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仏教に影響を受けたテニスコーチの人

無名人インタビューの「名」には、実は現実っていう意味があるんですよ。現実なんてくそくらえどうでもいいんじゃー、ほんとうのあなたはですね、ほんとうの自分自身っていうのはですね、そんな現実の中にあるんじゃない、言葉を語っているというその活動時代に、自分自身は宿ってるんですよ!!!!! って。
何が何やらわからん感じになりますが。そうなんですよね。私もよくわからないです。
インタビューをして、その人のことがわかった感じになる。その人に出会った感じがする。心臓を直接ふれたような感覚になる。
でも、インタビュー記事を読み返しても、その相手はどこにもいなくて、その残り香、片鱗は確かに言葉の中にあるよ。
でもね、その人とインターネットを介して話したその人自身の人生を語る言葉の中に宿ったその人そのものっていうのは、やっぱり記事の中の言葉にはいないんだよね。
だからもう、その過ごした時間の中にしか、その人はいないと思う。
ってか、それが生きてるってことで、当たり前のことではあったな、とふって思い返してあらためて思ったりも、するよ。
不思議な世界ですね。みょうちくりんな世の中です。ふふ。
と思う2024年3月31日に書く無名人インタビュー724回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 田中ゆうき さんです!

年齢:30代前半
性別:おとこ
職業:今はフリーテニスコーチ


現在:自分が死ぬところっていうのを日常的に捉えるようになったっていうところです

qbc:
今何をしている人でしょうか?

田中ゆうき: 
今はテニスのコーチをしております。
大阪市でやっていて、高校3年生のときからテニスコーチをスタートして、途中4年、他の仕事に就くんですけど、合計13年ぐらいやっております。

qbc: 
今おいくつなんですか。


田中ゆうき: 
今34になります。34で住まいは和泉市市出身で。大阪の和泉市というところで生まれ育って、そこから今は西田辺というところに住んでおります。


qbc: 
テニスコーチされていてどんな気持ちですか。

田中ゆうき: 
コーチしていて。うーん、そうですね。
自分の好きなことで、それを人に教えるっていうのは楽しいなっていうのと、初めテニスのコーチをスタートしたときは、テニスの技術だけ教えれば楽しかったんですけど、そこから徐々にテニスのレッスンの中で、その人の人生に影響を与えるようなレッスンしたいなとか、色々大人になるにつれて、変化していってる感じですね。レッスンの中身も。

qbc: 
人生に影響を与えるってどんな感じなんですか。

田中ゆうき: 
例えば、結構メンタル悩んでる人とかちらほら来るんですけど。
そこで自分ができることが増えたり、目標持ってない人とかもいるんで。目標設定してあげるだけで、サザエさん症候群がなくなりましたとか。

qbc: 
何の症候群ですか。

田中ゆうき: 
サザエさん症候群。日曜日になったら月曜日が憂鬱になるっていう。
なんかその、日常のメリハリ。日常に張りが出たというか。例えば、ちょっとした素振りだったり、トレーニングでも何でもいいんですけど、テニスが楽しくて上手くなりたいから、そういうちょっとプチ目標みたいなものができることで楽しいです、みたいな。心が変わったみたいな感じの人もちらほらいますね。
なのでそういう、それでやっぱり日常とか、会話、友達との会話とかも変わると思うんで。そういう声を聞くと嬉しいなという感じです。

qbc: 
そういう人生に影響を与えるなっていつ頃気づかれたんですか。18歳の頃からやっていて。

田中ゆうき: 
うーん、そうですね。僕が人生まで影響を与えたいなと思ったのは26ぐらいのときで。18のときは、ただただレッスン楽しければOKというか。その上でしっかり声出して、教えてって感じで。その日が楽しければいいなっていうので、レッスンしてたんですけど。
22ぐらいのときから、自分がレッスンした後の1週間が楽しくなるようなレッスンがいいなっていうふうに思い始めて。レッスンプラス何かいろんな美味しいお店とか、そういう情報とかを伝えるような時期があって。
26ぐらいから自分自身が仏教に興味が出て。死生観というか、死ぬところまでイメージしたときに人生を大きく捉えるようなイメージになったんで、そこから何かそういう人生に影響を与えるような視点でレッスンするようになりました。

qbc: 
仏教はどっから来たんですか。

田中ゆうき: 
僕は友達がなんか、いいよというか。でそこを教えてもらって、そこから仏教のこと、考え方とか、何か色々興味持って学ぶようになって。なんかすごいな思って。
そこで、ほんまかわかんないすけど、死んだらどうなるかとかあるじゃないですか。死ぬっていうのを考えさせられたことがなかったというか。そうなったときに、後悔して死ぬって嫌やし、自分の可能性とかが、何だろうな、自分の可能性とかを悲観的に捉えてる人も結構多いと思うんで、そういうのも勿体ないし。それを変えるようなしレッスンをしたいなっていうふうに思うようになったという感じですね。
死生観がちょっと変わったっていう感じですね。教えも大事なんですけど、自分が死ぬところっていうのを日常的に捉えるようになったっていうところです。

qbc: 
どんなふうに勉強したんですか。本?

