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発達障害でもこういうふうに生きてるんだなってロールモデルを作りたい人

わんわん泣いていたことがあるんです。
大人になってから。つらいとき、仕事で責められたとき、どうしようもなくなって、つらいつらい20代でした。もちろん私よりつらい20代の人もあったかもしれません。
でも自分のことは自分のことで、自分だけのくるしみで、大変だったんです。
で、私、うつになったんですね。
そのときに、生まれ変わった気がします。
怒りっぽくなりました、それから(過去の自分と比べて)。
我慢することをやめて、いろいろなことにチャレンジすることも増えました。
うつになって、復職もしたけど、その後10年くらいは、うつが続いたように思います。なんでそんな気がしたかって、うつになってから10年くらいしたときに、あ、うつ治ったわ、と思った瞬間があったんですよね。なんていうか、これまでにない晴れやかになった気持ちになったときがあって、それで、うつが完治した! と思ったんです。
私の好きな食べ物は、シュークリームです。
いつも、ありがとうございます。
すべての人たちが、神様の庇護のもと、暮らせますように。
無名人インタビュー、本日もよろしくお願いいたしますね!!!!!
【まえがき:栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 宇宙ド さんです!


現在:多趣味なことに多分きっと僕は憧れてるんですよ。

石井:今、どんなことをされている方でしょうか?

宇宙ド:今は、非正規雇用で事務職で働いてますね。

石井:なるほど。それは週5日8時間。

宇宙ド:そうですね。

石井:ありがとうございます。そのお仕事っていつからされてるんですか。

宇宙ド:2年ぐらい前からですかね。うん。

石井:これが最初の仕事っていうわけではない。

宇宙ド:そうですね。社会人なってからは、営業職だったりとか。

石井:そうなんですね。営業職の後、今のお仕事っていう感じなんですね。

宇宙ド:そうですね。

石井:お仕事以外の時間はどんなことされてるんですか。

石井:お休みの日とか。

宇宙ド:割となんかいろんなことやってますよ。いろんなことやってるっていうか、かっこつけてじゃないんですけど、なんかいろんなこと適当にやってます。

石井:一番時間を使ってることってどんなことですか。

宇宙ド:そうですね、難しいな、どうだろう。一番は、登山かなって感じですかね、最近は。

石井:なるほど。

石井:登山って、登り始めると、1日丸ごと使うイメージがあります。

宇宙ド:そうですね、山登ったことあります?

石井:地元の小さい山くらいですね。

宇宙ド:そうなんですね。

石井:どういう山に登られるんですか。

宇宙ド:どういう山、えー。

石井:例えば、そうですね。有名な山を選んで登るとか、逆にご自身で何か趣味があってこういう山が好きっていうのがあって登ってるのか。

宇宙ド:1年半ぐらい前から始めたので、そこまで登っていないけど、北海道の山とか登るんですよ。そんな感じかな。でも冬山まだちょっと登ったことはないんですけど、基本的に春夏秋に登るって感じですかね。

石井:冬山って難しいんですか。

宇宙ド:冬山は、行ったことないのでわからないんですけど、冬は冬用の靴とかも結構良いの揃えなきゃいけなかったりとか。

石井:なるほど。その登山の面白さっていうか、醍醐味はどういうところにあるんですか。

宇宙ド:登山はなんか、いや、どうなんだろう。人それぞれの感じかなと思うんすよ。地元の山登ったって言ったじゃないすか。そのときどう思いました?

石井:私の場合は普段見えないところが見えるんだなって。結構前だったので、そのくらいな気がしますね。

宇宙ド:へえ、なるほど、そういうふうに何かちょっとわくわくした気持ちって事ですか?

