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無名人インタビュー:レイプと自殺未遂後、日本茶を好きになった人

暴力。

今回ご参加いただいたのは ひじき茶々 さんです!
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qbc:無名人インタビューご参加ありがとうございます。それでは、どんなインタビューにしていきましょうか?

ひじき茶々:ありがとうございます(*´ω`*)! 初めてのことなので、どう話したらいいのやらー。

qbc:今は、何している方なのでしょうか?

ひじき茶々:今は絶賛無職です! 家事手伝いをしながら、noteなどで創作やお茶研究をしてます。

qbc:いいですね。いつ頃から無職なんですか?

ひじき茶々:んー、そうですねぇ。ここ2~3年でしょうか。

qbc:結構長いんですね。一日。何どんな感じなことをされてるんですかね?その。ノート操作そうですね。創作とかって何をされてるんですかね?

ひじき茶々:午前中は家の事、昼間は創作や読書、勉強、夕方からまた家事。
創作は、昔小説書いていたことがあって、できなくなってから、しばらく離れていたのですが、今は小説とエッセイの間みたいな、お茶と絡めた創作や、勉強は、お茶のことや、障害者枠の県職員の教養試験の(来年受けるよう)事を。

qbc:お茶は、いつ頃から興味をお持ちだったんですか?

ひじき茶々:自殺未遂して、生き残ったときに、ふと日本茶に興味あったことに気づいたというか思い出して、そこからかな。

qbc:えっと、どんな自殺をしたんですか?

ひじき茶々:20歳前後かな、飛び降りして、その後病院の中で、生き残ったなら、もっと自由にいきたいって思ったのですよ。なんだろ。死ぬって思った瞬間に後悔しかなかったから。

qbc:高い所から飛び降りたと思うんですけど、気づいたら記憶が病院だったみたいな感じだったんですか?

ひじき茶々:飛び降りて、気づいたら地面で。歩けないし、起き上がることもできなくて、
このまま見つかりそうになかったのと、幸い家の近所だったので、はって、帰宅して、親に電話かけました( ̄▽ ̄;)

qbc:ひじき茶々という名前からは想像のつかない始まり方です。体は、どういう状態になったんですか?

ひじき茶々:脊椎が3、5本目? が圧迫骨折と、右足首が、なんだっけ、複雑骨折? だったかな。

qbc:どこから着地したんですか? ごめんなさいね。痛い話ばっかりで。

ひじき茶々:気づいたら、仰向けだったんですよね。

qbc:可能な範囲でよいのですが、自殺の理由っていうのは何だったんですかね?

ひじき茶々:色んなことが重なった。のが1番なのだけど、簡単に言えばハブられたり、陰口言われたりした過去があって、自分否定ばっかりしてたので、高校や中学の頃のことをずーっと引きずっていた。

qbc:自殺した当時は学生だったんですか? 働いてたんですか?

ひじき茶々:当時は、若者支援の施設に通っていたんですけど、いつ自分の悪事がバレるんだろうってビクビクしてた💦 若者の就職をサポートする施設。

qbc:若者の就職をサポートする施設?

ひじき茶々:兄が、その施設の社員だったんです。

qbc:なるほど。そこに通っていたんですね。
悪事がばれるって、どういう事ですか? 実際に悪いことをしてたんですか?

ひじき茶々:自分の中では悪いことなんですが。
高校のとき、レイプされてから、ネットで、色んなことやらかしていた時期があって、それがバレてしまうんじゃないかって思ってたんですよね笑
愛情渇望って呼んでます。

qbc:ちょっとネットで悪いこと?

ひじき茶々:ネットで、性行為さそったり……? 今思うと、傷の上塗りなんですよね(苦笑)
自傷行為みたいな。

qbc:レイプの相手は?

ひじき茶々:当時、ネットで知り合った同い年くらいの人で‪、家にお呼ばれして、部屋で「したくなっちゃった」って言われて、ぶち込まれました。
悲鳴あげたら、下着突っ込まれた。ただ、そのひとにはレイプの自覚はなかった。

qbc:ああ、そうか。

ひじき茶々:そこから1週間、音信不通プラス違う人からあいつと関わるなメール。
なんかすごく怒涛の時代です。

qbc:プラットフォームは何なんだ?