田中ゆうき: 
何か例えば話をお寺さんに聞きに行くとか。

qbc: 
お坊さんに聞きにいく。

田中ゆうき: 
そうですね。

qbc: 
どうやってっていうか、聞かせてくださいみたいに言うんでしょうか。

田中ゆうき: 
お寺に行って、案内みたいなのしてくれるんすよ。意味とか、お寺を回りながら意味とかを教えてもらいながら回るんですけど、そのときにお釈迦さんはこうだとか、門の意味だったりとか。そういうのを歩きながら説明してくれるみたいな。
その中で死んだ後の話をしてるんで。死んだ後の話ししてるのすごいな思って。
自分とかやったら目の前の何か美味しいもの食べたいとか、テニス強くなりたいとかまあモテたいとか。そんなことしか頭にないような感じなので、死んだ後まで説いてるお釈迦さんってすごいなっていう。そういうところから、死んだ後まで想像するような意識の考え方に変わったっていう感じですね。


qbc: 
具体的な変化、例えばこういうふうに考えてたものがこうなった、みたいなのありますか。

田中ゆうき: 
具体的に。死んだら怖いっていうのは本能的に、小さいときから車にひかれそうだったらよけるとかするんで、死ぬのは本能的に怖いなって思うんです。
けど、頭でほんまに考えるってなったのが、26の時期で。自分の死ぬことも考えてなかったし、他人が死ぬことも考えてなかったんで。ニュースとかでは、誰々が亡くなりましたとか、まあおじいちゃんおばあちゃんとかね。寿命が来てとかで亡くなったとかはありますけど。
けど、自分の今の身近な友達とか、同い年の子とか、家族も死ぬんだっていうところまで考えるようになって。お客さんも今後死ぬし、生徒さんとかもみんな死ぬ。っていう、なんか他人の死も結構イメージするように変わったっていう感じっすね。
今目の前にいてる人はもう死ぬんやっていう。そこまではそんな思わんかったんで。みんな死ぬのかっていう、無常のやつですね。
qbc: 
みんな死ぬから、どうするんですかね。

田中ゆうき: 
死ぬから、その死生観と、僕が昔からちょっと自分で個人的に思ってる価値観としては、才能とか可能性っていう言葉好きなんですけど。そこの掛け算になったというか。死ぬまでに後悔しない生き方みたいなのをできる人が増えたらいいなというか。
僕もね、まだまだなんですけど。やりたいこととか挑戦したいことをやらないまま終わる人生ってめっちゃもったいないやんって思うんで。じゃあ死ぬまでにほんまにやりたいことは何かみたいな問いかけ。意識を増やす機会っていうのは、僕と関わる人生と関わらん人生ってのは、多分その問いかけ、問いかけをする回数で相手が変わると思うんで。僕をきっかけの一つとしてそういう何か、死ぬまでに絶対にやりたいことみたいなとかを考えてもらったら嬉しいなみたいな。それプラス自信がない部分とかは、テニスでもサポートするし、体作りみたいなのでもサポートするっていう。
死ぬ時に後悔する5選みたいな本あるじゃないですか。ああいうのに載ってるのはやっぱり健康を大事にしなかったとか。それが1位みたいなのに一番出てきたりするんで、やっぱりみんな健康に後悔するのかみたいな。その日頃の体作りとか、心のメンタル状態とか整えましょうね、みたいな感じ。
それを整えるために日頃から深呼吸したり、例えば、ノートに自分の感情を吐き出したりしてもいいし。こんなふうに思っちゃう私駄目だみたいな人が結構おるんで、そんなふうに思っても大丈夫な自分を許してあげてくださいみたいな。褒めてあげてますかとか。そんなことでメンタルのケアというか、心の健康も後悔せずに作ってほしいみたいな。
そういうレッスンになってきました。ちょっと。

