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大学授業一歩前(第122講)

はじめに

今回は、科学エデュケーター/科学コミュニケーターの漆畑文哉様に記事を作成して頂きました。大変お忙しい中作成して頂きありがとうございました。漆畑文哉様のnoteも是非ご一読下さいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:科学エデュケーター/科学コミュニケーターの漆畑文哉です。日常生活と科学をつなげる仕事をしています。小中学校・高等学校の理科教員、日本科学未来館の企画・広報を経て、現在フリーで活動しています。専門は科学教育、理科教育、学習科学です。静岡大学情報学部 学術研究員、神奈川工科大学 非常勤講師を兼務しています。

オススメの過ごし方

Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。

A:大学生の特権は「その気になればなんでもできる」「失敗しても大事にならない」の2つだと思います。高校生よりも行動力は大きく、仮に失敗しても若さでごまかせます(笑)。少しでも関心の湧いたものは、なんでもチャレンジしてみると良いでしょう。多くの失敗をすることで、真に自分が関心のあるもの、得意なものが洗練されていきます。時間は平等に与えられていますので、ぜひそれを最大限活用することをお勧めします。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力をどのようなものだとお考えになりますか。

A:大学生だからこれが必須という能力は特にないと思います。強いていうなら、自分にとって必要だと思う能力を自力で見つけていく能力なのかもしれません。大学では専門性も多様化するので、他人と比較して自分を定義づけることが難しくなります。他人と比べるのではなく、自分自身の伸ばしたい能力、補いたい能力を見つけ、行動できると良いでしょう。

学ぶ意義

Q:ご自身にとっての学ぶ意義を教えてください。

A:私の専門は、簡単に言えば「学びについて学ぶ」ことです。どうせ学ぶなら楽しい方が良いですし、学んだことで知識やスキルが向上し、高まった思考力を活用できたら良いですよね。世の中、一度も学んだことがない人はいません。でも、良い学びとは何かを説明し、実践することは実は簡単ではありません。良い学びを実現することが私の学ぶ意義です。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

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A:もし、サイエンスを一般市民の方に伝えたり学ぶ機会を作ったりすること(科学コミュニケーション)に関心のある人であれば、小林傳司さんの『トランス・サイエンスの時代』(NTT出版)は一読する価値があります。この本は2007年に出版された本ですが、目まぐるしく情報が更新されるウィズコロナ時代におけるサイエンスとの向き合い方を考える基盤になる本です。

メッセージ

Q:最後に大学生へのメッセージをお願いします。

A:大学生である以上、各々が何かしらサイエンスに関わる専門分野に足を踏み込んでいます。それが今後の生き方で、自分や社会にどんな影響を与えるのかは、すぐには分からないことも多いことでしょう。だからこそ、考え学ぶことを継続してほしいと思います。それが自分の価値観と向き合うことにもつながります。大学時代に出会った人、体験したことが最もあなたの成長を後押しすることでしょう。

おわりに

今回は、科学エデュケーター/科学コミュニケーターの漆畑文哉様に記事を作成して頂きました。

大学では専門性も多様化するので、他人と比較して自分を定義づけることが難しくなります。他人と比べるのではなく、自分自身の伸ばしたい能力、補いたい能力を見つけ、行動できると良いでしょう。

大学受験がまでは比べられることが多くありましたが、大学に入った後の学問は自分の強みを見極め、その道を突き進むことだと思います。この点こそ学びの醍醐味があると思います。次回もお楽しみに!!



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