石井:そうですね、私の場合はあったと思います。

宇宙ド:それに近いですかね。あとは、結構ありがちですけど、達成感かな。

石井:1人で登るんですか。

宇宙ド:割と1人で、たまに友人と時間が合えば一緒に行くかって感じっすね。

石井:頻度はどのくらいになるんでしょう。

宇宙ド:週1っすね。

石井:結構ハイペースですね。

宇宙ド:うん、そうですそうです。

石井:じゃあ本当に登山に時間を使っている。

宇宙ド:そうそう。でも最近なんかちょっと登るペースが速いっていうのもあって、あとやり方が悪いのか、ちょっと膝がいかれ始めてきてるっていうのが。

石井:やっぱり膝に負担はくるんですね。

宇宙ド:くるみたいですね。元々そんな運動してなかったタイプなんで、大人になってからも。

石井:他の趣味ってインドアなものだったりするんですか。

宇宙ド:そうですね。他の趣味は結構インドアですよ。

石井:どんなものがありますか。

宇宙ド:例えばコーヒーとか、あとは小説読んだりとか。いや、こんな感じでいいんですか。今までの人のインタビューと比べると、、

石井:何でしょう、ものすごくこちらも面白い要素を、こういう言い方微妙かもしれないですけど、求めているわけじゃないので、本当に思いつくままに喋っていただいて大丈夫です。

宇宙ド:わかりました。皆さんすごいいい感じの記事出されてるんで、大丈夫かなって思ったんすけど、大丈夫なんすねそしたら。

石井:そうですね。そういう意味だと割と平凡だと思ってらっしゃいますか?ご自分のこと、今現在の生き方とかって。

宇宙ド:そうですね。うん。確かに比較したときにそう思いますね。

石井:例えばどういった要素があったら、面白いと思われますか。

宇宙ド:なんかめっちゃ面白いっすね。その質問。なんだろう、難しいな。いやでもなんでしょうね。多趣味なことに多分きっと僕は憧れてるんすよ。

石井:今お話伺った感じ、私からすれば十分多趣味だなっていう印象を持ったんですけど、そうではなくてですか?

宇宙ド:そうですかね、多趣味でも、それぞれの分野を、どれぐらい極められるか。て考えていて、なんかいろんなものを持ってると、結構、生活って豊かになるのかなって僕の中で思ってるので、いろんなところで詳しくなりたいなっていう気持ちはあるんすよね。それだと今はまだちょっと浅いので多趣味と言えるのかなと、自分では思ってるって感じですね。

石井:コーヒーだとか登山だとか、割と奥が深いというか、聞いた感じ極めるっていう類の趣味に入るのかなっていうふうに思ったんですが、特にそういった目的意識みたいなものを、持っているわけではないっていうことですね今のところは。

宇宙ド:実は、一応目的意識はあるんです。

石井:そうなんですね。

宇宙ド:小説を書きたいと思ってるんです。でも小説書きたいなったらそういう経験とか持ってないと、やっぱり物語とかっていうのも、経験をもとに書くっていうのが絶対あると思うので、経験いろいろしてっていうのは考えてはいるんですよね。多趣味だと色々な事経験できるので。

石井:小説家としての憧れの人はいるんでしょうか。

宇宙ド:誰かに憧れているってわけじゃないんすけど、森敦っていう作家さんいるんですけど

宇宙ド:芥川賞の受賞作家さんで、昭和のときに、62歳で『月山』という作品で芥川賞取られた方なんですよね。

石井:かなりご高齢だったんですね。

宇宙ド:そうですね。なおかつその人の経験がすごく不思議で。元々20歳ぐらいのときに、どっかの週刊誌かなんかに連載をしてたらしいんですよね、お仕事で。短編か何かの。でもそこから、何故かいろんな仕事を転々するんですよ。小説とは一見すると無関係な経験をしたあとに、再度小説を書いて、62歳のときに出した作品が、芥川賞を受賞したんですよね。別に芥川賞狙ってるじゃないすけど、やっぱり経験からくる小説ってすごくいいのなっていうのを思ってるので
そういう理由で、多趣味でっていうのは考えてはいるんすよね。