qbc: 
具体的にテニスのレッスンはどう変わるんでしょうか。

田中ゆうき: 
テニスのレッスンで、その場で何か球出ししたり、ナイスみたいな感じで普通にね、皆さんが想像されるテニスレッスンもしますし、個人で皆さんが打ち合ってる途中で待ってる人とかもいるんで、待ってる人に声かけて、「最近どうですか〜?」みたいな感じで喋りかけて。
ミスに対して結構落ち込んだり、うーんてなってる人も結構いるんで、ミスをどう捉えてますかって聞いたり。ミスで皆さん落ち込むと思うんですよね。でもチャレンジしやすい人とかやりたいことやってるというミスをよしとして進む人だと思うんで。そういう捉え方を途中で、一瞬ですけど、こういうミスの捉え方でいきましょうってレッスン中に言ったり。
中にはほんまにもっとやる気があるとかいう人は、何かプライベートレッスンで考え方を教えたりする時間を取ってる人もいますし。なんかテニスコートだけじゃなくなってきましたね。
qbc: 
今何人ぐらいお客さんいるんでしょうか。

田中ゆうき: 
お客さん自体はグループレッスンとかでも下請けと元請けのどっちもあるんですけど。下請けとかも含めたら、100人ぐらいじゃないすか。
もう子どもさんから大人含めて、プラーベートで会われる人は、比較的まだまだ少ないんで、十何人ぐらいですかね
qbc: 
テニス以外のご趣味ございますか。

田中ゆうき: 
趣味ですか。趣味。なんでしょうね。筋トレ。ウイスキーも好きです。

qbc: 
どういうウイスキーになります。

田中ゆうき: 
スコッチですね。アイラ系ですね。
qbc: 
飲み方は?

田中ゆうき: 
ストレートが好きですね。

qbc: 
何かおつまみとか合わせますか。

田中ゆうき: 
おつまみは、合わせるときと合わせないときで。別に全然、おつまみいらないですね。あれば食べるっていう感じで、ナッツとかですかね。

qbc: 
どんなときに飲むですか。お酒。

田中ゆうき: 
お酒は夜ですね。夜帰ってきてご飯食べ終わって、食器全部洗ったりした後、なんか一旦落ち着いて、ふとしたときにちらっと飲むみたいな。何かこの後やることないみたいな状態で飲むのがいいですね。

qbc: 
何か考え事とかするんですか。

田中ゆうき: 
いや、考え事。勝手に、そのときに湧いた感情とか考えとかを考えると思うんすけど。口付けたときに、「うまー」って多分ウイスキーに集中してますね。
なんか香りと味と。味わって、やっぱ最高やなっていう感じですね。

qbc: 
性格について、周りの人からなんて言われます?

田中ゆうき: 
周りの人から、なんでしょうね。なんやろうな。ポジティブですね。よく言われることは、ポジティブですねかな。あとは阿呆できるの好きですとか。
で、ほんまに阿呆やなって言われることもあります。
おったら場が和むわは、なんか結構多分人に喋りかけたり喋ってない人がおったら話振るからか、場が和むわって言われるのもあります。

qbc: 
自分自身ではどういうふうに自分の性格を捉えてますか。

田中ゆうき: 
性格。大胆やけど、ビビりでもあるし。マメなとことマメじゃないとこの差も激しいし。けど単純。単純なタイプだと思ってます。
なんか、何やろ。キングダム診断で、「信」って出たんですけど。

qbc: 
説明してもらってもいいですか。
キングダム読んでないんで。

田中ゆうき: 
読んでないすか。馬鹿で猪突猛進で、まっすぐなやつみたいな。
主人公なんですけど、何か単純、単純です。何かいいと思ったものはいいし、嫌と思うものは嫌みたいな。

qbc: 
何をしてるときが一番楽しいですか。

田中ゆうき: 
なんやろ。なんでしょうね。人と喋ってんのも楽しいし、あと自分の考えとか、何か気づいたことをすごいメモしまくるのも好きで。
結構スマホのメモに、何か自分の気づいたこととかばあーって書き殴る癖というか、実際にノートに何か文字、気づいたこととかをパーって書くのも好きやし。
なんか書く、メモるとか考えとかをアウトプットすんのもめちゃくちゃ好きです。

qbc: 
仏教に触れた26歳以前以後でいうと、関係あります?

田中ゆうき: 
それは、、けどどうなんやろ。それ関係ないかもしんないっすね。

qbc: 
じゃあ何歳ぐらいかって覚えてます?

