない、まあ血が繋がっててもね、介護がつらいっていうのはよく聞くし。すげえ大変、義理の家族の介護めっちゃ大変っていう。でも別に、トイレとか下の世話系はなかったから、まだマシというか良かったんだけど。いやあ…本当に本当に本当に大変でした。

ゆいぴ:
息抜きにしていることって何かあります?

クロともじ:
息抜きは、やっぱり推し活とか。あと娘が私と一緒で歌やダンスが好きだから、一緒にカラオケ行って推しのPVをたくさん見たりとか、本人歌唱の歌をいっぱいライブ映像で見たり。自分たちでも歌いつつ踊りつつってやって、なんとか平静を保ててるというか。あと最近は昔好きだったバンドでリンドバーグの本、LUNA SEAのベーシスト、Jさんの本を読みたくなって買い直して。やっぱり今読んでも面白いなって。私この人の破天荒なところ、大好きだなってすごく思って。昔好きになった人は今でもやっぱり好きになるんだなと思って。今日は娘が大人しい日だったから、いっぱい本を読めて楽しかったですね。

ゆいぴ:
ふうん。ここ1年の推し活の対象となっている推しっていうのは、主にどなたなんですか?

クロともじ:
元King&Princeの平野くんが好きで、みんな好きだったけど、いろいろあってキンプリを脱退して、滝沢秀明さん、タッキー社長のTOBEっていう事務所に移籍したのか。Number_iっていう名前で、平野紫耀くんと神宮寺勇太くんと岸優太くんが合流して再始動、むしろ転生?TOBEの事務所の人は大体みんな好きですね。北山宏光くんも、三宅健くんも、IMP.ちゃんも。だからライブ見に行ったり、あ、でもライブ外れたんだった(笑)結構これから忙しくて、10月はNumber_iが出るフェスに参加したり、北山宏光くんと岡崎体育さんのライブも当たったから、推し活の予定が充実してますね。

ゆいぴ:
推し活してるときってどういう感情なんですか?

クロともじ:
なんだろう?疑似恋愛?でも別に推しとどうこうなりたいってわけじゃなくて。宗教っていう言い方も、よくないな、何なんだろう。やっぱり人を応援する、アイドルって存在が好きなのかな?アイドルなら何でもいいわけじゃなくて頑張って成長し続けてるアイドルっていうのが好きだし、特に平野くんなんか、人気絶頂の中、ノースキャンダルでやめた前事務所のアイドルは初めてなんじゃないかな。彼は女性問題とかも何もないし、ものすごい精神力だなって。もちろん顔がいい歌がいい演技がいいとか、ダンスがいいってのもあるけど、自分を抑制する力?並大抵の努力じゃダメなんだろうな。タフ過ぎる。
そういう所も尊敬してる。だから別に私は彼がすぐ結婚しようがデキ婚しようが、今まで頑張ってきたからいいじゃんって思ってる。今、アイドルって熱愛とか出ると、すぐ叩かれるじゃないですか。

ゆいぴ:
そうですね。

クロともじ:
もう令和の時代なのにナンセンスっていうか。だって、すごく良いものを見せてもらってるんだから。よっぽど変な人に引っかからなければ良いんじゃないかな。相手が良い人だったらとは思うんだけどね。難しいかね?難しいですねアイドルの定義って。

ゆいぴ:
クロさんが思うアイドルの定義って何なんですか?

クロともじ:
確かに、そりゃノースキャンダルだったら、すごい素晴らしいとは思うんだけど。でも難しいね。アイドルって人を幸せにできる、たくさんの人を幸せにできる人たちだなと思ってて。

ゆいぴ:
うんうん。

クロともじ:
そういうシンガーソングライターになれたらいいなと思うんだけど、まだまだ自分は修行中の身であります。まだアマチュアとかインディーズとかね。本当は自分だって身も心もプロになりたいし、でもプロってすごくすごくすごく険しい道のりだと思っていて。本物のプロっていうのかな。アイドルの定義、漠然としてるけど、すごくたくさんの人を幸せにできる人。あとは歌とかダンスとか、演技とか、魔法使いみたいだなと思って。やっぱりスキャンダルがないっていうのはすごいことだし、スキャンダルがないアイドルが好きかな。でも熱愛は熱愛でその相手が匂わせとか変なやつじゃなければ、普通にお付き合いして、結婚して子供ができていいんじゃないかなと思うけど、難しいね。どうなんだろうね。

ゆいぴ:
クロさんが応援したくなるアイドルと、別にそうでもないなっていうアイドルの大きな違いって何なんですかね?