石井:割と長い目で見た目標なんですね。

宇宙ド:そうですね。それが一応死ぬまでにはっていうのを考えてるんで。

石井:それっていつ頃から考えてらっしゃるんですか?小説を書くために経験を、っていうのは。

宇宙ド:明確にできたのは、29歳。

石井:はっきり覚えてらっしゃるんですね。

宇宙ド:はい、僕コーヒーが好きなので、カフェの経営をしたいなって思ってはいたんですけど、やるにしたって自分持っている特性が発達障害で、失敗を繰り返してきたっていうのもあるので、最終目標がカフェ経営で良いのか?と考え直して、カフェ経営失敗した後に自分には何が残るのかと。
そんな中で、去年、医療機関で検査を受けたんすよね。昔から発達障害だろうなと思ってたんですけど、証明書の様な物もらうために、医療機関で検査を受けて。受けた後、自分の特性は、これが得意な傾向があるとか、これが苦手な傾向があんだなっていうのを、改めて自己分析した結果、こっちの方が自分には合ってるし、経験して、仮に失敗しても、それを書けば面白くなるかもな、だったら小説書くか。みたいな。

石井:ご自身の特性とかも鑑みた上で、そういったものを決められたっていうような形なんですね。

宇宙ド:そうですね。

石井:ありがとうございます。発達障害については、今ご自分ではどう思われてますか。

宇宙ド:すごい嫌だったんですけど。人と違うってことに対しては冷たいイメージがあるんですよ。昔は特に、ただの頭のおかしい奴だとか、結構変わった人なんだな、みたいなふうに見られる事があったので、こういうことすごく嫌だったんすよね。でも今は逆にそれはそれでいいかなって受け入れているとこあるんですけれど。

石井:受け入れられるようになった何かきっかけ、出来事はあったんですか。

宇宙ド:25ぐらいのときに適応障害になったんですよ。
適応障害なった後にちょっと働けなくって、そこから徐々に27、28歳ぐらいのときから、もう1回ちょっと自分見つめ直さなきゃなっていうところで、29歳の時に、ようやくちゃんと医療機関で検査を受けてから、何だろう、自分の正体を知ったっていうか。自分なんだけど自分のことすらわからなかったから、分かったからじゃあ自分はこっちの方向を歩けばいいんだなって分かったのが、29歳ぐらいから、割と身軽になってきたかなっていう感じはありますね。

過去:宇宙人って言われてるんだ、すごいつらいんだっていう気持ちを言っても、ため息つかれたんで。

石井:宇宙ドさんは、どういうお子さんでしたか。

宇宙ド:noteの自己紹介にも書いてはいるんですけど、人と全く喋れなかったんですよね。僕の記憶の中では、幼稚園のときとかは、ひとと同じ空間にいるだけでも、もう無理みたいな、喋れないし怖いしみたいな。それが幼稚園児のときからあって。大丈夫?面白くない話ですけど。

石井:大丈夫です。本当に気になさらないでください。

宇宙ド:わかりました。そこから僕の覚えてるところだと、幼稚園のときひたすら、昼休みは誰とも過ごさないで、誰もいないようなところを探して、そこに隅っこでポツンって座ってたような記憶あるんすよね。

石井:何をするわけでもなく?

宇宙ド:そうですね。

石井:人と同じ空間にいるのが無理だったとおっしゃったと思うんですけど家族の方ってどうだったんでしょう。

宇宙ド:家族との関わり全然覚えてないんすよ。幼稚園の時。

石井:そうなんですね。もう幼稚園での人間関係のみ。

宇宙ド:そうっすね。だから大人になってから親から聞いたんすけど、ASDってってわかります?