田中ゆうき: 
何歳ぐらいなんでしょうね。これ。

qbc: 
小学生のときには、とか。

田中ゆうき: 
小学生のときは変な絵しか書いてなかったんで、勉強も全然しないタイプですし。そんときは絵を描くぐらいしかしてないんですけど。
中学もそんなんしてないし。高校んときぐらいかもしれないすね。本気でテニスをスタートしてから。本気でテニスをスタートしたときぐらいからかもしんないっすね。そう思うと。
自分なりの考え方とか。そうっすねなんか、こうしたらうまくいくとかこうしたらうまくいかんとかも書いてたし。まあなんか、今ほど書いてないと思うんですけど、書き始めたっていう思うと、本気でテニスをスタートした頃ぐらいかもしんないです。

qbc: 
メモの分量ってどれぐらいなんですか。

田中ゆうき: 
そんなん考えたことないですね。けどどうやろ。
結構多いですね。

qbc: 
文字数とかわかんないですもんね。

田中ゆうき: 
なんか一応毎日、何月何日にその日の実際のスケジュール、そのときに気づいたこと、でその気づきに対する考え、その考えによって今から生かすことみたいなバーって。毎日書いてるんですけど。
qbc: 
毎日。

田中ゆうき: 
ノートにも書いてるしスマホにもメモってるんですけど、文字数。これ文字数って言ったら、なんぼになるんでしょうね、めっちゃ多い気がするんすけど。

qbc: 
ノートって、そのウェブサイトのnote?

田中ゆうき: 
いや、もう普通に紙のノートっすね。

(こちらが実際のノート!)

qbc: 
ありがたいです。
あと性格について、家族恋人親友みたいな、距離の近い人から何か意外な一面とか言われたりしますか。

田中ゆうき: 
意外な一面、どうなんでしょうか、亭主関白やなみたいな言われます。
外では結構、なんやろ、明るく喋るけど、中ではあんまり、親しい人にめっちゃガツガツ喋るとかはせえへんっていうところかな。

qbc: 
ご結婚はいつされてるんすか。

田中ゆうき: 
いつやろ。28とかですかね。子供が2歳半、2歳6ヶ月です。

過去:めちゃくちゃいたずらっ子やし、めっちゃ悪ガキでした

qbc: 
田中さんはどんな子どもでしたか。

田中ゆうき: 
めちゃくちゃいたずらっ子やし、めっちゃ悪ガキでした。
なんか自分でも終わってんなって思うんですけど、いじめたりもなんかしてましたね。多分自信がなかったんか、自信がなかったし。
好き、好きなことはもう大好きでそればっかりするっていう感じで、ゲームとサッカー、カードゲームみたいな、ずっとするような子供でしたね。いたずら、うん。いたずら好きみたいな。

qbc: 
どんな悪いことしたんですか。

田中ゆうき: 
悪いことですか。

qbc: 
はい。じゃあ最も悪いことにしましょう。

田中ゆうき: 
人をいじめたことかな。

qbc: 
それはどういう立場の相手を。

田中ゆうき: 
いじめって言っても殴ったりしてないすけど、廊下ですれ違う女の子にうわーってなんかわざと驚いたり。された方めっちゃ嫌だと思うんですけど。そんなあほなことをやるようなやつでしたね。

qbc: 
何歳ぐらいまでそういうことやってたんですか。その悪ガキだったのは。

田中ゆうき: 
それは中学2年生ぐらいじゃないですかね。中1、中2ぐらいだと思います。

qbc: 
何かチェンジする機会があったんですか。

田中ゆうき: 
先生に普通に怒られんのもそうですけど、なんか「ごめんな」言うて、謝れこいつにって言って呼び出されたりして。そこからはそういうのなくなって、普通に過ごしてたというか。好きなことをやってたっていう感じで。
もっと変わったのは高校、やっぱ高校ですかね。先生が全国一とったテニスの顧問の先生やったんですね。その人に出会ってから、内面はちょっと変わったと思います。全然そこも変わった言ってもね、いたずら好きとかが変わるとかはないと思いますけど、根本の部分というかテニスに集中するというか。物事を本気で取り組むみたいなところから、中2中3から別そんなんはしなくなったし、高校からは自分も変わったかなって思います。
qbc: 
なんで変われたというか、どういう影響を与えられたんですかね。その元全国一テニスプレーヤーの顧問に。