ひじき茶々:当時は、GREE。高校の初期のころだから、ケータイを始めて持ったあたり、かな。

qbc:なるほど。それで、その一連のことをずっと引きずっていた状態で、自殺してしまった?

ひじき茶々:とある日(自殺未遂の日)、夜中に不思議と目が覚めて、あ、今死ねる気がするってなって、飛び降りるしか考えられなくなった。
高校の後半から自殺したい願望生まれる‪w 高校あたりはすごく波乱万丈。
でも、橋について途端に怖くなって、何回か戻ろうとしたんですよね。

qbc:どこから飛び降りたんですか?

ひじき茶々:あれは、なんといったらいいんだろ。
なんかこう、でっかい橋? 道路を繋いでいるような。

qbc:橋って、下に川が流れている?

ひじき茶々:川が流れてるやつですね。流石に、怖くなって、川の下よりも、川の近くの植物が生い茂ってたあたりにしました。
それで、たまたま植物がクッションになって。

qbc:痛み、痛みは?

ひじき茶々:飛び降りた瞬間、走馬灯? ながれて、不思議と痛みはなかった。
ただ、救急車で運ばれるときに靴脱がされたときに痛かった。

qbc:お茶はなんで興味をもったの? 自殺の後に。

ひじき茶々:自殺未遂したあとに、自分の好きなことってなんだっけ ?って振り返ったんですよ。入院中。
人の目を気にして、あまり好きな事できなくて。和小物とか好きだったなぁとか。日本茶、当時は麦茶しか知らなかったけど。

qbc:緑茶知ってたでしょ?

ひじき茶々:緑茶知ってた‪w💦💦
なんだろ、日本茶について、好きだったけど知らなかったなぁって。もし死ぬんだったら、人生を謳歌して死にたい! 後悔じゃなくて、満足して死にたい。って思ったときに自分の中の、やりたいことの中に、日本茶がたまたまあった感じ。

qbc:静岡の人?

qbc:日本茶かすらない、地方。北?

qbc:そうなんだ。お茶の思い出って、自殺以前に何かあった?

ひじき茶々:近所に、日本茶の専門店があって、お菓子とか抹茶とか、イートインなどで楽しんでたり。お店の方に優しくしてもらった記憶がある。
泣きたいときによく、いってたなぁって。

qbc:どういう感じでお茶に馴染んでいったの? 飲むだけだった? 最初から自分で淹れてた?

ひじき茶々:最初は、近所の日本茶のお店で、飲んでて、そこから、少しずつ、なんだろ、急須持ってる店員さんがかっこよく見えて。
すごく緊張しながら、急須買ってみたり、自分で入れてマズってなったり。試行錯誤したり。

ひじき茶々さんの日本茶初心者記事はこちら。

qbc:それまで、日本茶を淹れなかった? そのときが初めてだった?

ひじき茶々:そう! 初めて。家族はコーヒー派だった

qbc:逆に、コーヒーは淹れたことあったんですか?

ひじき茶々:インスタントコーヒーくらいなら‪w よく頼まれて淹れたことはあった。

qbc:なるほど。日本茶は、温度だったり蒸したりみたいな、そういうコントロールも自分でできるようになってきた感じなんですかね?

ひじき茶々:そうですね。タイマー使ったり、温度気にしたり、茶葉が開くまでの間、はなうた歌ったり。初めて淹れたころより、美味しくなったかなと思います。

qbc:お茶を飲むと、どんな気持ちになりますか?

ひじき茶々:落ち込んだときだと、ささくれた気持ちが、落ち着いたり。美味しく入れられたときは、テンションが上がって、私天才!って褒めたくなったり(極端)。

qbc:お茶の、どこが好きですか?