石井:ASD。いや、すみません。

宇宙ド:自閉症スペクトラムっていう、対人関係ちょっと普通の人よりも、あまりうまくコミュニケーション取れなかったりとか、そういうのがあったっていうのは聞いてて、それぐらいかな

石井:さっきおっしゃったかもしれないんですけど、人が怖いのか単純に嫌なのかっていうとどちらなんでしょうか。

宇宙ド:怖いと嫌、あ、そうか違うか。全くそう考えてなかったっすね。幼稚園の時なんで全然覚えていないんですよ。でも、大人になってから、振り返ると、そのときは明確に怖いと感じていましたね。

石井:そうなんですね。ちなみにどういった点が怖いっていうふうに感じられるんですか。

宇宙ド:そうっすね。僕は怖くなった理由は発達障害の特性で、不注意だし、容姿も特徴的だし、勉強が全くできないっていう。それが原因なのか、嫌なことされて、学生のとき、中学ですね。その時から、明確に怖いっていうのがあるんすよね。

石井:もうそれは、明確にこういうことをされたから怖いっていうのがあった。

宇宙ド:そうですそうです。

石井:なるほど、ありがとうございます。それが中学生ぐらい。

宇宙ド:そうですね。

石井:それは高校生になるとまた少し変わりましたか。

宇宙ド:高校生になると、多分、今だったら分かるんですけど、中学のときに負ってしまった傷ですかね、そういうのがまだ高校になった後も、癒えてないまま高校生なってしまったんですよ。そしたらもっとひどくなって、なんでしょうね、言葉にしづらいんですけど、人と同じ空間にいるだけで、すごく苦しくなるみたいな。そういうことがあったんすよ。大丈夫ですか、答えになってますかね?

石井:はい、ありがとうございます。子供の頃を通して、何か好きだったこととかありますか?

宇宙ド:無かったと思います。
高校のときとか、それこそ中学のときとか、ほぼほぼ何も考えてなかったんすよね。人によってどれぐらい考えてないのかってのは人それぞれによると思うんすけど
僕は、自分はちょっとおかしいよなっていうのを中学のときから思ってたんで。あれちょっと自分おかしいぞ、みんながこういうふうに当たり前にできる事が自分にはできていない、なんでなんだろうって。僕の親の世代とかってそういう発達障害のこととかって、世間的にあまり広く知られてなかったみたいだったんで、周りのサポートがあればよかったんですけど。それがないままで、なんか変だな自分はみたいなことをずっと考えてたぐらいだったんで、本当に好きだった事とか、楽しいと思える事がなかったんですよね。

石井:違和感というか、そういうふうに悩まれてた記憶の方が割合としては大きいんですね。

宇宙ド:そうですね。めちゃくちゃ暗いですけどね。そんな感じでしたよ。

石井:そこから考えると、今の状態は結構違うんですね。

宇宙ド:全然違いますよきっと。

石井:それはさっきお話に出てきた、自分の正体がわかったっていうようなところが大きいですか。

宇宙ド:そうです。
話しは変わりますけど、卒業して社会人になったら、いやが応でも協調性とか大事にされるじゃないすか。今はわかんないんすけど、僕が20代のときとかそんな感じだったんで、いやが応でも、なんとかして社会性の仮面をつけなきゃいけなかったんで。そこである程度は人と話したりとかっていう事ができるようになってきたんですよね。社会のおかげで。

石井:それは苦痛ではなかったですか。

宇宙ド:正直苦痛ではありますね。そのとき社会性っていう仮面をつけたとき、20歳になってたかな。結局自分じゃないんで、自分じゃないから、だからきっと25歳になった時、突然精神的な病気にかかるっていう、ずっと無理し続けていたから。

石井:そういったことがきっかけになることもあるんですね。

宇宙ド:みたいっすね。

石井:こういう事例って、どこかで他の方のお話とか聞かれたりするんですか。

宇宙ド:以前はありましたけど、最近は聞いたりしてないですね。

石井:以前は。

宇宙ド:そうです。それこそ25歳とかそれぐらいときっすね、きっと、一番へこんでるとき。

石井:20代に入ってから25歳になるくらいまでの期間ですかね、お話を伺ってないと思うんですけど、その期間ってどういった期間だったんですか。社会人になってから数年だと思うんですけど。

宇宙ド:社会人になって20歳ぐらいのときに、ある会社に正社員で勤めていたんですけど、2年ぐらいで倒産したんですよ。

石井:そうなんですね。

宇宙ド:はい、倒産して、そのとき倒産した後に友達と会社やるって話になって、22歳から24歳ぐらいまで会社やってたんですよ。

石井:ご自身で立ち上げられた会社をやってた?