田中ゆうき: 
中3ときに軟式テニス部の試合で、全国のダブルスのペアにボコボコにされて、何もできずに悔しかったみたいなことがあって。
そこから高校なったら絶対にこういう奴ら倒したんねんみたいな燃えてたときに、高校入ってそういう先生やったんでラッキー!と思って。で、実際プレー見てもめっちゃ上手いし、先輩とかも上手いから、よっしゃラッキーと思って。存在にまずありがたさを感じたみたいな。実際教えてもらうだったりするのもあったし、存在にありがたみを感じてたっていう感じですね。教えてもらう内容とか、部内の先輩とかも、高1んときとかにやっぱ上手い先輩がおる部活に入れたことが嬉しいみたいな。
先生と仲間が揃ってたっていうのが、すごい僕には良かったですね。中学んときとかはなんか強豪校みたいなんではないし、普通にそこそこできるぐらい。
だけどまあ、高校の先生にはメンタル面とか、立ち振る舞い。みんな上見ろとか。シンプルけど、結構変わる。メンタルとか、心構えみたいなんとかも変わっていったかなっていう。
そうっすね。自分の中に練習量とかもあったから根拠ある自信とかもちょっとずつついていったし、根拠のない自信の部分で言ったら、そのイメージの仕方。イメージの方法とか、何か呼吸に集中しろみたいな。そういう部分も教えてくれたんで。
そういうところから、内面とかも変わった理由を一つかなと思ってます。

qbc: 
テニスはどこまでいったんですか。プレーヤーとして。

田中ゆうき: 
公式テニスは初心者からスタートしてたんですけど、中2から軟式スタートして、1年間やって、高校から硬式初心者で入って、大阪の32番ぐらいです。当時多分1万人ぐらいいたと思うんすけど、大阪で。
qbc: 
大阪だけでそんなにいるんですね。

田中ゆうき: 
そこでベスト30にまで行ったのは、めっちゃしんどい練習はいっぱいありましたけど、楽しかったですね。たまたまそこから、練習試合してる対戦相手のOBの人が来てて、その人と試合しろって言われて、やったのをきっかけに、田中くんコーチせえへん?って声かけてもらってスタートした。
本気度で言ったらもう、練習終わった後に家帰ってもランニングしようみたいな感じのタイプでした。

qbc: 
テニスコーチは、高3の進路選択のタイミングでどう考えてたんでしょうか。自分の中で選択肢がこうあって、こうしようと思ってたっていうのと。

田中ゆうき: 
高3なってそのまま大学行ったんですよ。大学行きながら普通にアルバイトコーチとして4年間ずっとテニスコーチして。大学3回のときも、なんか誰よりも早く就活始めたんですけど、誰よりも早く終わったんですよ。2週間ぐらいで、飽きたというか、なんかおもんないなと思って。
じゃあこのままテニスコーチしようと思って、就職せずにそのままそこのアルバイトコーチを続けて、24ぐらいのときに、一緒にルームシェアしてた男人がいるんですけど。「ゆうき絶対に人生経験になるから営業やとき」って言われて。
で、まあその人のことを尊敬してたし、すごいと思ってたんで、「その人が言うなら、そうかもしんないっすね」言うてやってみますって。
テニススクールにもうめちゃめちゃ止められましたけど、すいませんって言ってやめて。

qbc: 
何歳の時ですか。

田中ゆうき: 
24ですね。
テニスコーチを7年やって、ですね。すいませんって言って24のときに1回テニス業界離れて。
そこから営業。大阪のなんかホームページの営業会社みたいなところに中途採用で面接を大阪の本町に受けに行って、30人ぐらいおってそこから受かって。で半年やったんすけど、きつくて辞めて。
その後に何かもう他に仕事を探してて。次何か、飛び込み営業の何か会社にまた2年間。そこで何か果物を売ってたんですよ。飛び込み、なんか歩いてる人とか、個人宅とか会社に売るような飛び込み営業をして。

qbc: 
台車引いてるやつですか。

田中ゆうき: 
そうです。で、その後に2年やってから辞めて、その後はテレアポ1年ぐらいやって、また何しようってすごい悩んだときに、この知り合いの社長さんとか、何かそのこれからの進路を迷ってますみたいな相談して、いろいろこれからの業界見ときやって言って、南港の方にある何か、なんでしょう。これから来る業種みたいな世界とかも連れて行ってもらったんすけど、なんか自分と向き合ったら、もう1回テニスコーチやりたいなっていう気持ちになって。
そこからテニスコーチもう一回スタートしたいって思ったときに、たまたまその後輩のテニスのコーチのから連絡が来て。「ちょっと僕鬱になっちゃったんで、今持ってるレッスン10レッスン持ってもらえませんか」みたいなメール来て。まじかーみたいな。どんないいタイミングやねんと思ったんですけど、でそこからすっとテニスコーチのレッスンをスタートすることができて、そこは下請けでしながら、その中でやる気あるとプライベートレッスンで、もっと行くみたいな流れ。
今、5, 6年経ったっていう感じですね。そういう経緯ですね。