ひじき茶々:最初は、日本茶のイメージが先行していた部分も、あったんですけど。今は日本茶って、余韻だなって思うんです。

qbc:余韻についてちょっと語ってほしいです。

ひじき茶々:日本茶の待つ時間のワクワク感とか、お茶飲んだあとのあとから来る甘みをじっくり感じる時間とか。
じっくり腰をおいて飲んでいく感じが、すごく好きで。苛立ったときとかでも、飲むことで、淹れることで、落ち着いたり。

qbc:淹れ方はお店の人から教わったりしたんですか? 茶葉によって蒸らす時間を変えたりとか。

ひじき茶々:2~3年前に働いていたとこが、日本茶専門店で、何故か奇跡的に受かり……そこで店長さんに教わって、それまで自己流だったんですけど、店長の、入れたお茶が美味しくて。感動した記憶。

qbc:そこのお店はなんで辞めちゃったの?

ひじき茶々:初めてお客様から怒られてしまって。ソフトクリームを、溶けかけたものを渡しちゃったことが原因なんだけど。
それで、そのお客様が、二度と来てくれなかったらどうしよう! って。自分を責めてしまって、そこから、体調崩しちゃって。お店の看板に泥を塗ってしまったって思い込んだんですよね。
でも、今思えば、弱音をちゃんと吐いておけば良かったなぁと。どこかで、ホンネというか、弱さを出せない部分があって。

qbc:レイプのことって、周りの人に相談したりとかしていたんですか?

ひじき茶々:できなかった。当時はレイプって思ってなくて。あれは愛情表現の1種って信じようとしてた。
たまーに人に話すと、それは気にしすぎって言われることも。
いえいえ(*´ω`*)ちょっと、このこと話すときは、他人事みたいになっちゃう。

qbc:ありがとうございます。子供の頃ってひじき茶々さんはどんな子供だったんですか?

ひじき茶々:引っ込み思案で、家と学校で、ちょっと違かったかな。外で遊ぶより図書館に居たかったタイプ?
学校だと、会話があまりできなくて、ずっと愛想笑いな感じで。家だと暴れん坊?

qbc:内弁慶タイプだった?

ひじき茶々:そうそう。

qbc:ところで、なんでひじきなんですか?

ひじき茶々:高校のときの友達から、当時、髪の毛がくせっ毛でクルクルしていたので、「わかめとひじき、あだ名にするならどっちがいい?」って聞かれたことが始まり。
ひじき美味しそう! って、ひじきに決定。

qbc:あ、わたしひじきレシピマガジンやってましたよ。

ひじき茶々:ヾ(*´∀`*)ノひじきレシピ!楽しそう

そのマガジンはこちら!

qbc:それでは、未来についてお伺いしていきます。この先5年、10年後とか、将来的にこうなっていたいといったイメージはありますか?

ひじき茶々:どうなっているかは分からないけど、ゆるーい感じの日本茶の単発イベントとか、やってみたいなって思っていたり。
日本茶を通して私が心を取り戻したように、誰かのささくれた心を柔らかくできるようなお手伝いしてみたいなって密かに思っています。胸張って、いきて。めいっぱい、いきて。あがいて。

qbc:そうか。どんなイベントをイメージしています?

ひじき茶々:人を呼んで、ゆるーく繋がれる人がいるんだよって思えるような、リアルイベントしてみたい。

qbc:今、茶々さんのyoutube見てるんですけど、いいですね。意外に見たことなかった、日本茶の動画。調べてもやってる人あんまりいないっぽいし。

こんな感じの動画、あんがい見たことなかった。

ひじき茶々:ですね。ちょっとした野望です。日本茶のんで、ちょっと心がほころんでくれたらいいなって、妄想しながらお茶いれてたりします‪w

qbc:今は、自分で飲んだりとか、家族に飲んでもらったりとかしてるの?

ひじき茶々:ほぼ自分なんですよね。家族は、ほぼコーヒー派なので。なかなか‪w
1度だけ妹に飲んでもらったら、深蒸し煎茶が合わなかったみたいで、吐き出されました。ちょっと濃かったみたい。

qbc:茶々さんは、自分自身の性格って、どんな人だと思ってますか? 明るいとか暗いとか。どういう感じに思ってますか?