宇宙ド:一応名義は友人の名義で、僕は役員みたいなポストで、零細なんでたかが知れてるんですけど。だから、22歳から24歳はそんな感じですよね。

石井:そうなんですね。

宇宙ド:そうですね。

石井:ご友人と一緒に会社をやるとかってなるとやっぱり相当密な関係を想像しますね、ぱっと。

宇宙ド:そうですかね。

石井:かなり仲がいいんだろうなと。

石井:ご友人の方との関係性、一緒に会社をされた方との。

宇宙ド:仲良すぎるのは良くないっていうのは、聞いたことあるんすよ。友人関係が深すぎると、後々お金の面で面倒くさいことになるっていうのは聞いたことあるんで、そこまで深い関係ではなかったんすよ。
たまたま同じ会社の、その倒産した会社の、一緒によく飲んだりもするしっていう中、会社の同僚でもあるしって感じですね。

石井:なるほど。今に至るまでの過去の中で、一番大きくご自身のパーソナリティというか人格に影響を与えたような事件とか出来事って何かありますか?印象深い出来事というか。

宇宙ド:ううん、なんだろうな、難しいな。ごめんなさい、またネガティブなんすけどいいすか。

石井:もちろんです。

宇宙ド:中学生のときって繊細にいろいろと受け止めるじゃないすか。この時期にあった出来事が、人格に影響を与えたのかなと思ってはいるんですよね。

石井:さっき教えてくださったエピソードですね。いやなことをされたっていう。

宇宙ド:そうですね。先生からもからかわれた時があったんですよ。不注意なところに対して、先生があだ名つけるんですよね。そのあだ名が『宇宙人』で、周りの人に笑われるんですよ。それに対してすごく傷ついたんですよね、中学のときって。それを親に相談したんですよ。でも親に相談したときに、親に言われたのが、「いや、そんなこと」みたいな。「私の時代は、馬鹿とか阿保とかって先生に言われたことあったよって」て言われたんですけど
いや、それとは少し違うんだけどなみたいな。
それがキッカケで大人っていう存在って、中学のときは、先生か、両親が大人で、その大人に嫌な事言われたり、宇宙人って言われてるんだすごいつらいんだっていう気持ちを言っても、ため息つかれたんで。
「自分の気持ちを言ってもこういう扱いをされるんだな、じゃあもう言うのやめよう」っていってそこからもうずっと卑屈になったんすよ。

石井:なるほど。

宇宙ド:ポジティブなのは最近になってぐらいですよ。

石井:ご自身がいざ大人になってみたときに、中学生のときに感じていた大人への印象は変わりましたか。

宇宙ド:いや、あ、、変わりました。変わりました。中学の時は、先生と両親が大人だと思っていて、絶対的な存在だと思っていたんですよ。小さいときは。何もかも、正しいのが大人、だったんすけど自分が大人になると、違うんだなっていうのは思ったところですね。

石井:絶対的なわけではなかった。

宇宙ド:そうですね。大人でも尊敬できる人もいるし、尊敬できない人もいるとか。良い人もいれば悪い人もいるみたいな感じで、その見方がもう、信仰に近いんじゃないすか、神様みたいな。この人の言うことだったら絶対だみたいな。でもそれが違ったなっていうのは大人になって思って、そういうふうに考え方変わったかな、大人に対して。

石井:今は、ご家族との関係性ってどんな感じですか。

宇宙ド:家族は割と普通っすね。普通、両親離婚してるとか、恵まれない家庭ってわけではないので、純粋に発達障害っていうことに対し僕への理解度がなかったぐらいなんすよ。だからそれぐらいすかね。