qbc: 
じゃあ仏教って営業時代ですか。

田中ゆうき: 
そうですね。その人から。

qbc: 
その人っていうのは。

田中ゆうき: 
「営業したら人生経験になるよ」って言ってくれた人がお寺行って感動したわって言って。そうなんすねみたいな。

qbc: 
営業を勧められたタイミングと仏教を勧められたタイミングって、違うタイミングなんですよね。

田中ゆうき: 
違いますね。その2年後ぐらいですね。

qbc: 
その人何者ですか。

田中ゆうき: 
その人は、営業、営業というか、当時は銀行マンで。銀行の中でも何なんやろ。社長さんとか何か喋りに行く人なんすかね、多分。銀行員の後は何か保険のプルデンシャルの営業に変わって、今また違うITの、何でしょう。大阪府とかそういう何か、そのIT関係の方になってると思うんすけど。その人に助けられたの結構ありますね。
喋ってても何か深い話になるというか。

qbc: 
元々どんな知り合いの方なんですか。

田中ゆうき: 
その人は僕が大学行ってたときに、何か面白いことしたいなって思ったときに専門学校のパンフレットを見つけて、グラフィックデザイナーっていうやつの。絵描くの好きやし興味あるなと思って、土曜日だけ専門学校行ってたんですね。そんときに同じ教室やった人なんですよ。
その人も銀行員しながら、土曜日だけ大阪のアメリカ村にあるバンタンっていう専門学校なんですけど。そこの土曜日コースで一緒やって、そこから数ヶ月経ったぐらいからちょっと一緒にいるようになったりして。で、そこの学校が終わった後に、その人ともう1人の友達と会う時に、その人は当時3人で男3人でルームシェアしてて、そのうちの1人が東京に転勤になったから、ゆうき来る?みたいな感じで声をかけてもらって。そこからさらに話すようになったり、一緒にイベントを開いたりっていうなんかするような仲になって。
で、ルームシェアし始めて2年ぐらい経ったときに、その人も仏教に結構影響を受けたというか。何でしょう、その日常の漢字の意味とか、仏教用語やでとか。経営っていうのも仏教用語やでとか、そうなんすかみたいな。経を営むって考えって面白いっすねって言って。今ある感じの意味をたどったら仏教に通じてるとか、仏教すごいっすねってなって。
で、そこから僕も興味が湧いたっていう感じで。

qbc: 
過去のお話の中で、自分の人生の転換点っていうものを置くとしたら、どこに置きますかね。何個でも大丈夫です。

田中ゆうき: 
それだったら、うん。小学校3年生のときに今の親友に会ったのと、あとは高校1年生でその先生に出会えたことと、あとは26で仏教に出会ったっていう大きく三つですかね。

qbc: 
親友は。

田中ゆうき: 
僕が大阪府の寝屋川に住んでたんですけど、そこから、大阪の和泉市に引っ越して、そこで今も遊ぶその子に出会って。その子の弟のポケモンの人形をぱって取って泣いて帰ったところに、兄が出てきて、そしたらその子やったんすよ。そこで殴られて、僕が泣いて家帰ったっていうところからが出会いで。そこから遊ぶようになって。そこの出会いも、大きいと思いますね。

qbc: 
どういう存在なんですかね。その親友は。

田中ゆうき: 
当時遊んでるときも、僕がやることにすごい笑ってくれる。ふざけたことをずっと見せれる人みたいな。僕がやりたい、ふざけることを見てくれるような、見て笑ってくれるような人やったんで、なんか自分を表現できてたなって思います。

qbc: 
ご家族からはどんなふうに育てられたと思ってますか。

田中ゆうき: 
すごい大切に育てられたけど、僕がやんちゃとかいらんことするから怒られるし、みたいな感じですね。けど、愛情は深いと思います。
そうですね。僕が結構、それは親やったら怒るよなみたいなっていうことをしてたんで、やっぱ愛情は深いなと思います。

qbc: 
愛情深いなって思ったエピソードありますか。

田中ゆうき: 
ご飯は毎日作ってくれるし。今思えばですけどね。感謝うっすいガキンチョやなって感じですけど。
今思えば、お弁当毎日作るのもすごいし、働きで疲れてるけどそれをずっとしてくれるし、高校とか大学とかもちゃんと考えてくれたり。
なんか今でも大丈夫かみたいなメールとか、そういうのもあるし、愛情深いなーなみたいな。思いますね。ありがたいなあと。

