友達だったひと 2022/07/05

高校は訳あって2度転校した。
そんな波乱万丈な高校時代だったけど友達と呼べる存在が1人だけいた。

最初の高校では誰にも告げずに転校した。転校する理由が理由だったしそんな重大なことを話せる友達はいないだろうと勝手に思い込んでいたからだ。
ただ、何年か後に親しかったクラスメイトの女の子が図書委員を引き継いでくれたことを人づてに聞き、感謝と同時に委員会に入ることに積極的ではなかった彼女が引き受けてくれたということはきっと私に対して思うことがあったのだろう。担任が直接頼んだ可能性もあるが。
彼女は今どうしているだろう。
知る権利はなくとも、健やかで幸福であってほしい。

1度目の転校先では友達は疎か、人とコミュニケーションをとった記憶すらない。やたらニヤニヤしながら話しかけてくる体育教師ならいたが。
半年在籍して高校3年生に進級するタイミングで2度目の転校をした。

最後の転校先で出会ったのが彼女だった。
あの頃はオタク話から恋話まで何を話してもいくらでも騒げた。それはつい最近までそうだったはず。
細やかでない仲違いを経験してわたしと彼女は似てるように見えて全く違う人間だったんだなぁと。
わたしは流動的で変わることを恐れない。
彼女は保身的で変わることを一番恐れる。
どうして気づかなかったんだろう。7年も友達だったはずなのに。何度も相談し相談されLINEのトーク履歴はお互いしか知らないことで埋め尽くされていた。

そんな友達だったひとが昨日夢に出てきて何事もなかったようにわたしと会話をしていた。一瞬私の願望なのか?と思ったけどもう二度と会いたくない。夢ですら出演NGを出せるなら出したいくらいだ。
これからも大切な彼氏と一緒にシ合わせになってください。

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