ひじき茶々:ネガティブポジティブって感じですかね。暗いと明るいをシーソーのように行ったり来たりしてるような。
あとは、お母さん? 包容力があるって言われたことがあって。

qbc:ああ。お母さん、分かる。

ひじき茶々:わお。

qbc:例えば、今日、私の都合で急に予定を早めてもらったじゃないですか。それをすぐ受け入れてくれたところとか。そのときの言葉づかいとかで。

ひじき茶々:あとは、なんか、こう、落ち込んでいる人見ちゃうと、SNSとかでもそうですが、ちょっと声掛けちゃう💦💦

qbc:面倒見の良さみたいなね。
それじゃあ、無名人インタビューではもしもの未来という質問をしていて。
もしも、自殺未遂の後に日本茶というものを出会わなかったら、見つけられなかったら、どういう状況になっていたでしょうか。想像できますかね?

ひじき茶々:うーん。もし、日本茶と出会わなかったら……根っこは案外、頑丈だと思うので、また違う何かと出会っているのかなって思います。心の底では変わらず、めいっぱいいきて、沢山、生きた証を残したいって、思っていそう。

qbc:茶々さんからは生命力を感じます。

ひじき茶々:ありがとうございます

qbc:自分の感情の根っこを頑丈だと思うところを、もうちょっと詳しく聞かせて。

ひじき茶々:ネガティブの底に行ったとき、このままじゃいけない。って、どれだけ迷っても、迷走しても、1度だけ自殺未遂はしてるけど、そこからはい上がろうって、思うところ。かな。、絶望のままで、終わらせたくないって思うところ。
いつか、笑って生きてやるんだって。

qbc:その感覚っていうのは、一回生死をさまよった、自殺したことによって芽生えたんですか? このままで終わらせたくないっていうような感情は。

ひじき茶々:そうかも。なんか、死ぬって思ったとき、生きたかった! 笑って生きたかったっていちばん強く願ったんですよね。だから。余計に。、絶望から這い上がりたいって思えたのかな。

qbc:そう思ったのはいつ? 飛び降りたとき? 走馬灯のとき? あとは、病院のベッド?

ひじき茶々:走馬灯のあたり。
本当に死ぬんだって、景色が、スローモーションみたいに見えてて。
ああ、やだ! いやだ! 本当は生きたいって。

qbc:でも深夜だったんですよね? 夜の風景の中、景色がはっきり見えちゃうみたいな感じですかね。

ひじき茶々:そうそう。暗いはずなのに、スローモーションに見えた感じなんです。

qbc:ありがとうございます。最後に、言い残したことがあればお伺いします。

ひじき茶々:生きてて良かったと。自分にいつかの最後思えるような人生歩みたいです。
また、自分を知らない方にこうやって、話すことができて、なんか、自分生きてるんだなぁって思いました。

qbc:力強さを感じるインタビューでした!

ひじき茶々:ありがとうございます!(*´ω`*)
良かったです。なんだろ、最初緊張しましたけど、なかなか自分を伝える機会ってないので
不思議な感覚だけど。

qbc:こちらこそありがとうございました!(*´ω`*)

あとがき

あなたはこのインタビューを読んで、どう思いましたか? どう感じましたか? よろしければコメント欄に感想を残していってくださいね。
レイプされて、その経験を心の中に持ったままたえきれず自殺して、未遂に終わって、今もっと生きたいと思っている人のインタビューでした。どうしてこんなことが起こってしまったんだろう、なんとか防げたんじゃないだろうか、といった気持ちも私の中に怒ったのですが、そういうことはインタビュー中では口にしませんでした。
まずもってこのインタビューでは、茶々さんがどうやって自殺未遂から今の状態になっていったかの気持ちの経緯を、なんとかたどっていければと思いました。たどることができたでしょうか。できていれば良かったです。

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