クロともじ:
やっぱり推しがいがある人は、応援したくなる。成長し続けて劣化知らずで、常に新しいことに挑戦してて、ずっとわくわくできるっていうか。人として尊敬できるっていうのが大前提だと思うんですよ。老若男女問わず。自分もそうでありたいと思うし、やっぱり尊敬できるって、そうなんだよ。ラブ、愛してる、好き、むしろ敬愛なんだよね、敬う愛。あんまり神格化しちゃいけないとは思うんだけど、平野くんに関してはカリスマ性があるとか言われてるけど、親近感もあるから。その二面性、多面性が、たまらなく愛しくて魅力的なんだろうなっていうのは、すごく思いますね。

あとは優しくて性格がいいっていうのが今のアイドル、芸能人って、すごく人格者を求められるじゃないですか時代的に。コンプライアンスとかそういうので、そこから活動するのは、すっごく大変だなって。私も人格者になりたいけど、なるべく常識とかはね、ちゃんと考えてって思うんだけど。間違えちゃう時もあるじゃないですか。そういう時は素直に謝れたらいいと思うし。これから先、炎上とかするのかな?怖いな。ちょっと気をつけつつ頑張ろうとは思うんだけど。尊敬、リスペクト。アイドルは、そういう物を持ってたら強いなっていうのは思いますね。

ゆいぴ:
アイドルとか歌手とかってのを完全に抜きにして、クロさんが尊敬できる人ってどういう人ですか?

クロともじ:
えー。愛情があって、極力人を傷つけないように努力してる人かな。自分がなるべく優しい言葉を使うように、意図的に人を傷つける人には絶対なりたくなくて。なんつうのかな、優しくありたいなと思うし、優しい人が好きだし、愛がある人が好きで、努力し続けられる人かな。人を喜ばせたい、楽しませたいって気持ちがある人は老若男女問わず、すごく素敵だなって思いますね。

食べること、よく寝ること、性欲と同じぐらい大切で大好きなことなのが音楽。

ゆいぴ:
ここ1年で、これが一番達成できたなってこと何かありますか?

クロともじ:
あのインタビューが終わった後に、先生、師匠、メンター的な人に出会って。その人と一緒に考えたのは、毎日TikTokとXに自分が歌った歌や音楽、ピアノの動画をあげ続けることを約束しました。その人がやれって言ったわけじゃなくて、私がやりますって言ってやったんですよ。最初は辛い時もあって、もうネタ切れだとか、めっちゃ絞り出したりとか、すごい体調不良のときとか。もうピアノすら弾けないとき、高熱を出しながら寝っ転がってマスクして歌った曲もあり。でも、それは今でもずっと続いてて。

最初クロともじ100曲チャレンジつって100曲で終わる予定にしてたんだけど、もったいない、せっかく100曲も続いたんだから、むしろこれを死ぬまでやればいいじゃん、って自分で思って。今日で167曲目を撮って。このインタビュー前に、インタビュー直前っていうピアノ曲を弾いてアップしたんですよXに。後でTikTokにもあげて。今年中に200曲いく予定で、あとはカラオケで歌ってうまくいった曲アップしたりとか、そういう動画をアップするのは、今のところ一番、毎日頑張れてやれてますね。

ゆいぴ:
カラオケで歌った曲以外っていうのは、その日に作詞作曲して投稿してるんですか?

クロともじ:
そうです。ピアノだけの時もあるけど、毎日やってます。

ゆいぴ:
へえ。

クロともじ:
今まで作ってきた曲は50曲ぐらいはストックあったんだけど、50曲から先がすごい大変で、最初は全部歌でやろうと思ったんだけど、ごめんもう歌のネタがない!ってときはアカペラだったりピアノだけだったり。っていうので、なんとか今167まで繋いで。時間がない時とか、ギリギリの23時59分、日付変わる直前にアップとかも何回もあった。でも最初は自分の固定概念というか、いやそんなすぐ曲作れないっしょ無理無理!と思っていたんだけど。火事場の馬鹿力というか、1日でも短い時間でも作れるようになった自分にビックリ!。そこでちょっと特殊能力が開花したというか、ちょっとレベルが上がったというか、できるようになったっていうのは嬉しかったですね。

ゆいぴ:
今167曲目まで投稿してきて、それを達成できた自分に対してどう思います?

