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短編小説

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君に好きだと言えたら

君に好きだと言えたら

君に好きだと言えたら

どんなに良いだろう

私の毎日を彩っているのはいつも君だった。優しい表情も笑った時にできるえくぼも他の人と違っていた。

他にも同じような人いるんじゃないかと言割れるかもしれないけど、私にとっては違った。

何が違うのかわからないけど、人の感情なんてだいたいそんなものだろう。

そんな風に思っていても実際、話したことはなかった。いつも雑踏を歩いているのを見ているだけ。

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あーあ、言っちゃった。

あーあ、言っちゃった。

あーあ、言っちゃった。

目の前の少年は呆然としている。

ごめんね、本当にごめん。あなたはきっと今私が言った日付に、なにかしらの原因で命を落とす。

そしてその分、私は生き延びる。

背後に何かが蠢く気配がする。

果たしてコレはなんなのか。死神なのか、私を救うなにがしかなのか。

目の前の少年はどのように選ばれたのか。

私が口にした日付は、私の「生きたい」という仄暗い欲から口をついてでたのか

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時間は止まってくれない

時間は止まってくれない

時間は止まってくれない。

学生時代が終わって、就職して3年。やっと慣れ始めた毎朝通勤電車に揉まれながら考える。

今までの人生、本当にこれで良かったのかな。これが正解だったのかな。

何かに流されて決めていなかったっけ。私は本当に、この選択肢を選んで幸せになれるのかな。

決断の時はいつも「待って、もうちょっと」と言いたくなるような早急さで私を引きずった。

「先輩、先輩生きてます?」

隣を見

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