未来:あのときに出会ってなかったら、もしかしたらこんなに人生を楽しめる私はいなかったかも、みたいな。って言われたらいいな。

qbc: 
5年後10年後30年後、最後死ぬところまで考えて、どういう未来にしたいと思いますか。

田中ゆうき: 
ぶっ飛んだ未来で言ったら、世界が注目するコーチ的なのになったら嬉しいなっていうのがあります。コーチっていう立場というか、何か伝える立場。

qbc: 
何を伝えるんでしょう。

田中ゆうき: 
可能性とか才能とか。今なんか僕が一番興味あるし、自分の課題だなと思ってるんですけど、価値観を明確にするとか。優先順位が曖昧やから、なんかこう日常迷ったり、自分が大事にしてるものがわからなかったりすると思うんですけど、そこのアウトプットを手伝ってあげたり、きっかけを促すような人。
質問が人を変えると思うんですけど、そういうものを投げかけれる存在になりたいと思ってます。

qbc: 
そうなった世界っていうのは、どうなってるんすかね。

田中ゆうき: 
自分でも絶対に楽しいでしょうし、周りの人もなんやろ、自分の生き方によりこう自信とか、やる気とか元気みたいなのは湧いて、苦しいことがあっても乗り越えれるメンタリティになる人が、イメージですね。その結果、その人が持ってるスキルとかもよりねいいパフォーマンスで生きれるし、楽しいやろうし、その人の周りの人たちもまたいい影響で良い連鎖になるんじゃないかなっていう、そういうイメージですね。
qbc: 
立場っていうか肩書きみたいなところで言うと、どういうものがついてそうですかね。そういう状態って。

田中ゆうき: 
うん。なんでしょうね。

qbc: 
テニスコーチなんですかね。

田中ゆうき: 
テニスコーチではなさそうっすね、確かに。なんでしょうね。
価値観コンサル的な。コンサルじゃないな、何なんでしょうね。価値観スピーカー。

qbc: 
出家される予定はありますか。

田中ゆうき: 
僕ですか。はい、ないです。
出家は、考えてないっすね。

qbc: 
ある意味お坊さんもそういう立場ではあると思うんですよ、価値観を伝えるっていう意味では。

田中ゆうき: 
なるほど確かにそうですね。そこで変えられてるわけですもんね。僕も、

qbc: 
そうですそうです。ただないわけですね、お坊さんは。

田中ゆうき: 
お坊さん、お坊さんになる。いやどうなんでしょう。そう言われると確かにって思いますね。けど、仏教。そうですね。出家をする予定は今は考えてないっすね。

qbc: 
世の中の役割として、職業としてあればお坊さんですね。そういう考え方を広めるっていうのは。仏教って限られちゃいますけど。

田中ゆうき: 
確かに。そういう役割、それをもっとワーク的にやるとか。話だけじゃなくてワークとして落とし込むみたいなことをやっていきたいですね。

qbc: 
5年後の田中さんに、「今何をしている人ですか」って聞いたら、どう答えると思いますか。

田中ゆうき: 
今の言ったのをやりたいっすね。価値観を変える、変えてる。コーチですよね。テニスコーチじゃなくてライフコーチ。うん、そこかな。

qbc: 
もしもの未来の質問というのをしていて、もしもそのコーチをするっていうことができなくなった世界にいたら、田中さんは何をしてると思いますか。価値観を伝えることができないとしたら。

田中ゆうき: 
ぱっと降りてきたのは、絵を描いてますね。

qbc: 
どんな絵描いてたんですか、元々。

田中ゆうき: 
なんかふざけた絵っていうか、一コマ漫画みたいな。漫画っていうか一コマ、コマ絵みたいな。

qbc: 
吹き出しがあるんすか。

田中ゆうき: 
はい。彼らが1人いて、そこで何かボソッと言ってるみたいなとか。文字と一つの絵があるみたいな。書いてましたね。

qbc: 
いつ頃までそういうことやってたんですか。絵を描く。

田中ゆうき: 
いや書くって言ってもなんかめちゃめちゃ書きまくってるというか落書き程度で、インスタに残ってんのは、10枚。10枚だけ載っけてますね。

(今もインスタに残る作品たち!)