クロともじ:
すげぇ!私、できるんじゃん!!と思って。ちょっとシンガーソングライターというか、ミュージシャンぽくなってきたというか。そこが目覚めて、毎日、曲が作れるようになったっていうのは自分の中で強みというか、必殺技とまでは行かないにしても自分の特殊能力って言い方は大げさだけど、自分のちょっと良い技ができたというか、自分の好きなところが増えたと思いました。

ゆいぴ:
そもそもTikTokやXに自分の歌を毎日アップする、100曲チャレンジっていうのを思いついたきっかけとか理由とかって何なんですか?

クロともじ:
まず自分の持ち曲を100曲は欲しいなと思ったんですよね。本当は歌だけで欲しかったけど。シンガーソングライターとしてアーティストとして、音楽家、ミュージシャンとして自分の持ち歌が100曲あると安心できるなって漠然と思ってたんですよ。ネタは尽きないんですけど。それを頑張って、今ピアノの即興曲とかが多くなっちゃったけど、ちゃんとまず音源を作る。
例えば音源100曲できたとしたら、アルバム1枚につき10曲入れたとして、アルバム10枚分にはなるじゃないですか。だから、ちゃんと自分の納得いく100曲をこれから作り続けてくっていうか。100曲以上ね、もしかしたらクロともじ毎日チャレンジが死ぬまで続いてて、例えば今167だから200曲500曲1000曲1万曲とかになったらすごい楽しいなって思う。30年経てば1万曲になるのか…おばあちゃんじゃん!まいっか、頑張ろう(笑)おばあちゃんになってもピアノを弾き続けたいし、歌い続けたいです。

ゆいぴ:
ピアノは子供の頃からやっているんですか?

クロともじ:
3歳か4歳ぐらいに、自分では全然記憶がないんですけど。面白かったんでしょうね、ピアノ弾くのが。音が出て面白かったみたいで。お母さんがやってみる?って言って私がうんって言って、ピアノレッスンに通ったりして。なんか一応出来たみたいで、エリートコースみたいなのがあって。作曲とかもできて、あんまりそのときの記憶がないんだけど。逆に音楽以外できることがめちゃくちゃ少ないんですが、音楽は自分の持ってるスキルで一番上のスキルなのかな。自分が一番うまくできるものが、ちっちゃい頃から音楽だったんだろうなっていうのはありますね。

ゆいぴ:
クロさんにとって音楽はどういう存在ですか?

クロともじ:
人間の三大欲が食欲、性欲、睡眠欲ってあるじゃないですか。それと同じぐらい大事な音楽欲という第四の欲が自分の中にあって。もし、歌えない耳聞こえないってなったら、もう死ぬしかない…のは大げさだけど、ベートーヴェンさんのように生きていくのかな。そんなことになったらすごい悲しいけど、体がもし不自由になっても、たぶん音楽を作り続けていくんだろうなって思うし。食べること、よく寝ること、性欲と同じぐらい大切で大好きなことなのが音楽。自分の生きる糧というか生きる術?やってて楽しいし、気持ちいい。さっきも言った魂が喜ぶというか、歌ってる時が人生で一、二を争うぐらい幸せかな。

何度も潰れそうになってきたから、自分の中の弱い自分に打ち勝つ、勝ち続けることかな。

ゆいぴ:
未来の話をしましょう。これから何をしたいか、何をしていきたいか。

クロともじ:
2人目はできるのかな?できたらできたで楽しいなって思うし。できなかったらできなかったでしょうがないかなって思うから、2人目がいる未来があるかどうかわかんないけど。それは未来の私に任せたって感じで。あとは、やっぱり自分の音楽をもっと成功させるっていうのかな、まだ自分の努力が足りてないものがいっぱいあるので、それを少しづつ。

まずは自分の歌たちをCDだけじゃなくて、音楽配信ですね。そこをちょっとこれから頑張っていきたいなと思って。1stアルバムが10曲入っててミニアルバムが5、6曲ぐらい入ってたから、まず15曲ぐらいをちゃんと配信して。まだ「闇ともみん」が何曲入るかわかんないけど、たぶん10曲前後は入ると思うから、25曲30曲ぐらいを配信できたらいいけど。結構先の話というか、一気にやるんじゃなくて、ちょっとづつできたらいいなっていうのはあるのと。

未来かー。ワンマンライブは、もうちょっと先かな。ツーマンとかスリーマンとか、フェスにも出たい。でもまだまだ自分のレベルを高めるというか、もうちょっとクオリティを上げていくことが一番、最優先かなと思いますね。

ゆいぴ:
将来的にこれは絶対成し遂げたいってことありますか?