未来:この人も発達障害で、でもこういうふうに生きてるんだなっていう、なんかロールモデルみたいなのを作りたいなって。

石井:何か直近で大きなご予定って何かありますか。

宇宙ド:山登り始めるくらいじゃないですか。

石井:確かに春になりましたね。ちなみに、次はどこに登ろうって考えてらっしゃるんですか。

宇宙ド:北海道の山だったら、次はココという山はあります。

石井:さっき聞けばよかったんですが、北海道の山がお好きなのは、どうしてなんですか。

宇宙ド:他の地域の山登った経験ないのでわからないんですけど、北海道の山がっていうのは難しいんですけど、雪とか?富良野の山だったら、野生動物にも頻繁に遭遇出来るしっていう感じかな。

石井:ありがとうございます。さっき伺った小説をっていうような目標以外に、何か他に死ぬまでにこれはっていうのはありますか。

宇宙ド:死ぬまでには小説なんですよ。小さいときに書いた作文を褒められたらしいんですよね。大人たちの評価高かったみたいで。他の成績は1とか2とかなんすよ。だから文書くの向いてるのかな、って思って。死ぬまでには小説でその過程で経験としてカフェをやりたいなってぐらいですね。

石井:なるほど。カフェはいつ頃に開業の予定だとかあるんですか。

宇宙ド:35歳までやりたいんすけどね。

石井:そうなると結構近いですね。

宇宙ド:そうですね。コーヒー好きなので。コーヒーは結構飲みますか。

石井:私はインスタントで済ませちゃいますね。

宇宙ド:ですよね、コーヒー好きな人と、すごい温度差があるんすよ。インスタントで済ませる人もいるし、そういう人たちって高いお金出して全然飲まないので。すごいいろんな味のコーヒーがあるんですよ、ブラックコーヒー。そういうのがやりたいんですけど、儲からないっていうのが聞いたことあるので、そこは難しい所ではありますね。

石井:じゃあ、儲かるっていうよりは、本当に経験としてっていう感じなんですね。

宇宙ド:そうですね。

石井:最終目標は小説っていうところにあって良くも悪くも過程としてカフェを通られると思うんですけど、でもその過程にもいろいろやってみたいことっていうのはたくさんあるんですね。

宇宙ド:そうですね。やっぱりベースは、それこそさっきの森淳っていう作家さんが僕の中でベースになってると思うんですよね。その人の経歴が、光学レンズの会社に勤めたりとか、ダム建設の会社に勤めたりとか、あと山で修行してたりとか、って異色の経歴なんですよ。だから似たように、色々な経験を積み重ねる為に過程として色々やってみたいですね。

石井:やっぱりそういう人生がいいなと。
何か今楽しみなことってありますか?

宇宙ド:楽しみなことは、それこそ今日のインタビューをすごい楽しみしてましたし、

石井:そうなんですね。ありがとうございます。

宇宙ド:あとは何でしょう、人と会って話を聞くのは基本的に楽しみにしてます、最近。

石井:そうなんですね。今伺ってきた、対人関係への捉え方っていうのと、結構また印象が変わりますね。

宇宙ド:そうですね。なんか自分でもびっくりはしてるんですけど、目標があるので、その目標を達成させるためには人との繋がりとか、人から得られることって多いと思うんですけど。そういうのが考えとしてあるから、周りの人といい距離感でコミュニケーション取れるようになったし、いろんな人がいるんだな、面白いな、もっと聞きたいなっていうふうになってはいるんですよね。

石井:なるほど、ありがとうございます。また少し戻るんですが、森淳さんの経験がかなり異色だっていう話をずっとされてたじゃないですか。その方がやってらしたことを例えばそのままやってみようだとか、そういったふうには思われないですか。

宇宙ド:絶対いやですね。

石井:そうなんですね。

宇宙ド:なぜかっていうと、この人はすごい職を転々としてるように見えて、割ときっちりされてる方なんすよ。光学レンズの会社もそうだし、ダム建設もそうなんすけど。あと山にこもって修行ってちょっと意味わかんないすけど、山にこもって修行も行ったときも確か10年できっちり辞めてるんすよ、10年刻みで。僕すごい忍耐ないんで、割と飽き症だったりするんすよね。10年て結構深いじゃないすか。ちょっと難しいかなみたいな。