qbc: 
今も描かれてるんすか、そういう落書き。

田中ゆうき: 
今は描いてなくて、また描きたいなと思うんですけど。絵っていって皆さんが思う、めちゃくちゃ上手いとかじゃないんで。なんか落書き程度に描くのが好きみたいな。

qbc: 
絵を描くこととコーチって似てるんですか。

田中ゆうき: 
イメージを描くっていうところでは共通点があるかもしんないけど、どうやろな。
テニスと共通するとすれば、自分の物語の中でテニスをしてる。テニスに没頭してるけど、物語の中の自分として捉えてるみたいな。絵にすると、何かゆうきが青春時代を送るみたいな。そこにセリフとか、映画のシーンとかこうやなみたいなのってあるじゃないですか。こう思ったらかっこいいなとか。そういう俯瞰しやすい能力になってるかもしんないです、もしかしたら。音楽が流れてたり。
映画でいうとピンポンとかも好きやったりしたんで。そういうなんか青春っていう言葉も、結構今自分で言ってても好きですね。
そういう絵の中にセリフとかも入れてるから、絵の中に物語が一つ一つ。テニスをやってる自分も、お客さん1人1人もその人の物語の中にたまたまテニスと出会って、僕っていう登場人物が出てくる。みんな主人公。田中ゆうきはコーチで、脇役みたいな。
で、僕は僕で、自分が主人公。皆さんが登場人物みたいな。ってなるとまあ、絵の中にセリフがある。台詞をつけるようになったみたいな。やっぱ言葉というかそういうシーンが好きというか。

qbc:
現実に絵を書けるようになったっていうことですよね。
絵でやりたいことをその現実にもできるようになったっていうことですもんね。

田中ゆうき: 
そうですね、形にするっていう意味では、具現化したっていう感じかな。

qbc: 
実際の人もいるし。

田中ゆうき: 
そうですね。

qbc: 
絵っていうもう一つの現実じゃなくて、PRにそのまま直接演出もできて、こういう言葉を言うといいよみたいな。

田中ゆうき: 
そういう意味か。そうですね。

qbc: 
その人のための絵をその人生の中で書いてるような感じですよね。

田中ゆうき: 
ね。そうですね。
それをきっかけにその人の物語が盛り上がれば最高、みたいな。

qbc: 
その楽しさってどんな楽しさなんすかね。言葉にすると。

田中ゆうき: 
あなたに出会えたから今があるみたいなのを、後で言われるみたいな。
あのときに出会ってなかったら、もしかしたらこんなに人生を楽しめる私はいなかったかも、みたいな。って言われたらいいな。

qbc: 
ありがとうございます。最後に言い残したことがあればお伺いしています。

田中ゆうき: 
まずインタビューありがとうございますっていうのと、この企画すごっと思います。

qbc: 
ありがとうございます。

田中ゆうき: 
言い残したというか、伝えないといけないのはそこ。
言い残したこと。
未来の俺聞いてるか、すごいインタビューを受けてるぞ。おそらく5年後とか10年後とか、世界に通用するライフコーチみたいになったときに、無名人インタビューをきっかけに、そういう自分をよりイメージできたりするようになったぞ。無名人インタビューありがとうございます、っていう感じですかね。


【インタビューを受けた感想🖊️】

結論
心の底から大満足で感謝な時間でした。
評価するのは上からの様で恐縮ですが、レビューがあればMAXの5です!
qbcさんのインタビュー力と、話を繋げたり、まとめる力が凄まじいなと感じました。
(TVで見る敏腕MCの方々ってこんな感じなんだろうな!と勝手に思ってました!)

「そんな細かな部分の話まで拾ってくれるの?✨」
「テニスと一コマ絵の共通点を聞かれたの初めて!(抽象度高い質問!汗✨)」
「もし、そんな職業が無かったら何をしてそう!?(めちゃくちゃ面白い質問✨)」

qbcさんの安心感のある雰囲気や声があったのも相まって
自分の頭の中に眠っていた宝物がザクザク出てくる様な感覚で話させてもらいました。

『死について・仏教・価値観の変化や才能・物語(の脚本家)・青春・将来の夢・ライフコーチ』

など「あ、そういえばそんな事をしてたな〜」と今の自分を作ってくれてる忘れかけてた大切な想いやワードも引き出して頂き、今後の自分のビジョンも更に明確になりました。

貴重な機会(チャンス)を本当にありがとうございました🙇‍♂️!

あとがき(編集)

田中さんが仏教に触れて「死」を意識するようになったことで、テニスのレッスンを相手の人生に影響を与えるようなものにできるよう意識している、という部分を読んだところで、そうか日常の一場面であっても、捉え方次第でそこまで人に影響を与えることができるのだなと率直に驚きがありました。
ただそんな田中さんが、無名人インタビューを受けて自分をよりイメージできるようになったと言ってくれるのであれば、このインタビューも相手の人生に影響を与える存在になれているのかもしれません。そうだといいな、と思います。

ありがとうございました。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集・あとがき:のどか】

#無名人インタビュー #インタビュー #人生 #仏教 #生き方 #テニス

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