クロともじ:
やっぱり1曲はバズって、みんなが知ってるっていう曲、ヒット曲っていうのかな。そういうのを持てて死ねたら幸せっていうか、おばあちゃんまでに。自分が死んだ後で評価されるって悲しくないですか?

ゆいぴ:
うんうん。

クロともじ:
もうね、最悪自分が死んでから評価されて、娘と夫にいっぱいお金が入るっていうのは、それはそれでありというか素敵なことではあるんだけど。生きてるうちに評価というか、いっぱい頑張って自分が良い曲を作って、たった1曲でもいいから認められるというのかな、それが今の一番の目標ですね。自分が頑張って、良い曲を作り続ければいいだけのことなんだけど。

あと今アルバム3枚目だけど、生きてるうちに5枚10枚出せたら御の字というか、幸せ。っていうのと、自分の一番最後の夢が、死ぬときに夫と娘に看取られたら、もういいとは思ってたんですけど。最近ふと推しと友達になれて、推しに看取られたら最高じゃね?って夢ができて(笑)推しと友達になるっていうのも、人生の目標です。

ゆいぴ:
今、一番友達になりたい推しは誰なんです?

クロともじ:
やだー!それはちょっとあのね、夢には出てきてくれるんだけど。夢に出たら、あともう一息かな?全然もう一息じゃねえよアホかって思うんだけど(笑) でも今まで言った中に出てるんで、たぶんこのインタビュー読んだ人は、みんなわかると思うからちょっと恥ずかしくて言えない。もう皆さんの予想に任せます。この人だろうなって、たぶんわかると思う。この人のことばかり喋ってるから、恥ずかしくて今さら言えないけど。でもその人に限らず、いっぱい推しがいるから。みんなと友達って難しいから、たった1人でも仲良くなれたなら、そんなに幸せなことはないです。

ゆいぴ:
じゃあ、やりたいことや成し得たいことじゃなくて、自分の心持ちや気持ち的な面でこういう自分でありたいなっていうのはありますか?

クロともじ:
義理の父と弟の件で自分の闇がものすごく見えて、あれ、私すごい心狭い、めっちゃイライラして怒りっぽい、怖い、やばい、私の中に、こんなにも恐ろしいモンスターがいたのかと思って。それをうまく飼い慣らせるようにと、介護の入門的研修を見つけて、申し込みました。音楽をやってく中で、そういう心を育てるっていうのかな。モンスターの力が弱まるように、ちゃんとモンスターを調教できる自分でありたいというか。ちゃんと愛と優しさを忘れない自分でありたいと思ってて。闇にのまれない自分、「闇ともみん」ってアルバムを作るけど、それを作り終えることで私は、自分の闇に打ち勝てると思うので。

ゆいぴ:
うんうん。

クロともじ:
愛と優しさを忘れないで、たくさんの人に優しい、楽しい、面白い歌とピアノの曲を届けられるシンガーソングライターでありたいなっていうのは忘れないように、毎日ちゃんと心がけたいなっていうのを今、決めました。

ゆいぴ:
おー。そしたら今後人生を歩んでいく上でクロさんの軸になるもの、なりそうなものって何ですか?

クロともじ:
軸になりそうなものは、自分自身と夫と娘と推しの人たちと。あとやっぱ音楽を好きな気持ちとピアノと、友達、美味しい食べ物、健康な体と精神。なんだろうね、軸になる…でもやっぱり自分自身じゃないですかね。自分を強くしない事には。弱気な自分だと、芸能界や音楽業界はサバイブできないだろうし、潰れちゃうから。

何度も潰れそうになってきたから、自分の中の弱い自分に打ち勝つことというか、勝ち続けることかな。負けるときもたくさんあると思うからそこでヘコんだり腐るんではなくて、負けたウケるwwwwwって笑い飛ばせるぐらいの、負けましたけど次勝てばいいかっていうね。例えば何勝何敗で何敗の方が多かったとしても、とにかく1勝、とにかく2勝3勝って少しづつ。いっぱい負けてもいいから、勝利の数を少しづつ増やしていこうっていうのが、これからの目標です。

ゆいぴ:
もし、クロさんの中に今あるセンスとか感性とかそういうものがない自分だったとしたら、どういう人生だと思います?