石井:そうですよね。今から考えると何かを40歳くらいまでやり続けるっていうようなことですね。

宇宙ド:そうなんですよ。きっとその方は元々博識で持ってる知識の量が違うので、色んな職を経験する事が出来たと思うんすよね。全然分野違うじゃないすか。そういう知識とか考えても、確かにすごい憧れるんすけど、ちょっと冷静に考えたら普通に無理だなみたいな、全然違う分野を股にかけてという経験は。だから趣味としてだったらと、森敦は職で積み重ねてたけど、僕は趣味として積み重ねる感じですかね。

宇宙ド:あくまで、というようなところですね。ありがとうございます。

石井:最後に、インタビュー受けられてどうでしたか。

宇宙ド:最初なんかちょっとイメージ違ったんすよ。こういう感じで来ると思ってなかったんですね。だからなんかすごい落ち着いてできました。

石井:ありがとうございます。良かったです。何か最後に言い残したことだったり、これは入れてほしいっていうようなことがあればぜひお願いします。

宇宙ド:言い残したことですか。なんだろう、いや、でもなんか僕は、今徐々にではあるんすけど、noteやっている理由とかも、本当少ない人数でいいんですけどとりあえず知ってほしいっていうところなので。誰かに寄り添えればいいと思ってるんすね、同じような人がいるって。だから、無名人インタビューさん通して、僕の存在を知ってもらって、この人も発達障害で、でもこういうふうに生きてるんだなっていう、そういうロールモデルみたいなのを作りたいなって。だからそう思ってくれたらいいなって感じですかね。

石井:ありがとうございます。もしそういう存在がご自身が子供の時にいたらどうなってたと思いますか。

宇宙ド:もう180度人生変わってたと思います。学生の時とか、全然違ったわけですよね。

石井:それはお母様とかの関係、それ以外においても?

宇宙ド:じゃないですかね。影響を受けて、周りも変わると思ってるので、いい影響を与えてくれる誰かがいたら、もしかしたら変わったのかなっていうのはあると思うんですね。環境のせいにするなとか、誰かのせいにするなっていうのは、僕の中では間違ってるなと思ってます。どうしても子供のときって環境は絶対だと思ってるので。

石井:ありがとうございます。

【宇宙ドの追記 2023/05/03】
緊張を緩和させるためにお酒を少し呑んで、インタビューを受けました。(石井さんすみません!)
呑んでいたとはいえ、酔っていた自覚はありません。
緊張せず(お酒の力?)、受け答えがしっかりできたなと手応えを感じていました。
ですが、後日自分が喋っていた内容の原稿を見直すと、自分が話した内容が支離滅裂過ぎて『宇宙人を優しく介助する石井さん』という構図になっていて絶句しました。
ありのまま修正せずに投稿しようかと少しは考えましたが、支離滅裂過ぎる事に対する羞恥心と、伝わるか不安という気持ちがあり「あ、この時は自分こう言いたかったのかなー」的な感じで、編集というよりかは、翻訳したに近い事をしました。

インタビューと文字起こし、非常に大変だったとは思いますが
石井さん有難う御座いました。

あとがき

自分の経験を小説にするって、ロマンがあると思いませんか。
ロマン、そうロマンなんです。

自分の人生の主役は自分だなんていう割に、主役になるのは難しかったりする。
でも、小説にしてしまえば、問答無用で自分が主役になれる。
もしそんな機会があるなら、それは最大の晴れ舞台だと思うんです。

私は自分で小説を書きたいとは思わないけれど
小説にしたいと思ってもらえる人生になるように頑張ってみようかな、なんて不純なことを考えました。

ありがとうございました。
【インタビュー・編集・あとがき:石井】
【文字起こし:komima】

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