クロともじ:
センスがない自分って、つまんない人生だったんじゃない?音楽がない自分は考えられないとは思うんだけど、もしもの話で音楽がなかったら、漫画とかアニメオタクとか。音楽やってなかったら普通のただのオタクだったのかな。それはそれで幸せだったのかな。でも悲しいな、音楽やってない自分って。嫌だ。そんな世界線があったら、怖くて泣いちゃう。音楽がなかったらと思うとゾッとします。自分のアイデンティティというか、とても大切な部分なので、音楽がない自分なんて記憶喪失みたいな感じだなって。それって楽しいのかな、それなりにオタクとして楽しいのかな?なんかちょっと想像するだけで、ざわざわします。

ゆいぴ:
これまでの振り返りと今後の展望を語った上で、今どんな気持ちですか?

クロともじ:
今までは結構適当に音楽活動をやってたというか、プロになれなくても趣味の延長線でやってればいっかと思ってた。同人活動的なノリというか、同人音楽みたいな感じでやってたんだけど。そこから一歩出て、プロとして人に音楽で幸せを届ける。まだね、ちょっとしかできてない。これからその能力を磨いて、いっぱい練習して、いっぱい歌と曲を作って。
まだバズってるものは無いけど、XやTikTokでも聴いてくれる人が増えたり、いいねってハートを押してくれる人が少しづつだけど増えていって。あとは歌や曲の感想をくれたりとかもしてもらえて、やっぱり幸せを感じるというかやりがいというか。これが私の生きる道なんだな、音楽がって。それ以外、音楽以外できないしねって思うし。歌や音楽を作り続けることが私の生きがいで生きる道、自分の使命なのかなって思います。

ゆいぴ:
なるほど。最後に言い残したことっていうのを聞いてて、遺言みたいになってもいいですし、読者へのメッセージでも、インタビューの感想でもいいんですけども、最後に何かありますか?

クロともじ:
今年の12月21日に「闇ともみん」っていう3rdアルバムが出る予定で。全然意識してなかったんだけど、ベートーヴェンの第九を愛知県で歌う活動にも参加してて、それがその日なんですよ。同じっていうのは後で気づいて。それで自分がそのベートーヴェンの第九を歌うきっかけが、うちの父が胃がんで亡くなる前に、死の直前まで第九を歌ったっていうことがあって。だからその遺志を受け継いでじゃないけど、私もそれを絶対に歌おうっていうので今頑張って練習してるんですけど、めっちゃ難しいんですよ。でも難しい中でも歌いがいがあるなというか、ドイツっていう国が好きだし、ボイストレーニングと歌の練習とドイツ語が同時に学べて、最高の環境じゃないかと思って。難しいながらも、今はすごく頑張って毎週練習に行ったりしてて。

これから介護の勉強もあるし、やることが色々、課題が山積みだけど、それを全部終えたらすごく自分は成長できると思うし。私が推し活してるみたいに推されるシンガーソングライターになりたいなっていうのがあって。推し活しつつも、推しの良いところを見習っていこうっていうのもあるし。これからもっともっとシンガーソングライターとして成長して、この無名人インタビューは年に1回受けていいみたいなので、来年は、もっと成長した姿をお見せできればいいなと思うし。成長した自分になれるように、今日からずっとずっとまた1年頑張って、来年は良い報告ができたらいいなって思います。

ゆいぴ:
はい、ありがとうございます。

あとがき

アイドル、それは崇拝されるもの。その昔、人々は神の姿を人間に求めて偶像を拝んでいたそうです。推しってほんと神ですよね。存在してくれているだけで尊いし心が救われるし。しかし彼らは人間で、不完全だし有限なんですよ。儚いよね。でもその儚さを恐れずに推していきたい。何かを崇めることは時に人を狂わせたり、周りから蔑視されたり。それでもそれが生きる理由になるなら、と思ったりもします。あなたも推しも、生きてこそ。

【インタビュー・編集・あとがき:ゆいぴ】

#無名人インタビュー #インタビュー #音楽 #シンガーソングライター #推し #アイドル #子育て

マガジンで過去インタビューも読めますよ!

インタビュー参加募集!

いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!